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線維筋痛症・リウマチ

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先日、『リウマチと小腸の熱とラクトフェリン』という記事の中で、
ラクトフェリンにモルヒネの代替としての期待がかかっていると書きましたが、
その後の調べで研究の動向、など動きが少しわかりましたので報告いたします。

日本獣医学会誌(H15年 9月)
『子牛におけるラクトフェリンの血漿を介した脳脊髄液へのリセプター介在輸送』
Talukder.M.J.R・竹内 崇・原田 悦守

第33回日本慢性疼痛学会(H16年 2月27、28日)
「ミルク由来ラクトフェリンの体内移行動態とその新規機能ー抗ストレス・鎮痛
・抗炎症作用ー」
鳥取大学農学部獣医生理学教室 原田悦守

第2回北大脳科学研究教育センター 北大医系シンポジウム
「ストレスと脳機能」
特別講演(H17年 3月18日)
『腸管から脳内へ輸送されたミルク由来ラクトフェリンの新規作用ーNO産生を介した
抗不安・鎮痛作用』 鳥取大学農学部教授 原田 悦守

上記の3つの内容から、ラクトフェリンに鎮痛作用(モルヒネの4倍)があることを
前提として、中枢、つまり脳のなかでラクトフェリンがどのように働くのかということに
研究のテーマが移ってきていることがわかります。

また、二番目の日本慢性疼痛学会でラクトフェリン研究の第一人者、鳥取大学農学部の原田教授
が講演をされたことは大きな意味があります。
この学会は麻酔科・心療内科といった普段から疼痛を抱えた患者さんを診る機会の多い医師が
集まっている学会ですから、私のブログを見てくださる患者さんも主治医の先生にラクトフェリン
について質問してみてもよいのではないかと思います。

三番目の講演で抗不安作用という言葉がでてきたことは、慢性疼痛の治療に抗不安薬や抗鬱薬が
使用されていて成果があることとつながります。中枢のどこに作用して無痛覚を作り出している
のかが注目されます。

これらの論文の大まかな内容を読んでいると、数年後には医薬品として登場する可能性も感じます。

私も現在、自分を実験台とするつもりでラクトフェリンを服用しつつジムなどでトレーニング
(リハビリ?)に取り組んでおります。もともと私にとっては異常な筋肉痛、慢性の疼痛が出る
ことがスポーツを控えた理由ですので、私が継続的にスポーツができるようですと・・・。

ラクトフェリンはひょっとすると優れた鎮痛蛋白なのかもしれませんね。

鍼灸治療とラクトフェリンでケアしつつ、当分の間はトレーニングしてみますね。

『リュウマチとは小腸が熱を持ったものである。』

これは昭和初期に活躍した天才鍼灸師、澤田健先生の言葉です。澤田先生の提唱された
治療法は現在も『澤田流太極療法』として残っています。

澤田健先生ご本人の著作というのはほとんど残っていないのですが、その高弟と呼ばれた
これまた偉い先生方が直接見聞きした澤田先生の治療について、著作を出されています。

その中の一つ、鍼灸治療基礎学(澤田健先生校訂・代田文誌著 医道の日本社)の中の
「小腸経」に関する記載を読んでも、澤田先生がいかにリウマチの治療に小腸経のツボ
を重用していたかということがうかがえます。

もちろんこれは、澤田流太極療法を行ったうえでの話ですが、澤田先生はとくに小腸兪
というツボを常用されていました。しかし、その後、大腸兪を使っても同じように効果が
上がることが報告され、次リョウというツボも効果を認められました。
(大腸兪、次リョウの報告について時系列は不明)

この3つのツボはいづれも下半身・背部にあるツボで、全身症状があり自己免疫疾患である
リウマチとの関連は常識的には理解しがたいものです。

そこで本場中国のリウマチ(中医学では『痺症』といいます)の治療法を調べると、4つの
タイプ(行痺・痛痺・着痺・熱痺)に分類されていますが、熱痺の治療ではやはり大腸経の
合谷・曲池と大椎が重要な配穴とされています。(もちろん全身に配穴していますが)

『小腸・大腸の熱を取るのがリウマチの治療』この事実が長い間、私の頭の中にあったわけ
ですが、最近この古典の教えとリンクしそうな事実を知りました。

Yahoo!ブログーお父さんの胃癌を治したい!(http://blogs.yahoo.co.jp/swrjn484)では
ラクトフェリンという物質にモルヒネの代替として鎮痛効果が期待されているということ
が紹介されています。 http://www.mall.gr.jp/natural/rakutomoru.jpg

ラクトフェリンは初乳・母乳に含まれるたんぱく質で、一般的には整腸作用・抗菌作用など
が知られていましたが、この物質に鎮痛蛋白としての期待がかかっているというのです。

『腸に作用するものに鎮痛効果がある。』このことは『小腸の熱』が頭に入っていた私には
まさに古典と現代科学が一致する格好の材料となるわけですが、患者さんにはこのぐらいの
レベルではまだ自信をもってお勧めできるものではありません。

リウマチに限らず疼痛性疾患でお悩みの方は、ラクトフェリンの今後の研究に注目してくだ
さい。私も自分なりにいろいろと実験してみます。
一つ注意しなければならないのは、日本ではラクトフェリンはほとんど無害のように
思われていますがアメリカ製のラクトフェリンには、

『※Laktoferrinは免疫を刺激する働きをすることがあります。妊娠中、リンパ球白血病、
膵炎の方は使用しないでください。自己免疫、またはアレルギーをお持ちの方は少量の摂取
から始め、医師に指示をあおいで下さい。』

と書かれていますから注意が必要です。とりあえず今後の研究に期待しましょう。

線維筋痛症についてのご質問が多いので、適当と思われる相談先をお知らせいたします。

聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター 総合相談室
http://www.marianna-u.ac.jp/ims/soudan/index.html

こちらのセンターの所長は患者さんがよくご存知の西岡久寿樹先生です。
電話だけでなく面談での相談も可能なようですので利用されてみてはいかがでしょうか?

こちらのセンターで線維筋痛症の治療を実際に行っているのかどうかは現在、確認が
とれておりません(申し訳ありません)。

ただ、どのようなルートで診断、治療を受けるべきかといった情報は得られると思います。

ひきつづき情報が入り次第、お知らせいたします。

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線維筋痛症の報告2

ふたたび鍼灸専門誌「医道の日本2005年2月号」から、
今回は線維筋痛症の専門的な鍼灸治療が受けられる施設のご紹介です。

京都にある明治鍼灸大学付属鍼灸センターでは、2004年4月から『線維筋痛外来』
を開設し、2004年11月までに、のべ100名程度の線維筋痛症の患者さんに対する
治療を行っています。
http://www.meiji-u.ac.jp/cli_orie/index.html

私の知るかぎり大学病院の東洋医学科、鍼灸専門学校の付属医療施設を含め、線維筋痛症
の患者さんをこのような体制で受け入れている医療施設は日本にはまだなく、今後も日本
の「線維筋痛症の鍼灸治療」の中心的な存在になると思われます。

この外来を担当する伊藤和憲先生の専門は「筋肉の痛み」。治療の詳細に関しては前回
の記事とも重複しますが、疼痛やこわばりに対しては「鍼通電治療」が有効で、3〜5
回の治療で軽減し、その効果は治療終了後も3〜6ヶ月程度持続するようです。

しかし、不眠や便通の異常、月経異常などの不定愁訴には改善はみられず、東洋医学的な
診断のもとにツボを選択して治療することが必要になります。線維筋痛症の患者さんには、
肝脾、肺に変動が現れやすく、慢性化するに伴い肝症状が著名になる傾向があるようです。

最後に、線維筋痛症の患者さんで整形外科に通院されている方もいらっしゃるようですが、
やはりアレルギー・リウマチ科で診断・治療を受けることをお勧めいたします。

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線維筋痛症の報告1

現在の日本ではまだまだ医療関係者の認知度が低く、患者さんが診断のつかないまま
自宅療養を強いられている線維筋痛症についての特集記事が、鍼灸専門誌『医道の日本』
2005年2月号に掲載されました。ここではこの特集記事をもとに解説します。

線維筋痛症は1990年のアメリカリウマチ学会でその診断基準となる定義が発表されて
以来、諸外国ではすでに広く認知されているリウマチ性疾患で原因は不明です。

その症状は筋骨格症状としては関節リウマチと類似する痛みで、疼痛レベルも同等です。
線維筋痛症の診断基準としては、
1.まず「広範囲の疼痛」の既往があること。
その定義として、身体左側の疼痛、身体右側の疼痛、腰から上の疼痛、腰から下の疼痛
さらに体幹中心部痛(頚痛、前胸部、胸椎、腰椎のいづれかの痛み)が存在すること。

2.「特徴的な18ヶ所の圧痛点部」があげられており、触診で18ヶ所のうち11ヶ所
以上に圧痛を認めること。(圧痛点部は両側に対称性に存在し、合計18ヶ所)
触診は約4キロの強さ。

となっていますが、線維筋痛症にはこれ以外にも内科的症状、精神症状、耳鼻咽喉科的症状
など多くの症状があるのです。一部を列挙しますと、
易疲労感、脱力感、倦怠感、不眠、不安感、憂鬱感、焦燥感、咽喉頭、舌など口腔内
の異常感、口腔乾燥感、眼球乾燥感、下痢、便秘、腹痛、月経困難症、頻尿、四肢の
こわばり感、冷感などです。また頭痛、顔面痛がおこることもあります。

この病気が診断できる特別な検査はありませんが、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス
、強皮症などの結合組織病に似た症状を患者さんが訴えることが多く結合組織病に関係する
検査は必要です。

もう一つ、この病気の大切なポイントとして、様々なストレスが発病の背景となる引き金
と考えられていることがあります。その発病の背景となる引き金とは、

新生児期の疼痛、小児期の病気、幼児虐待、十代における騒乱、多数回にわたる手術
片頭痛、過敏性腸症候群、度重なる外傷、PTSD、急性外傷、全身性炎症性疾患などです。

この中でも、線維筋痛症患者77名をPTSDの診断基準で調査したところ、56%にあたる
44名がPTSDと診断されたこと、外傷の中では、頚椎外傷から線維筋痛症を生じる症例が
圧倒的に多いこと(米国での報告で頚椎外傷の患者の21.6%が線維筋痛症を発症)
が注目されます。

最後に、この疾患に対する鍼灸治療の報告では、多くの論文で痛みに対する有効性が
示されており、そのほとんどに鍼通電療法が用いられていますが、発病からの期間が
長い患者さんには通電療法のみでなく東洋医学的な病態把握が必要であるとされています。

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