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GA文庫発行  築地 俊彦/著   兎塚エイジ/イラスト
あいつら神曲楽士とかいって偉そうに、得体の知れない音楽をぴーひゃらぴーひゃら、うるさくてかなわない。
私たちはチンドン屋に飼われているようなものよ。

明け方近く。
メニス帝国内、凰都ヴィレニス上空にたたずむ影が二つ。
ちびっ子精霊のハイディと、超気弱でメガネっ子精霊のルーファ。

「私たちは人間の手から精霊の権利を取り戻す礎となるのよ!」
「はい! ハイディ様!」

精霊至上主義現実派(通称:ハイディと変な連中)の理想を具現化するため、ハイディの指示を受けてまずは天才神曲楽士シーヴァル・リグルスを手なづけようとするルーファ。
しかしなぜかリグルスの兄・クルナのもとへ転がり込んでしまった彼女は、彼の神曲……いや、「他人の脳を鷲づかみにするような怪音波」によって、逆にクルナの召使いになることに!?
炊事、洗濯、アルバイト、さらにメイドのコスプレまでさせられているところへ、ルーファの友人ササヤ、さらに盗まれた幻の神曲楽譜が絡んできて、騒動は騒動を呼び……。

ポリフォニカ新シリーズ「えきさいと・ぶるう」ゆるやかにスタート!
感想:軽そうに見えて意外にしっかりしたストーリーでした。ヤツは唯のニートじゃねぇ。外道ニートだ!!

「まあぶる」で世界観、キャラ設定は語られており、肝心の本作はどこから始まるのか心配でした。ちゃんと出会いのエピソードが語られており、なぜルーファがクルナの下僕精霊の地位にいたったのか合点がいきました。が、はやりやり方は外道。まさにサラ金の取立ての如し。
展開もどことなくコメディタッチでハードボイルド風のポリ黒とは180度毛色の違う作品です。

主人公クルナは単身楽器「三味線」を鈍器・凶器のごとく扱い、楽器として演奏してもガラスをつめでこすった音など多くの人が受け付けないカナキリ音を奏で神曲が演奏できないと言うだめっぷり。
しかし、クルナは唯の外道ニートではなく、学生時代は天才的な神曲楽士でポテンシャルはかなり高い様子。なぜか神曲を弾くことに抵抗を覚え、精霊と人とのあり方は神曲による従属ではなく人と人とのつながりのように上下関係のない平等な関係。お互いの信頼の上で成り立つものだと信じ、それを通しているなど、普段「カネカネ、すべてはマネ〜の為」と言っているちゃらんぽらんな様子からはまったく想像できないしっかりした信念・考えを持っている。
時折見せる暗い様子のクルナは過去と何か関係があるのは間違いなさそう。家庭事情も複雑で絆や繫がりに対し独自の感性をもつのもその一つではないでしょうか。
駄目駄目主人公だが、じつはすごいヤツだった風な設定みたいです。

ヒロインのルーファも精霊界では名の知れたオールドスピリット。
普段はおっとりボケ少女を演じている唯のメガネっ子が、実は強力な精霊でメガネをはずすと凶悪なまでに変身する、“ハンドルを握ったら人が変わる”風な特殊精霊。メガネで力を制御してるみたいです。
ルーファも過去の消えない過ちから自分に一種の禁則を設け常に力を行使しない、同じ過ちを犯さないことを誓い不思議メガネでボケっ子にもどる模様。

ニート+ボケ娘のコンビという斬新な作品です。逆に言えば天才神曲楽士と強力な上級精霊の最強コンビ
。他のポリフォニカコンビといい勝負できそうです。

ルーファが青の始祖精霊または精獣に属する精霊かはまったく判断できませんでしたが、強力な上位精霊で重い過去をせおっていることは間違いないようです。そこらへんについてもこれから語られてくるので、赤や黒、白と過去で繫がってくるかもしれません。

これで4色そろったポリフォニカシェアワールドですが、もう4色というよりまだ4色。残り半分も色が残ってます。やっぱりダンテの時代とか、精霊島墜落前後のエピソードを読みたいですね。
さて、次は何色がポリフォニカの仲間に加わるでしょうか?

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