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東大紛争と私

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東大紛争3

私のHPにラクルテルの反逆児の小説についての文章がある。その中の主人公の友人がどうなったのか?
東大紛争で有名になった秋田明大は週刊誌にでていていた。日大全学共闘会議(日大全共闘)結成。議長秋田明大 田舎で百姓をしているようだ。
「「泣いてくれるなおっかさん、背中の銀杏が泣いている」の橋本治は本など書いてがんばっているようだ。
赤軍派、浅間山荘事件、オウム、若いときはまっすぐいのししのようにわき目もふらず走ってしまう。天皇崩御の時反対しして飛び出し逮捕された昔の知り合い、
時は過ぎ、時代も変わり、穏やかに過ごしはずであった自分にも、昔の勢いが少し残っているのだなと感じた。
東大紛争の初期の目的は達成されたかに見える。
時代の理不尽は数十年の後に時代が解決する。ロウテイション、この制度は現場を知らない役人と知識人の産物であると思われる、6年の学生時代が8年に延びただけと批判される面もある。しかしこの制度により医師の医局離れをよんだ。だがこの理不尽の解消はまた新たな局面を生じさせる。
何事も一気にすすまない。性急過ぎる行為は先走りとしての価値しか持たないと思う人もいよう。しかしこれらを引き起こした原因は、意味は違ってもそのまま続くことない。ただこの変化は結果が似ているが本来の目的とされたものではない。
こういうことは歴史のなかで繰り返されている。
医局はそれまでの力を失った。それとともに地方の医療崩壊が始まった。この制度をつくった輩は死刑に処してもいいだろう。多くの命が失われ、今後もそれが続くのだから。
東大43年SⅡⅢ3Bの同窓会が2006年7月8日、38年ぶりに開かれた。50人中16人の出席。この会はその後毎年行われることになった。同級生たちはその後も毎年多く集まっている。
昭和43年SⅡⅢ3Bで SはScience Ⅱ類(薬学 医学 理学 農学 医学 保健) Ⅲ類(医学 保健) Bは第二外国語がドイツ語。 入学してからしばらくして東大紛争(冒頭の引用は一般報道参照)が始まる。
同窓会の席で、 親友の丸井君が昔の写真のコピーを皆に配った。 4月に入学した我々はクラス編成のその日、記念すべき一同に会する写真を撮っていた。みんな初対面でこれからえらくなるぞという怖いほど緊張した顔をしている。 このクラスから精神科医になったのが5人、中安(宮崎勉の鑑定をしたことで有名)もそのひとりだ。東大紛争がいかに精神に影響したかわかるような気がする、皆この紛争に今でも影響されている。懐かしい話やそれぞれの人生を語りあった。
私は農学部畜産学科を卒業したあと、サラリーマンをしてまた医学部に入りなおした。
普通は教養学部の駒場の学生は其れほど強い絆はできないそうだがあの当時の仲間は、毎日のように議論したり、マージャンしたり、何しろ無期限ストでバリケードの中の仲間、異常の中が正常と思う世界にいた友達なので特別で、卒業しても、みんな当時のことをしっかり覚えているようだ。
普通東大の二年間の教養時代は友人としての付き合いは長く続かないそうだ。しかし私のいたクラスは今でも同窓会がある。
クラスは民主青年同盟と全共闘、ノンポリに分裂。授業はないものの、毎日のようにクラス討論をした。大学とはなにか?学問とはなにか?今の自民党は腐っている、他人の問題を自分の問題として考えるべきだ!医学部ではこんな理不尽なことが毎日のように繰り返されている、日本を変え新しい民主制度に変えなくては!貧困、差別を無くそう!
この時の情熱、若さ、このために大学を去った友人、敗北を一つの生き方として変えていくと言った友人、思い出せば胸が熱くなる。
東大43年SⅡⅢ3B同窓会の翌日
レクチャー+トーク マッピングについて話そう」 毛利嘉孝(もうりよしたか) 「東京藝術大学音楽学科音楽環境創造学科 助教授 新自由主義社会における政治・文化運動について考察する気鋭の社会学者」による講演があった。
その中で東大紛争に関連する話がでた。
彼は「この紛争の後には何も残らなかった、かえって悪くなってしまったというのである」「それはどういう意味なのか」と質問。彼が答える前に私には自分なりの答えができていた。 我々がいまだに不燃焼である理由がその時ようやく考えることができたのだ。東大紛争は我々この紛争に関わった
個々人の生き様に影響を与え続けただけなのである。
今まで、ひたむきに生きてきた、色々なことがあった。泣いたり笑ったりするのが人生。ところがどこかでいつも引っかかってくるものがある。 ふーと懐かしく思い出させるものもある。 子供の頃川にもぐって魚をヤスでとる、そんなときの川の中の音、川の表面を通してみる空。貧しかったがある意味幸せな日々だった。その日食べるものを探すライオンは自殺することはない、その日生きることが戦いだから、過去や未来を考える必要はない、その日食べれることが幸せ、つまりその日その日が幸せと不幸を実感するからだ。若い頃そんなふうに喧嘩したり、食事を心待ちにしたり、山に登ったりしたものだ。 東大紛争は心にいつも問いかけてくる、あれでよかったのか? 青年の志は虚しく破り去られることが多い。なんら解決されることなく自己の保身に回った節がある。そしてその思い出は
風化され姿を変えていく。社会人として組み込まれ時に不条理にあうと、その当時の気概を思い起こすぐらいだ。
HP
で面白いものがあった。
「戦後学生運動」を考察する。
れんだいこの「戦後学生運動」考察に面白いのがある。少し同調できないところもあるが大半あたっている気もする。
・・・「汝自身を知れ」は、けだしつくづく名言であるように思う。我々は、一人一人我々でいて自分自身である我々を知らない。「戦後学生運動」を「汝」と見立てたとき、その渦中にあった者もまた自分が何ものであったのか確認しえていない。自分が属した党派運動から見ただけの運動論で全体が分かるかと云うと心もとない。これを出来るだけ客観化する為には、一旦は運動の全体像を炙り出さねばならない。
「白矢」議論は感情が支配する。勝った負けたに議論の内容は伴わない。質問されてもまともに答えずはっきりと別のことを話す。議論がかみ合わなくてもいい。小泉、管の対決、たけしのテレビタックルの浜幸の大声のはぐらかし。こういう議論がまかり通る。とにかく長い年月の後振り返ると何かわかってくるのだろう。
・・・当時の青年たちにとって、実際にはもっと賢い過ごし方があったのかも知れない。だがしかしそれは後付けで云えることであり、かの時代にはここに記述したような生き方こそが最もヴィヴィビッドに青年の胸を捉え、それが時代のニューマでもあった。
「白矢」一銭の得にもならぬデモにわずかな金を持って参加。アーインターナショナル さらば恋人よなんかを歌った。こういうときに連帯感が沸いてくる。
・・・「1970の安保闘争の頃、フランスのル・モンドの極東総局長だったロベール・ギラン記者が幹事長室の角栄を訪ねて聞いた。全学連の学生達が党本部前の街路を埋めてジグザグデモを繰り広げていた。『あの学生達をどう思うか』。『日本の将来を背負う若者達だ。経験が浅くて、視野は狭いが、まじめに祖国の先行きを考え、心配している。若者は、あれでいい。マージャンに耽り、女の尻を追い掛け回す連中よりも信頼できる。彼等彼女たちは、間もなく社会に出て働き、結婚して所帯を持ち、人生が一筋縄でいかないことを経験的に知れば、物事を判断する重心が低くなる。私は心配していない』。私を指差して話を続けた。『彼も青年時代、連中の旗頭でした。今は私の仕事を手伝ってくれている』。ギランが『ウィ・ムッシュウ』と微笑み、私は仕方なく苦笑した」(早坂著「オヤジの知恵」)。
「白矢」デモもしていたが、マージャンに耽り、女の尻を追い掛け回す連中も中にはいたと思ったぞ。
・・・今我々が確認せねばならないことは次のことである。なぜこの運動が潰れたのか、潰されたのか。その原因を尋ねるのに、「理論の大いなる貧困」これである。
「白矢」なぜこの運動がつぶれたか?「理論の大いなる貧困」?それは違う。
理論の大いなる貧困というならまさに今の日本にそれが当てはまる。東大紛争はその当時の常識枠で
暴力行為をやめ政治家や教授らと問題点の解決を図るように動く指導者が必要であったのだ。
こういう紛争が起こらないように役人たちは筑波大学をモデル校とする案を出した。それ以後学生運動は、まったく起こらなくなった。日本は完全な管理社会になってしまった。官僚が物事を自分たちの都合の良いように決めていく。国民はただ黙って彼らに踊らされるだけになってしまった。天安門事件後と同じである。中国のトップたちは自国の矛盾に満ちた体制を維持するには徹底した封じ込め作戦が妥当と判断したのである。
結論として
これらの紛争はその後個々人の生き方に影響を与えるが社会運動としては失敗で一時的であろうが政府の国民支配能力を増大させるだけに終わった。つまり中国の天安門事件と同じ、おとなしい日本人を一層おとなしくしてしまった。学生はデモなどしない。社会正義などのためには動かない。親切な、騙されやすい、無防備で世界に通用しない日本人が出来上がっていった。たまに美しい出来事を見ると涙する。しかし自分からは動こうとはしなくなった。他国から馬鹿にされてもしょうがない国になってしまった。お役人様の言うことにはさからえない。作られる法はや役人のためにある。今までなかった法が作られ無駄な時間とお金を人々は使わなくてはならない。いつか変換時を迎えればいいのだが。

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