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名もなきアフリカの地で 2001年ドイツ 監督: カロリーヌ・リンク 出演: ユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッゼ、レア・クルカ、カロリーネ・エケルツ、マティアス・ハービッヒ、シデーデ・オンユーロ、メヒティルド・グロスマン 「1938年4月、少女レギーナと母イエッテルはナチスの迫害を逃れるため、故郷のドイツを後にし、先にケニアに渡っていた父ヴァルターのいるロンガイの農場へとやってきた。ドイツでは弁護士をしていたヴァルターもここでは農場で働く一介の労働者。予想を超える過酷な生活に、お嬢様育ちのイエッテルは耐えられず弱音を吐いてばかり。一方ヴァルターは、欧州情勢の悪化に、残してきた父や妹の安否が不安でならない。そんな2人を尻目に、レギーナは料理人のオウアやケニアの子どもたちとすぐに仲良くなり、アフリカの大地でたくましく成長していく…。」 アフリカの雰囲気って、何か全ての物を洗いざらい綺麗に流してしまう感じがあります。 実際に行った事はありませんがそんな印象です。 未知の大地を、都合良く映画で創り上げてしまっているのかどうかは分かりませんが、とにかく そんな感じが画面から溢れてきます。 この映画、ナチスドイツからアフリカの大地へ逃れてきたユダヤ人家族の物語、と言う設定で すが、戦争がフォーカスされている訳では無く、物語のエッセンスの一つになっているだけです。 逃れてきたユダヤ人妻は、アフリカの現地人に偏見丸出しで、夫に「それじゃナチと一緒だ」と 戒められます。 一方で、無邪気な子供は肌の色なんて関係なく、現地の子供に馴染んで行きます。 でも、逆に英国人の学校に馴染めません。 夫婦の関係も、最初は「帰りたい」と言っていた妻が後で「帰りたくない」と言い出し、 夫は「戦争が終わったので帰りたい」。すれ違いばかり。 戦争で未知の大陸に来ざるを得なかった夫婦の葛藤と子供の純粋さを描く事だけで、戦争自身の善悪 に対しては殆ど語られません。 という事で、直接的には何も説教臭い事は言わないのに、アフリカの大地で家族の生活を見せるだけで、 戦争の虚しさ、異文化との協調、子供の純粋さ、家族の絆、自然の偉大さ、 色んなことを教えてくれようとしています。 観る人の感性によって感じるところは全く異なるかも知れませんが、普段の生活には無い、何かを 感じられると思います。 そんな不思議な力を持った大陸を舞台にした、不思議な映画だと思います。
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