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OLD SONY F GROUP
1960年代後半に登場して、マニア垂涎の的となったソニー・Fグループのオーディオ機器達。
中学生の頃、銀座ソニービルの試聴室・ショールームに足繁く通い、その音を聴いては、ただ指を銜えて眺めているしかなかった・・・叶わぬ夢。カタログを集めて喜ぶのが精一杯。
そして、数十年の歳月が流れた訳ですが、巡り合わせでしょうか・・・
先日、何気にオークションを見ていると非常に程度の良い出物があったので、もうこれはニ度とないだろうと思い透かさずゲットしました。
ST-5000F
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/tuner/st-5000f.html
TA-1120F
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/amp/ta-1120f.html
前者は、日本を代表するFM専用チューナーでした。今の貨幣価値に引き直すと、50万円位のプライス(当時の大卒初任給の3ヶ月分)が付いていたことになります。中学生には、とても買えたものではありませんでした。(^_^;)
後者は、当時のソニー半導体技術の粋を集めたプリメインアンプです。STAXやFIDELIXで著名なかの中川 伸 氏がその設計に携わっています。差動2段増幅・準コンプリメンタリー・DCアンプ・A級プッシュプル動作という当時では斬新なものでした。これも今の貨幣価値で言うと、70万円位(当時の大卒初任給の5ヶ月分)になります。
http://www.fidelix.jp/others/classA.html
今、それらを手にして喜びは一入です!部屋の明かりを消して、イルミネーションを見てはニンマリ。
いずれも大変丁寧に扱われ都度メンテされてきた模様で、外観も綺麗で内部もピカピカ、埃一つありません。とても何十年も経た物とは思えない状態。ボリュームにも、ガリが全くありません。真に超良品!大当たりの有難き幸せ。
音は、実に嬉しい往年のソニー・トーン。透明でソリッド、且つ中低域に厚みがあって表現力が豊かです。
嗚呼、この音色こそ、ソニーの美学。
嘗て日本経済が隆盛を極めた時期の工業製品であって、同時に芸術作品と言えるほどの完成度を持っていることに更めて驚かされます。
シンプルで機能美を感じさせる無駄のないデザインが物語るもの・・・ソニー製品も、この頃が物作りの頂点を示していた気がします。
オールド・ソニーの優美。
今のソニーは、ソニーならではの拘りが薄らいでしまった様に感じるのは私だけでしょうか。
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