心に響く音楽を訪ねて

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交響曲

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友人からエッシェンバッハが昨年ウィーン・フィルを振ったFMエアチェック・テープ(カセット)を渡され、その中にあったシューマンの交響曲第2番を聴いて吃驚仰天! 曲想を巧みに捉えていて、ウィーン・フィルを見事にコントロールしているのです。ウィーン・フィルは下手な指揮者の言うことを聞きませんから、これは大変なことです。

http://www4.nhk.or.jp/bescla/x/2017-01-27/07/72616/4858807/

ただこの録音は、CD等の媒体では発売されていない模様。ならばということで、少々前の1998・99年録音ですが北ドイツ放送響を振ったCDを購入してみました。

期待の第2番です。基本的な解釈は上記ウィーン・フィルと同じで、やはり曲想を巧く捉えています。同曲は、ツェンダーが南西ドイツ放送響を振った演奏(2003年3月)が私のお気に入りでしたが、このエッシェンバッハの演奏も、楽曲を綿密に分析し、自らの音楽性で入念に再構築したものです。元ピアニストの指揮者の中には、ピアニストのまま続けて貰った方が良かったのではないかと思う人もいますが、エッシェンバッハは指揮者になって正解、否、大正解だったのではないでしょうか。

第1番、第3番にしても、北ドイツ放送響から充実した入魂の響きを引き出しています。しかし、この生き生きとした躍動感・美感は半端じゃありません。オケのメンバーが、エッシェンバッハの指揮に強く共感していることが伝わってきます。第4番にはフルトヴェングラー晩年の超名演があるので、ちょっと分が悪いですが、それでも凡庸な演奏に終わってはいません。

今まで、エッシェンバッハの指揮に対してあまり良いイメージを持っていませんでしたが、シューマンの演奏には認識を新たにさせられました。今後も、注目していきたいと思っております。


アヌ・タリの第九

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アヌ・タリ、エストニア出身の指揮者。

毎年恒例の第9ですが、誰のものを聴きに行くかが考え処でもあります。
今年は、このアヌ・タリです。会場は、オーチャードホール。看板に満員御礼の札が貼られていました。

第1楽章
速めのテンポですが、ここぞという気迫は唸らされるものがあります。細部にまで神経を通わせながら、全体を失うことが無い・・・かのシューリヒトの演奏に通ずる部分があります。大変リズム感の良い指揮をする人で、裏拍を巧みにコントロールして緊迫感を創出する辺り、只者ではありません。音楽がそこで生れたような新鮮さ、その精悍な指揮振りも相俟って、聴く者に忘れ難い印象を与えます。楽団員も一丸となって、アヌ・タリの指揮に応えています。響きの背後の静けさ・・・常に作品の魂を追って止まない、その姿勢は何より感動的です。

第2楽章
思い切りのよい実に躍動的なスケルツォ。響きが厚く充実しているのは、瞠目に値します。ストレートで真摯な入魂の演奏に、ふと最近の演奏家が失ってしまったものを感じました。

第3楽章
アヌ・タリは指揮棒を置き、両手で音楽を愛しむ様に指揮を進めていきます。弦の美しい調べは、恰もミューズ降臨といった風情で心に響きます。場面の描き分け、立体的な構成、聴く者を飽きさせることがありません。楽章終盤で、アヌ・タリは再び指揮棒を手にし、最終楽章へと向かいます。

第4楽章
オケもソリストも合唱も、素晴らしい高揚を聴かせます。底流には透明な厳しさがあり、一時の感情に流されることがありません。圧倒的に充実した、只管音楽だけを感じさせる指揮振りに本当に目頭が熱くなりました。合唱指揮者は置かず、アヌ・タリが兼務した模様です。終演後の舞台に、合唱指揮者は姿を現しませんでした。コンサートに同行した友人に拠れば、エストニアは合唱も盛んな国なので、アヌ・タリも合唱指揮の心得があるのでしょう。

期待を大きく上廻る、実に見事な第九でした。
この指揮者からは、もう目が離せませんね。美人だからではないですよ。(笑)

今度はマーラーの「復活」辺り、指揮してくれませんかね!


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11月27日、サントリーホールに馳せ参じました。

!!

一言で言えば、オーソドックス。

オーソドックス・・・それも、有無を言わせないオーソドックスかと。

勇将マリス・ヤンソンス=バイエルン放送響の響き〜そのあまりの明晰と豊麗、繊細と豪放、そして優美。

個人的には、第1楽章の前半、退廃と魂の高揚、慟哭と憧憬、その目眩く狭間の深淵を、止むに止まれぬ響きで満たして欲しかったのですが・・・。同楽章の後半から、オケの鳴りが良くなるので、最初は様子見だったのかもしれません。

再現芸術の申し子、その姿を垣間見たコンサートでした。


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マゼールのマーラーについては、東京交響楽団との第1番の名演が特に印象に残っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/44039890.html

ほぼ同時期にフィルハーモニア管を振って、マーラーを録音していると聞いては、じっとしていられません。
CDは第1番〜第3番、第4番〜第6番、第7番〜第9番と3枚ずつのセットになっています。最初に第7番〜第9番を購入、早速第9番を聴いてみました。

第1楽章
冒頭、過去を振り返る様な纏綿とした心象から、一変、退廃と魂の高揚の狭間を彷徨うマーラーの姿が描かれます。しかし、何と美しいマーラーであることか・・・これがマゼールの美学なのでしょう。複雑に入り組んだ楽想・パートのテクスチュアを、光と闇の交錯を、実に見事に、稠密且つ雄大に響き渡らせています。十分なタメと語り口の巧さがあるのですが、それでいて一線を踏み外すことがなく、格調が高いのです。情念の嵐の中にあっても、客観性が常に保たれていて、それが類稀な構成力に繋がっています。

第2楽章
軽妙にして滋味深い表現には、風格すら感じられます。どこからどこまでがマーラーで、マゼールで、フィルハーモニア管なのか、よく分からない演奏・・・優れた演奏とは、そういうものですね。全てが渾然一体となって、マーラーの芸術が音化されていく瞬間=再現芸術。

第3楽章
この楽章に限らず、オーケストラ全体に鳴りが良く、多彩な表情を生み出しています。マーラーの響きに色があると感じることは、今まであまりなかったのですが、マゼールのマーラーには彩りが確かにあります。

第4楽章
終焉の章、大いなる創造と虚無。憧憬と生への訣別。恰もマゼール自身の心の投影かの如く、深い静寂が覆い包んでいきます。

英国ロイヤル・フェスティヴァルホールでの秀逸な録音。
実に抜けの良い、立体感のあるダイナミックな響きが広がります。
真にコンサートプレゼンス!
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マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」

クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)
ヤルト・ファン・ネス(メゾ・ソプラノ)
 
CD・ステレオ・録音:1989年2月20日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライブ


1989年2月、咽頭癌の病を押して指揮台に立ったテンシュテット。

ロンドン・フィルも、見事にその棒に応えています。

尋常ならざる気迫、真に稀代の名演。

何と全曲92分50秒の演奏時間となっています。
因みに・・・
シノーポリ/フィルハーモニア  85分47秒
シューリヒト/フランス国立   82分15秒
ノリントン/シュトットガルト   78分17秒
テンシュテットの演奏は、全体に遅いのではなく、緩急の幅が大きいのです。しかし、他に比してテンポが遅い部分も凭れることが無く、深い呼吸が伴い、そこに新たな音楽が奏でられていることに気付きます。

終楽章が何より印象的で、そのどこまでも広大な響きには、本当に陶然とさせられます。

高揚感の中に永遠への祈りすら感じさせる「復活」。

マーラーの「復活」に、テンシュテットが籠めた想いの丈!


録音もライブながら、音質が鮮明で大迫力の響きを堪能出来ます。




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