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モーツァルト・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595

ダニエル・バレンボイム指揮&ピアノ/イギリス室内管弦楽団
(EMI 7243 5 69821 2 3)

モーツァルト最後のピアノ協奏曲、K.595。
数多くの名盤が犇く中、私の印象に強く残る演奏のひとつが、このバレンボイムの弾き振り盤です。

細部にまで神経が行き届いて、静謐と憧憬が様式美の中に鏤められていきます。
バレンボイムは研ぎ澄まされたセンスで、オケをコントロールしつつ、ピアノを胸に迫る美音で響かせるのです。
アーティキュレーションの上手さなど、かくあるべしといった風情です。


妻ジャクリーヌ・デュ・プレの不治の病が、どれほどバレンボイムの繊細な心を苛んだことか・・・
しかし、この演奏は深い優美さに包まれています。

これは、デュ・プレへの愛が生み出したものかもしれません。

因みにデュ・プレが多発性脳脊髄硬化症との診断を受け、チェロ演奏家として引退を余儀なくされるのが73年のことで、このK.595のリリースが74年です。苦悩の最中に、録音されたものなのでしょうね・・・。




異演盤〜フリッチャイ/ハスキル、シューリヒト/カザドシュ、ベーム/バックハウス、カザルス/ホルショフスキ、リステンパルト/ベグネル、等々の演奏について、都度、記事にしたいと思います。

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モーツァルト・ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
            同第25番ハ長調K.503

フー・ツォン(ピアノ)
イェジ・マクスィミュク指揮/ポーランド室内管弦楽団
(Fidelio 1870)

フー・ツォン/傅聰/Fou Ts’ong1934年3月10日、上海生まれ。
1955年、第5回ショパンコンクール3位でマズルカ賞受賞、その際の1位はハラシェヴィッチ、2位がアシュケナーでした。因みに10位に田中 希代子が入っていました。

フー・ツォンは中国文化大革命で両親を失い、中華人民共和国への帰国を断念、1960年からロンドンに拠点を移して演奏活動を続けました。

ヘルマン・ヘッセは「フー・ツォンのショパン、それは一つの奇跡だ」と絶賛を惜しみませんでした。

彼のショパン、特に夜想曲集は止むに止まれぬ想いの丈を籠めた名演だと思います。運命の悲哀、祖国への郷愁、喪失感、焦燥感といったものが、激しく彼を突き動かしている様に聴こえます。
ショパンの情念が憑依したかの如き演奏には深く惹き込まれる魅力があり、言葉を失う程に感動的です。

そして、このモーツァルト2曲・・・凛とした美音が粒揃いに並んで、彼ならではの洞察力を感じさせる演奏が繰り広げられます。知・情・意のバランス感が絶妙で、生き生きとした音楽に心を奪われます。

指揮のイェジ・マクスィミュクも過不足のないサポートが見事で、フー・ツォンのピアノとしなやかに且つ緊張感を持って一体化しています。

18番は、ワルター・クリーンも水晶の様なタッチで室内楽的な透明感のある演奏を残していますが、指揮者やオケが今ひとつです。このフー・ツォン盤は、ピアノ・指揮者・オケの三位一体で瑞々しく直観力に溢れた演奏だと思います。

25番は、旧いところでエドウィン・フィッシャー(ピアノ)&クリップス指揮/フィルハーモニア管の堂々たる名演がありますが、フー・ツォン盤も、静謐・清澄さと立て板に水のピアニズムの対比が素晴らしいです。

フー・ツォンには弾き振りのジュノームもあり、別途、記事にしたいと思っております。

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シューリヒト指揮/シュトットガルト放送響、ハスキル(ピアノ)
(PRELUDIO PHC2140)
※このCDはジャケットの曲順:9番→19番に対してCDの曲順:19番→9番と反対になっています。珍しいミスです。

この曲の成立については、ザルツブルグを訪れたフランスの女流ヴィルトーゾ・ピアニストであるマドモアゼル・ジュノーム(ジュノーム嬢)の依頼により作曲されたというのが通説ですが・・・

パリの有名な舞踏家でモーツァルトの親友の一人だったジャン・ジョルジュ・ノヴェールの娘のヴィクトワール・ジュナミー Victoire Jenamy であった(1776年にウィーンで注文したという)・・・という説もあるそうです。

であれば「ジュノーム」ならぬ「ジュナミー」ということに・・・。

さてこの演奏、ピアノ協奏曲とは何かを考えさせられる超名演だと思います。指揮者/オケ・ピアニストが見事なインタープレイを聴かせるのです。お互いを高めあって、音楽性が高い次元で融合しています。

音楽に対して献身的なシューリヒトとハスキルなればこそ、描き出し得た世界・・・。

そこにあるのは温かく輝かしい、生きる歓びに溢れたモーツァルト。

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モーツァルト・ピアノ協奏曲第24番K.491
アンドレ・プレヴィン指揮&ピアノ/NHK交響楽団(2005.5.8 N響アワー放送)
※写真はウィーン・フィルとの弾き振りのCD(PHILIPS 412524-2)のもの

プレヴィンと言えば、クラシックのみならず、ジャズ、映画音楽までこなすマルチ・アーティストですが、この人のモーツァルトが半端じゃありません。しかも弾き振り。

写真のウィーン・フィルとの弾き振りの演奏(PHILIPS 412524-2)は、それらしい表情を付け過ぎていたかも・・・と思うくらいに、このN響との演奏は自然体なのに遥かに深みを増しているのです。N響アワーの解説者も言っていましたが、プレヴィンは楽団員とアイコンタクトを取っています。そして、音楽の隅々に神経を通わせているのです。

ピアノの表情の付け方が絶妙で、やり過ぎず、やらなさ過ぎないのです。敢えて抑えた音が、微妙なテンポ・ルバートが堪らない・・・。オケのコントロールも流石、様式美を保ちつつ、この曲の持つ悲壮感を十全に表現するという神業に近いことを、まさか・・・やっちゃうとはねー!
プレヴィンのオリジナルになるカデンツァも、万感胸に迫るものがあります・・・作曲も本業ですから。

これだから、音楽は止められません。こういう演奏を成し遂げてしまう人がいる、ということ自体に既に感動します。

これは、是非、お聴き頂きたい名演です。

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ヤーノシュ・フュルスト指揮/グルベキアン財団管弦楽団、カール・エンゲル(ピアノ)
(LYLINX LYR CD 081)

旋律の優美さだけに止まらず、モーツァルトの作品の中でも屈指のものと思います。純白のK.488。

しかし、一体、どうしたらこんな曲が書けるのでしょうか?そして、どうやったらまともに演奏出来るのでしょうか?

非常に高度なバランス感覚が必要な気がします。やり過ぎも嫌らしくなって駄目、やらなさ過ぎはただの練習曲となる虞あり・・・。

聞くところでは、マルグリット・ロン(ピアノ)の演奏が素晴らしい模様ですが未聴です。どなたかお聴きになられた方、いらっしゃいますか?

このエンゲルの演奏、やり過ぎず、自在でありながら抑制の効いた美音を並べています。指揮のフュルストも強引ではない、曲をして歌わしめるといった風情に好感を持ちました。

カップリングの24番K.491も、やり過ぎないモーツァルトで・・・地味ながら多くのことを語ります。

この24番については、プレヴィンがN響で弾き振りした演奏がN響アワーで放送されていました。録画してDVD永久保存版にしてありますが、これが本当に素晴らしい演奏です。別途、コメントさせて頂きます。

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