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3月に入り、暖かい日が何度かありましたが、まだまだ寒い日も多いですね。
「三寒四温」というんでしょうか? 本来は冬の時期に使う言葉ですが、最近は春先に使うことも多いそうです。
でも、暖かな春がくるのももう少し。何とか乗り切って、あたりが桜の花で彩られる春を楽しみに待ちたいものです。
本日のベスト盤は、このところの気候のように、前期と後期では、まったく別のバンドのようにサウンドがころっと変わってしまった、グラス・ルーツのベスト盤です。
丁寧で愛情のこもった編集で定評のあるライノから出たアンソロジーなので、初心者から、マニアまで楽しめる内容になっています。
ディスク:1
1. Mr. Jones (Ballad Of A Thin Man) 2. You're A Lonely Girl 3. Where Were You When I Needed You 4. Only When You're Lonely 5. This Is What I Was Made For 6. Lollipop Train (You Never Had It So Good) 7. Tip Of My Tongue 8. Let's Live For Today 9. Things I Should Have Said 10. Out Of Touch 11. Is It Any Wonder 12. Wake Up, Wake Up 13. Melody For You 14. Feelings 15. Here's Where You Belong 16. Midnight Confessions 17. Bella Linda 18. Lady Pleasure ディスク:2 1. Lovin' Things 2. The River Is Wide 3. City Women 4. I Can't Help But Wonder, Elisabeth 5. I'd Wait A Million Years 6. Heaven Knows 7. Out Of This World 8. Walking Through The Country 9. Baby Hold On 10. Come On And Say It 11. Temptation Eyes 12. Sooner Or Later 13. Two Divided By Love 14. Glory Bound 15. The Runway 16. Anyway The Wind Blows 17. Love Is What You Make It 18. Mamacita 1965年にルー・アドラーが興したダンヒルからいくつもヒットを飛ばしたこのバンドの歴史は、そのわかりやすいサウンドとは裏腹に、実に複雑です。
まず、グラスルーツというのはダンヒルのソングライターチーム、P.F.スローン&スティーヴ・バリが1965年に出した「Where Were You When I Needed You」のシングルにつけたアーティスト名でした。
彼らは、自分たちの作品のデモ・テープから売れ残ったものをいいかげんなアーティスト名をつけてシングルとして出していたそうなんです。
そして、先の「「Where Were You ...」がローカルヒットしたので、P.F.スローンはアーティスト活動をしたかったようなのですが、会社側がベドウィンズというバンドを雇ってグラスルーツに仕立て上げました。
そのデビュー曲は、ディランの「やせっぽちのバラッド」(Ballad Of A Thin Man)でした。
その後、「Where Were You When I Needed You」のシングルをだしたものの、スローン&バリの曲を演奏する作られたバンドの座に不満をもった彼らは、ダンヒルと決裂。
Grassroots - Mr. Jones (Ballad Of A Thin Man)
http://www.youtube.com/watch?v=6Hnpy_IP6jg Grassroots - Where Were You When I Needed You
代わってグラスルーツを演じることになったのは、ダンヒルのオーディションで契約したロサンゼルスのクラブ・バンドであるサーティーンス・フロアでした。実質上はこれがグラスルーツの母体ですね。
そして彼らは英国で活躍していたイタリアのグループThe Rokesのカヴァー「今日を生きよう (Let's Live For Today)」をヒットさせます。
この曲が彼らのデビュー曲で、オリジナルだと思っていましたが、カバーだったんですね。しかもオリジナルのThe Rokesもこの曲をパクっていたようです。
http://www.youtube.com/watch?v=iUV9-MN71o0 この時期のアルバムには、スローン&バリが多くの曲を提供しています。 その中から、スローン作のこの曲などは、フォーロックの佳曲だと思います。
The Grass Roots - melody for you
しかし、このフォーク・ロック路線も長くは続かず、スローンがソロとして独立、ダンヒルを離れたのをきっかけに、残されたスティーヴ・バリは、彼の好みのモータウン・サウンドをグラス・ルーツのサウンドに取り入れます。
これが、「真夜中の誓い(Midnight Confessions)」でした。この曲がヒットして以降、彼らのサウンドはヒットを狙ったようなわかりやすいサウンドとなり、次々とヒットを出していくのでした。
そんな彼らのヒット曲のメドレーです。
The Grass Roots Medley
100万年の想い(I'd Wait A Million Years), 真夜中の誓い(Midnight Confessions), 今日を生きよう (Let's Live For Today) 燃ゆる瞳(Temptation Eyes)。 「恋は二人のハーモニーTwo Divided By Love」
いやー、いい曲ばかりですね。特にイントロが印象に残るものが多いように思います。
1曲目の「100万年の想い」http://www.youtube.com/watch?v=tsuoPbyWrm0&feature=relatedのイントロは、筒美先生が、この曲でパクっていることを、ブログ友のアナログ日記さんに教えていただきました。
メンバー・チェンジを重ねながら、活動していった彼らは1975年に解散しています
が、その後ベース&リード・ヴォーカルのロブ・グリルを中心に何回か再結成されました。
しかし、残念な事に2011年の7月11日にロブは亡くなってしまいます。
今は、残ったメンバーで活動しているようです。
アルバム全盛の70年代、ロブは、僕らはシングルのバンドなんだと言っていました。
確かに、彼らはロック史に名を残すようなバンドではありませんでしたが、愛すべきバンドのひとつとしてポップスファンの心に今も残っているのでしょう。
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