風に寄せて

立原道造を愛するKYな人間です。
 こちらのブログは特に自作オーディオに特化したブログではないのですが、TIの「THS4631」というオペアンプについて情報を知りたい方がお見えになっているようです。発振しやすくて、発熱しやすい。とても使いにくいですが、ハマった時の音はやはり素晴らしいキレのあるよいオペアンプであることには僕も同意です。
 最近気になることがあるので書いておきます。

(1) ボラれないようにしましょう
 THS4631は、例えばOPA627やMuses01ほど高価なオペアンプではありません。僕がよく使っているMouserやDigiKeyでは800円程度が目安です。自作の味方である秋葉原の秋月電子さんでも扱っていますが、700円の値札です(ただしTHS4631Dのようなので、後述するように僕はお勧めできませんが)
 ところが、最近、THS4631をDIP変換基板にハンダ付けしたものが販売されていて、嘘だろう?ってぐらいお高い価格で販売されていることが散見されます。もちろん、ハンダ付け苦手という方もいるのはよく分かるのですが、ただ差し替えれば使えるというオペアンプではなく何らかの発振対策が必要になる可能性が高い以上、ハンダ技術は結局必要です。SOICというパッケージは小さく見えるのですが、フラックスを使えばそんなに難しいものではないですよ。ハンダ付けをする動画もたくさんありますし、トライしてみるとそんなに難しくないことは分かると思います。
 参考になる動画を貼っておきますね。この動画はSSOP(足と足の間が0.65mm)ですが、THS4631はSOICで足と足の間は1.29mmもあります。動画を参考にしてトライしてみてください。

(2) THS4631Dではなく、THS4631DDAを使いましょう
 THS4631には、DとDDAという二つのタイプがあります。違いはICの裏に放熱パッドが用意されているのがDDAということです。下の画像の赤丸部分がPowerPadと呼ばれる放熱部分です。
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 これを、放熱パッド対応のDIP変換基板にハンダ付けすることになります。放熱パッド対応のDIP変換基板は以下のようなものです。
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 裏面の赤丸の部分から、ハンダを流し込むことで基板全体で放熱をすることになります。
Dの場合、この放熱パッドがないので、ICのみの自然放熱ということになり、それだけ熱に弱いのです。
 私の場合は、このハンダを流し込む時銅線も一緒にハンダ付けして、ヒートシンクにその銅線を巻き付けることで放熱効果を高めています。もちろん、この銅線が他の配線に触れることがあっては絶対にいけません。
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(3) DIP化する時、デュアル化するのはやめましょう
 (2)と関係して。通常使われているオペアンプは1回路入りか2回路入りのどちらかが一般的です。THS4631は1回路入りのオペアンプなので、2回路入りのオペアンプと差替えしようとすると、デュアル化用のDIP基板に下記のように表と裏の両面にハンダ付けすることになります。
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 上の画像はOPA627をデュアル化したものですが、THS4631を上記のようにデュアル化してしまうと、(2)のような熱対策を行うことができません。
 もちろん、回路全体がTHS4631を使うことを前提にした設計であれば問題ないのかもしれませんが、通常そんな設計をしているDACやプレイヤーはないので、注意した方がいいでしょう。


 以上は、回路設計に詳しい方には意味をなさない話だと思いますが、ネットで情報を集めておられる僕と同じような技術レベルの諸兄にはぜひ頭に入れておいてほしいと思います。

 最後は決まり文句になります(大変申し訳ありません)。
以上の情報については、すべて自己責任でお願いします。

[2018.7.14追記]
秋月電子取扱のTHS4631ですが、THS4631DからTHS4631DDAに変わったようですね。値札は700円で据置きなので、かなりお勧めです!

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 1月からNHK BSで始まった「カードキャプターさくら クリアカード編」。4月からは地上波でも3か月遅れで放映がスタートしたようですね。僕は当初の「カードキャプターさくら」や映画が制作された頃にはアニメーションを全く見ていなかったのでこの作品に関して特別な思い入れはなかったのですが、同じCLAMPの「こばと。」は初めてBlu-rayを購入するぐらい大好きなアニメーションだったので、この作品も見ようと決めていました。丹下桜さんの声も、とても好きですし。
 さすがNHKの作品だけあって、「こばと。」は言うまでもなく、最近の「3月のライオン」や放映が開始した「ピアノの森」など、ストーリー・作画・音楽・声優陣、どの要素をとっても素晴らしいです。そしてストーリーの健全さはとても大切な要素だと思うのですが、そこもさすがNHKです。

 「こばと。」のOP、ED、挿入歌、どれも大好きな曲です。坂本真綾さんの「マジックナンバー」、中島愛さんの「ジェリーフィッシュの告白」「わたしにできること」、物語全体を通して歌われる「あした来る日」。放映から9年が経過している作品ではあるけれど、今でも聴いています。

 「カードキャプターさくら クリアカード編」のOP、EDも同じくらい大好きです。坂本真綾さんの「Clear」、早見沙織さんの「Jewelry」、どちらも健全な気持ちを歌っていますよね。昔、芸術を学んでいた友人が言っていたのだけれど、「どんなに不健全な芸術だとしても、それを作るには健全な精神が必要」という言葉が今も自分に突き刺さっていて、この二つの歌詞を書いた坂本真綾さんと早見沙織さんにも同じことが言えるのかなと思っています。そして「Clear」を作曲したいきものがかりの水野良樹さんも。

 特に「Clear」は、発売になってから毎日聴いています。始まりの弦の静かなさざ波の上で、ピアノとベルがまるで光が窓から差し込むように響いて、この曲の主題、まさにメロディと歌詞の主題が提示されるところですでに、心の中が「透明なもので満たされていく」ような気がします。

    風って 鳥って 私より自由かな
    翼がないなら走ってくわ 行きたいところまで
    できるよね
    Going on !

 軽やかに歌われる歌詞は、すべてが健全な力と一所懸命さに溢れていて、もうどうしようもなく大人になってしまった僕の心にも強く突き刺さるのです。諦めてはいけないんだな。遅いってことはないんだなと。

    答え合わせはもうしたくない
    みんなと同じじゃなくても 私にできること見つけたいの

    祈って 願って それだけじゃ叶わない
    自信がなくても始めるんだ いつかじゃなくて今
    できるよね
    Going on !

    泉がここにあるの 私をつかさどる源が
    何があっても涸れたりしない
    諦めたつもりでもまた 透明なもので満たされていく


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 正直に言えば、葉月絵理乃さんのことを語るほど自分はその演技に触れたことはありません。ただ、「たまゆら」でヒロインである楓(ふう)に大きな影響を与えるカメラマン、志保美りほを演じた葉月さんの声は、落ち着いた女性の包容力と知性を感じさせて、自分の記憶に刻まれていました。

 葉月さんが出演されているアニメーション作品に興味のあるものもなく、さりとてその声の魅力をもっと知りたい。考えたあげく、ドラマCDのような作品がないか探したところ、「おひざで寝るの! 〜autunno intermezzo〜」というひとり芝居のCDを見つけました。
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 見るのも恥ずかしいジャケットですが、高校生の女の子という設定でのひとり芝居は、思いのほか素晴らしいものでした。いたずらっぽい表情も、恥ずかしがる表情も、囁きも、葉月さんらしい知的で美しい声の響きとやわらかさを失うことなく、60分を演じきられていました。
 正直に言えば、シナリオには魅力を感じていません。ただアニメーションのように画も音楽もなく、葉月さんの声だけが頼りの芝居には心地のよいリアリティがあったのもまた事実で、その演技に魅了されてしまいました。ごまかしの一切きかないひとり芝居というのは、声優という仕事の本質を考えさせられるものなんだな、と思いました(このことは、以前水橋かおりさんのことを書いた時にも書いていますが)。

 もっと葉月さんの声を聴く機会があるといいんですけどね。自分は大好きです。

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 鴨志田一さんが初めて挑戦するオリジナルアニメーションの「Just Because!」、今まで書いてこられた「さくら荘のペットな彼女」「青春ブタ野郎シリーズ」にも共通する独特の鴨志田節があって、とても心地よいです。また、舞台になる藤沢(大船)-江ノ島は自分も住んだことのある場所なので、あの場所でストーリーが進んでいるという不思議な感覚もあります。
 OPで夜を走り抜けるモノレール、画になりますね。鴨志田さんが物語の舞台にする神奈川の多くの場所は、自分にとって大切な場所ばかりです。

 第4話で、美緒が呟く「中学からずっとだよ、こじらせすぎでしょ。」というセリフ、よく分かります。ただ物語は途中なので、すべて見終わった後で、特別に心に残ったことがあればまた書きたいと思います。

 このアニメーションは、OP、ED曲だけでなく劇伴曲にやなぎなぎさんが関わることでも話題になっていますが、やなぎなぎさんが歌うOP曲「over and over」、素敵な歌ですね。やなぎなぎさんが綴った歌詞は、自分も10代後半から20代前半にかけて感じた、近い関係にいてくれた女性に対して感じていた気持ちそのものです。女性がここまで、若い男性の気持ちに迫った歌詞を書くこと自体がすごいことだと思います。

   面影の残る横顔で
   知らない笑顔を見せる君は
   まるで平行世界の人
   ぼんやりしてる間に
   ずっと先まで 歩いていってしまう

   隣の席の君はいない
   大人になった君がひとり

   記憶の君に告ぐさよなら
   長い髪がとても似合うから
   少し照れくさくなるけれど
   君を誰より深く知っていくため
   隣に座ってもいいかい

 女性が大きく変身していく時期の中でも、その変化は瞬きするような一瞬の時間で、戸惑うのが当然のような気がします。北川勝利さんの、疾走感とその一瞬のスリリングさを表現したアレンジを聴いていると、音でここまで表現できるのだと感心します。歌詞、編曲、歌い手に恵まれたこの歌は、長く自分の中で響き続けるような気がします。
 なぜ、ハイレゾで配信しないんだろう。こういう素敵な歌こそ、少しでもよい音で聴きたいのにな。


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 「となりの柏木さん」の霜月絹鯊さんが現在描いているラブコメ「こじらせBOY meets GIRL!」。7月に1巻が出ていたのですが、自分は雑誌は全く読まないので、霜月さんが新しい漫画を描いていることも知らず、最近この新作を知りました。
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 「となりの柏木さん」がとても好きな作品でした。なんというか、じれったいストーリーは大好物です。ゆっくり流れていく時間の中で少しづつ関係が近づいていく、というストーリーは、ラブコメ・ラブストーリーの王道だと思ってます。
 例えば古味直志さんの「ニセコイ」はとても人気のあった作品ですが、ダラダラと停滞した状態で話が進まないのは好きではありません。逆に、すぐ仲良くなるような作品は嫌いです。あと、主人公が「ラノベ主人公」なのも。1対1のお話がゆっくりと進んでいくストーリー、最高です。

 となりの柏木さんの時から思っていたのですが、霜月さんの画は、可愛らしいとともにどこかほっとさせる、暖かい気持ちにしてくれる画ですよね。優しいです。あの名作「Kanon」のコミカライズも担当されておられましたが、京都アニメーション制作のアニメーションのキャラデザやごとPさんのイラスト以上に、霜月さんの画の方が好きです。
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 霜月さんの画は、表情が豊かで自然です。線が細くて表情も繊細に描き分けているのにやわらかく感じるのは、魔法のようです。また、通常の画とSDキャラとの違和感がないですよね。
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 自分の好きな漫画家さんを仮に3人挙げろと言われたら、この霜月絹鯊さんのほか、宮原るりさん、葉月抹茶さんになるのかな。他にも蒼樹うめさん、荒井チェリーさん、羽海野チカさん、津留崎優さん…、好きな漫画家は多くいます。作風にはかなりの差がありますが…、あえて言うと女性の漫画家のお話しが好きなのだと思います。女性だから、というのはあまり根拠のない言葉ですが、画とお話の両方が優しい人となると、なぜか女性作家の作品になってしまいます。偶然でしょうかね。

 「となりの柏木さん」は、席が隣であまり愛想のない女の子が実は自分と同じオタクさんで、でもそのオタクを隠しておきたい過去を持っていたことから、みんなにバレないように話をするようになって、好きになってしまうお話し。女の子は人間関係に自信がなくて、恋にも奥手。男の子は自分の気持ちを伝えるものの、決して急かすことなくオタク話のできる友達を続けていくうちに、女の子の気持ちが少しずつ変化していく…、というストーリーでした。少し難しくものを考えてしまっている時、何度となく読み返しては柔らかい気持ちをこの作品からもらっています。

 新しい「こじらせBOY meets GIRL!」は登場人物の設定がまったく変わって、幼馴染とのラブ(?)コメディ。小さいころよく遊んでいた双子の幼馴染、男の子と女の子の二人。その幼馴染たちは引っ越しして主人公から離れたけれど、それでも女の子と思っていた子をずっと好きでいたところ、10年経って幼馴染が帰ってきて、女の子と思っていた方が男の子、男の子と思っていた方が女の子だということを知る…、というのがお話しのスタートです。
 もちろん、これはBL漫画ではありませんので、主人公と女の子を中心に話が進行していきます。1巻では、男の子だと思っていた幼馴染を女の子として受け入れるまでのお話しです。2巻からが本番なのかな?「青春真っ盛りラブコメ開幕!」と本のカバー裏に書いてあるので、ラブコメになっていくのでしょう。
 1巻は7話が入っていましたので、2巻は来年の春ぐらいになりそうです。男前で残念な美少女の女の子に、苦労しそうな主人公。楽しみです。

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