もうすぐ雨のハイウエイ

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そろそろ…

書きたくなってきただよ
 
イメージ 1
 
もうすぐ雨のハイウエイ
 
 
 オリジナルはシンプルなリズムセクションに
アーシーなバイトで絡んでくるホーンセクションのみ
もちろん打ち込みなんて皆無
ヴォーカルには絶妙のヴォイシングでコーラスが重なる
スタンダードに十分成り得るが
ジャズではなく
あくまでR&Bのハチロク・バラード
様式美の芸当としては
ワンコーラス目おとなしくメロディを美しく
ツーコーラス目はフレーズの端々にブルーノートを
散りばめつつメロディを崩す
 
やっぱロイクはいいねぇ
 
ちなみにこの動画はフルオーケストレーション的に
見えるがストリングスとウッド・ウィンズがちょっとホーンなし
ティンパニーなんぞ入りますけどね…
ゴージャスなストリングスもそうだが
おなじみの3人だけのバックコーラスのアレンジがイイ!
ツーコーラス目Aメロはいってすぐに
ゴスペル風コーラス突入!
演歌歌手がキャリアの中に民謡を学ぶように
R&Bシンガーは幼少時からゴスペルに慣れ親しみ
その子から得るものをベースに表現するのよ
ワンコーラス目サビ導入の引っ張り!
すごいねぇ
もちろんこんなのオリジナルにありません
それからエンディング手前で
またゴスペル風コーラスがトドメを…
とにかくオリジナルがシンプルだから出来る
パフォーマンスの凄み!
 
 
 
クラブ系の方々にはおなじみの楽曲ですなぁ…
 
 
フットルースの挿入歌のブレイク以降
 
ゴスペル回帰楽曲も強烈!
 
 
やっぱ神がかってるよ

Why can`t we fall in love

『おれだよ!おれ…忘れちゃったの?
 
ミキちゃん!
 
おれだよ!
 
おーれー…』
 
 
『先輩!いつからオレオレ詐欺の人になったの?』
 
 
 
 
『いまどっから電話してるかわかるかなぁ…?』
 
 
 
 
彼女に電話したのは
本番三日前に盲腸で入院してしまった
相棒のピンチヒッターのため
 
学生の頃から使ってる
ボロいスタジオからだった
 
 
高校・大学と一緒にバンドをやって
 
その後彼女は音楽よりもモデルの仕事を
 
しかも大学卒業とともにモデル業も辞めて
とっと結婚してしまってた
 
 
そして10年たたないうち
2回目3回目…
 
 
『結婚の回数と慰謝料の総額からみたら
 
きみの方が詐欺にみられるぜ…』
 
 
 
 
パフォーマー・女優として活躍する
アリサのジャズ・プロジェクト
 
今回のステージは45分の2セット
全9曲を3時間のリハーサルで完璧にこなした
 
ぼくがピアノとローズのファースト・キーボード
 
ミキは
ストリングス・ブラス・クラビ・ウーリッツァー
のセカンド・キーボード
 
 
 
 
『あたし、先輩の3本目・4本目の手だからかゆいところには
 
全部わかって弾けるは!昔と一緒でしょ』
 
 
 
 
確かにぼくの癖もよく知ってるし
ぼくの表情をよく読みとって最後のところをオクターヴ高いところを弾いたり
ぼくの肩の動きでリズムのためをはかって弾いてた
 
 
 
『相変わらずあたしよりも1拍目は早くて3拍目は遅いのね…先輩』
 
 
 
またコーラス・ワークも心地好く
メインのボーカルがうっすらするとこはエモーショナルに
またメインの3度上や4度上の声が一番得意な
ハスキーなボーイッシュ・ソプラノ風で
やってくれた
これはねらい通り!
 
 
 
『先輩のこもった声とあたしの上の声で
 
メインをサンドウィッチすると気持ちイイねぇ!』
 
 
 
 
 
『あなたの云ってた通り感のイイ人ね
 
でも私より美人で目立つから
 
今回限りね…』
 
 
 
パフォーマーで女優であるアリサからは
ピンチヒッターを褒められつつ
嫌味も云われつつ
 
我々三人が乗ったステージは無事に終えた
 
 
 
 
 
 
 
機材を車に積んで帰る頃にはミキはもうシャンパンがまわってたようで
かなりはしゃいでいた
もちろんぼくはノンアルコールビールで
気持ちだけは十分打ち上げってた
新緑が感じられ始めた世田谷通りをぼくらは
昔のバンド仲間や昔のステージでのハプニングで盛り上がった
こうしていると昔となんらかわらない
 
 
 
 
 
 
 
 
環七を越えたあたりでぼくは
 
デニース・ウィリアムスの
 
When Love Comes Callin`gのアルバムをiPodからセレクトする
 
でも手元を間違ってなぜかB面から…スタート
 
 
 
 
アルバムタイトル曲がハチロクのグルーヴで
レイ・パーカーJr.のカッティングで勢いよく始まる
 
 
 
スティービー・ワンダーのサポートコーラスとして活躍し
モーリス・ホワイトの全面バックアップでソロとして世に出て
大物ジョニ・マティスとのデュエットでヒット!
 
そして映画フットルースの挿入歌でブレイクする直前のアルバムだった
 
このアルバムではA面はまだ無名の若手デビッド・フォスター
B面はワンダーラブで一緒だった
レイ・パーカーJr.のプロデュースのプロダクツ
 
珠玉のバラードでオーケストレーションと
繊細なストリングス・アレンジでデニースのボーカルの
ポテンショナルを旨く引き出したデビッド・フォスター
 
ブルージーなギターのカッティングで
リズムはソフィストケートされてるが
ノリはあくまで泥臭さを表現したレイ・パーカーJr.
対象的な片面ずつがとてもおもしろい!
 
 
 

 
 『今夜の曲でデニースのFreeやれると思ってなかったぁ
 
 
 
本番中ね
 
レイラを思い出したの
 
彼女あの曲得意だったよね
 
あたしにはあの曲の高いとこ歌えない…
 
くやしかったなぁ
 
 
 
 
それに先輩はレイラとつきあってたし』
 
 
 
 
『すごい昔の話だね
 
ぼくはレイラにしっかりふられたよ
 
 
 
理由は…
 
ミキちゃんがぼくに…
 
って云われたよ』
 
 
 
 
 
 
『えっ…
 
そうだったの
 
…』
 
 
 
 
 
 
『もうやめようぜ
 
ぼくらは二人とも
 
戸籍にバツがついてる身なんだからさ・・・・
 
 
ははははははははは…』
 
 
 
 
 
 
車内では
デビッド・フォスターのプロデュースの
Why can`t fall in love が
 
 
 
 
 
 
 
 
『それでも
 
どうしてあたし達
 
恋におちなかったんだろうね…』
 
 
 
 
夜風が街路樹の伸び始めたばかりの緑の葉を
鳴らす音とともに
ミキはボソっとつぶやいたんだ
 

I wanna be your man

 
 
真っ暗な瓦礫の街でやっと彼女を見つけた
 
 
あたりには焦げ臭い匂いは充満していて遠くにに小さな火が見えた
 
 
 
『本当に来てくれたの…』
 
髪の毛ボーボー
 
化粧っ気全くなしの彼女
 
 
 
 
『こちとらレッドゾーン絶滅危惧種に指定されてるもんでね
 
こんな時じゃないと存在を忘れさられちゃうもんで…』
 
 
 
 
『あなたって…変よ!』
 
 
 
 
『うん!でもきみだってなんでこんなとこに好き好んでいるの?』
 
 
 
そう言うやいなや
 
彼女は僕の腕の中に飛び込んできた
 
 
『生きててくれてうれしよ…またドライヴ出来るね』
 
 
 
 
 
 
 
彼女からSOSの連絡を貰ったのは地震から1週間後だった
 
ぼくのまわりの現地関係者は全員無事と確認が取れた後に
 
なんと彼女が仕事で現地に行ってて被災し…
 
 
そのまま避難所に残ってボランティア活動…
 
まいった!
 
 
 
そのうちそろそろ都内での仕事の締め切りが
 
近くなったんで帰りたいって
 
 
 
 
『まだ高速が特殊車両のみの通行なんで日本海側のルートでイイよね?』
 
 
 
『大丈夫よ!それよりあたし臭くない?』
 
 
 
 
『臭い匂い大歓迎!
 
きみの濃い匂いなんてなかなか嗅げないからね
 
さっきかなりの至近距離で充分楽しませてもらったよ』
 
 
 
 
『やだぁ変態!』
 
 
 
 
『とりあえず夜中でもやってる温泉施設はピックアップしてる
 
そこにまずは行こう』
 
 
 
 
『でも着替えなんてないわ…』
 
 
 
 
 
 
『大丈夫!ユニクロで買ってきたスウェット上下と
 
百均で買ってきた女性用パンツ
 
生憎セクシーなやつは売ってなかったぁ
 
 
 
ごめん!
 
かなり興味ある方なんだけどサイズを聞いてる暇なかったから
 
 
 
小学生高学年用のスポーツブラ!
 
これも百均ね』
 
 
 
 
『イイ選択ねぇ!あなた店員さんに変な顔されたでしょう…』
 
 
 
『うん!たぶん購入後警察に通報されたと思ったから大急ぎで飛ばしてきたよ』
 
 
 
 
県境の峠道も幸い雪はなく凍結もしていなかった
 
温泉施設に寄って彼女を風呂に入れた
 
 
 
 
その後休む間もなく
 
車を走らせた
 
 
 
 
湯上りの綺麗な肌でに化粧水やら乳液やらをはたきながら
 
ぼくが持参したバナナ・伊予カン・ビスケットをモグモグと
 
彼女は食べ始めた
 
 
髪の毛が完全に乾いていないためか
 
車内のガラスが曇り始める
 
 
 
それでも夜空には沢山の星が
 
ぼくらを照らしてくれた
 
 
 
 
『いろいろあって頭がぶっ飛んでるの
 
でも体はかなり疲れてて気持ちいい
 
なにか
 
ガツ―ンってくる音楽聴かせて!』
 
 
 
 
『ガツ―ンって…
 
普通はしっとりした癒しもの聴きたがるんじゃないの?』
 
 
 
 
『うぅーーん、ガツ―ンっと
 
アーシーなパワーを感じるバラードが聴きたい』
 
 
『オーケー!』
 
 
 
ぼくは迷わずかつてPファンクの一派というか
ファンカデリックの一番近くにいた
ロジャーとそのファミリー
ザップの
 
『I wanna  be your man』
 
を流した
 
 
 
イントロのシンセのアルペジオは真っ暗な道を走る
 
ぼくらの車に降り注ぐ星の瞬きのようだった
 
ゆっくりなテンポ
 
重いリズム
 
切なく美しいメロディにのった
 
ストレートな歌詞
 
トークボックスと生のコーラスとの絶妙なバランス
 
アーシーなサウンドで
 
これ以上のガツ―ンとした選曲は
 
おそらくない
 
 
 
 
 
 
 
サイドシートを倒し
 
リラックスしてた彼女がほほ笑む
 
 
『エムザ有明行ったよね88年だっけ?
 
覚えてる?』
 
 
『もちろん!前座はシェリー・マードックだったぁ』
 
 
 
 
『ちょっと   寝るね
 
 
スポーツブラもよかったけど
 
 
 
ロジャーが聴けてよかったぁ』
 
 
 
 
 
 
 
彼女が眠りについた後も何度もリピートして
 
ぼくは
 
サビを歌ってたんだ
 
 
『I wanna  be your man』
 
 
 
 
 

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