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年末の薄暗い夕方。
運転していた。
逆車線に猫。
車が通ってきたことに怯え、その場で丸くなる。
猫って来た方に戻るのになって思いながら、横目に。
でも、確実に逆車線を走っている車にも見えるだろうから、誰か止まるだろうって思ってた。
危ないなって思いながら通り過ぎてバックミラーを見た瞬間、その猫は轢かれた。
そんな瞬間初めて見た。
しっかりタイヤに巻き込まれた。
なのに、猫は生きていて。
水揚げされた魚のように、漆黒の道路で苦しがって飛び跳ねていた。
あたしは何も出来ず、そのまま車を前に走らせた。
後続車が居た。
仕事中だった。
色んな理由をつけて、あたしは向き合わなかった。
あの猫は助からなかっただろう。
でも、あたしが職場に戻っても、そこにいる人達はそんなこと知らなくて、あたしも今誰かが死んでいたとしても、そのことを知らないで生きている。
何処かで新しい命が産まれることも、無くなって行く事も、知らないであたしの時間は流れている。
自分の時間は自分の中でしか無く、それが人生で。
そういうことを知った上で、あたしはこの先どう生きていくのか。
中学校の時の担任の先生が、卒業の時にくれた言葉。
「貴方がどんな女性になっていくか楽しみです。」
あたしの可能性を信じてくれた言葉。
あたしにだけくれた言葉。
あたしは、その言葉に対して、胸を張れるような、自信を持ってこうなれました!って言えるような女性に、大人になれたのかな?
どうなれば、自分が納得できるんだろう??
ちゃんと自分を見つめれる時間を。
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