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記事更新をかなりサボっていたが、前回温暖化がもたらす急激な天候の変化に ついて書いてから、日本の温暖化効果ガス削減対策について気になっていた。 京都議定書によると、日本は1990年比で6%の排出削減が求められている。 その6%の内訳は大まかに次のような計算らしい。 国内排出削減目標 0.5% 海外調達枠 1.6% 森林吸収分 3.9% という合計で6%になる。 このうち国内排出については削減どころか増加傾向にあり、もはや目標達成は 絶望的とも思われる。二酸化炭素の排出量は産業部門で約36%もあるが、こ れについては規制強化により6%削減がほぼ達成されている。しかし、13% を占める家庭部門での排出量については増加が著しい。特に自家用乗用車による 排出は2004年で52.6%(wikipedia参考)も増加しており、不急不要な自 動車の利用や、コンビニなどのハイエネルギーが必要な流通形態の店舗での買 い物を控えるなどライフスタイルの見直しが求められる。 京都メカニズムと言われる海外調達枠については言うまでも無いが、お金を払っ て海外から排出権を買うという仕組みであり、「排出をするのだからその分は負 担する」という理念そのものは良いものの、先進国の国民はカネを払うのだから 環境を汚して良いという横柄な態度にならないように心がけたい。 最後の森林吸収分3.9%については実はかなり怪しい。 議定書では下草刈りや枝打ちなど大まかな意味での森林経営をした場合に、炭素 吸収源として取り込むが認められているが、この未知の数値にしても日本では放 置林が増えたり都市部での宅地化のために山林伐採など、国の政策はまるで逆を 向いているとしか言いようが無い。 そもそも現状の日本の森林に期待できる吸収量は1%以下であるが、議定書発行 の際に日本が目標達成できないことになると議長国が批准から離脱せざるを得な いという危機的状況に陥ったことから、その救済策として「国土に占める森林面 積が50%を超える国については森林吸収量の全てを認定する」という特例を設 けた。森林面積の割合は日本67%、カナダ32%、ロシア37%、EU32% であり、この特例は日本だけに当てはまることになる。 温暖化効果ガスの排出削減目標に吸収分を当てはめている点、森林の吸収分を過 大評価している点についてかなり疑問が残る。 森林は成長の過程において炭素を固定化することに役立つが、成長を終えた樹木 には殆どそうした機能は無いし、また枯れて倒れた木などは微生物の分解により 固定化した炭素を元の環境に放出している。その終始は長い時間のスパンで見れ ば常にゼロになる筈である。 日本に割り当てられた6%削減については、排出権購入や3.9%の森林吸収分
というバラ色の数値に期待することなく達成するべきではないか? 先月近所に オープンしたコンビニの開店記念に車で家族連れが来ている光景を見ながら悲し い危機感を持った。 |
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>もりだんさん いつも専門的立場からのコメントありがとうございます。森が酸素を出し続けているという誤解はまだ今でも根強いようですね。たとえば50年かけて成長した木材を使って家を建てて100年住めば炭素を固定するストックとしては200%の効果があるはずです。自民党も選挙で「環境」を謳うだけでなく具体的な方策が欲しいですね。森林の利用について正確に理解している政治家がどれくらいいるのでしょうか?
2007/7/8(日) 午後 2:47 [ boeing787 ]
地中海性気候から戻ると日本の湿度の高さがこたえます。真夏になるとあと10度は気温が高くなるわけで、辛いですな〜。でも今年も極限までエアコンを使わないように頑張ります。窓を開けて寝ていますが、夜遅く帰ってくる隣の部屋の馬鹿娘(20歳くらい)の足音が異常にうるさくて、起こされます。
2007/7/8(日) 午後 3:16
個人的には2年前に比べて6%どころか60%以上は削減出来たと思います。仕事とプライベートを併せると車の利用は1/10になったしエアコン4台から扇風機2台に・・・・・本当なら胸を張って自慢すべき行為かも知れないのに、稼ぎが無くなっただけという事では、却って批判される事が多いのが、難しいところです。やっぱり環境より経済活動!!っていう図式が市井の人としては常識ですかね・・・
2007/7/8(日) 午後 9:49 [ P&B ]
もともと日本は0.5%が限界と主張していたのに6%を押し付けられて、しかたなく残りの5.5%を何とか取引で調達した、という正直な話を内閣審議官(?小池さんの片腕だった方)の方がされているのを聞きました。私も貸し借りではなく「自力で頑張る」に賛成です。
2007/7/8(日) 午後 10:15 [ doodlin ]
私の職場では研究費(いわゆる必要経費)の30%以上が光熱費だそうです。機械類を使っていることを考えても、多いですよね。日中も煌々と電灯がついているし、冷房した教室を開け放っているし、もう少し厳しくすべきだと思います。私の部屋は世間なみに省エネモードで仕事してたら、「Doodlin'先生の部屋は電気設備が壊れている」と親切に報告してくださった方がいて、用務員さんが心配して飛んできてくれました(笑)。
2007/7/8(日) 午後 10:24 [ doodlin ]
>Blackさん Blackさんがウィーンを満喫されている29日あたりは異常に蒸し暑い日でした。夜でも気温が下がらず翌朝まで湿度が高すぎて蒸し風呂状態でした。窓を開けていると100メートルくらいは離れている筈なのですが、国道を爆走するヘンな車とバイクの音が聞こえてきます。
2007/7/9(月) 午後 8:43 [ boeing787 ]
>P&Bさん 僕は個人的に反省しなくてはいけないんですが、都内の実家で学生だった90年と比較すると、田舎の会社員になった今ではCO2排出量が桁違いに増えています。ではどうしたらいいか・・・うーん・・・
2007/7/9(月) 午後 8:45 [ boeing787 ]
>Doodlinさん そうですね。産業部門での規制強化分0.5%でぎりぎりやっとと言うことだったのでしょう。それにしてもあのバブル華々しかった90年と比較しても流通や家庭部門では逆に増えてしまっているとは、ナニゴトなんでしょうか? そういえば千葉に住み始めた92年頃はまだコンビニが23時から5時くらいまで閉まっていましたからね。今ではスーパーまで終夜営業する時代ですから。
2007/7/9(月) 午後 8:49 [ boeing787 ]
例えば「バイオエタノール燃料に切り替えて削減」というのは温暖化ガスはうわべ上減りますが、地球をすり減らすことでは何の解決にもなっていません。あるいは「原子力にシフトしていくことで、温暖化対策だ」という主張も首を傾げざるを得ません。まず使うエネルギーを減らすことですよね。ちなみにカナダも達成不可能宣言をして開き直りましたが、私は日本もそれでいいと思っています。排出権取引での帳尻あわせには参加するべきでないと思っています。
2007/7/9(月) 午後 10:31
>Harryさん 「実は日本は1%削減もできませんでした。今後は国民の皆様に不便を強いることを政府主導で行わないといけません。とりあえずガソリンのみリッター500円にして様子をみます」なんてアベ君が選挙前に宣言してくれたら、私は生まれて初めて自民党に入れます。
2007/7/10(火) 午後 4:22 [ boeing787 ]
少なくとも50年以上の耐久性を持つ木造建築物が、炭素ストックに役立つという事を国は何故大きな声で言わないのでしょうか?
50年というとHMが困るからでしょうか?
うちの長屋は「死にそうな」時以外ACは切っています。
住人の私は全然平気なのですが、打ち合わせにいらっしゃる方々はタオル持参です(笑)
この差は体質ではなく、私の身体が環境に順応したのではないかと密かに思っています。人間の身体の順応性も、なかなか捨てたモンではないです。
自動車に乗らなくなって、はや数ヶ月…歩くのが上手になりました(笑)
私はACや自動車がなくても生活ができる自信がつきました。
リッター500円だろうが1000円だろうが、私の財布には関係ない(笑)
2007/7/14(土) 午後 6:01
>BAJANEさん 古民家などの伝統建築は築100年以上なんていうのがザラですよね。それに使われている杉・檜や栗などの木はやはり100年程度かけて育ったものを山から切り出したものです。今後の国の政策として、「100年かけて育てた木材で200年耐久する家を造る」というのはどうでしょう?炭素のストックは木材の体積の200%増える計算になります。
2007/7/16(月) 午後 2:19 [ boeing787 ]
どなたでも、どの政党でも、今度の選挙で↑のような公約を掲げた方に投票させていただきます!
2007/7/17(火) 午後 8:36
じゃ、僕が立候補します(ウソ)。
2007/7/17(火) 午後 9:12 [ boeing787 ]
私も二酸化炭素の削減枠をお金で売買するのは嫌いです。それに加えてこの森林吸収分3.9%はどうでしょうか。日本人1人平均年間2トンの燃料を消費するとして、そのうち0.1トン、CO2としておよそ0.3トンを削減すればよい。樹1本が年間0.1トン吸収すると、一人当たり3本、日本中で3億本の植樹が必要になりますね。こんなありえない話を国際社会は納得するのでしょうか? カナダのように正直に達成不能と宣言し、国全体で反省すればよいと思います。
2007/10/13(土) 午前 0:04 [ かさぶたろぐ ]
>かさぶたさん まさにその通りです。削減目標にそれとは逆の吸収分を組み入れてしまうのは道理に合わない話なのです。京都議定書の目標が義務付けられる来年以降にならないと日本は達成不可能宣言をしないのでしょう。6%の削減はガソリンに環境税を付加し、それでも達成できない場合は目標に達するまで税率を上げていけばよろしい。それくらい乱暴なことをしないと危機感が認識されることは無いと思います。
2007/10/14(日) 午後 7:51 [ boeing787 ]
かさぶたろぐ さんの紹介で訪問しています。新聞で足りない分をハンガリーから安く買うとあったのをふざけているとブログで書きました。現実になる前にどんな対策が施行されたのか,国民は(私は)のんきに知らずにいましたが、自助努力(エコ日記がありましたね。)もせず高い税金が使われるのですね。
おじゃましました。(私はエコライフ派ですが・・・)
2007/11/29(木) 午前 0:52 [ nanachan.umekichi ]
>nanachanumekichiさん はじめまして。豊かさを希求する中年男のブログへようこそいらっしゃいました。CO2排出量売買は既に国際ビジネスになりつつあるようです。ハンガリーなどの海外からの調達枠は、できれば「京都議定書メカニズム税」としてガソリンに上乗せ販売して欲しいです。車を使う我が家の家計にも響きますが、それも覚悟して高額のガソリンでよいと思っています。
2007/11/30(金) 午後 8:05 [ boeing787 ]
こんばんは 30年前のオイルショックではエネルギーの枯渇をおそれていましたが、いつの間にかまだあるじゃないかと遠慮なく便利を拡大しましたね。私はこの人間の欲望を見ながら傍観していた世代ですね。次世代に責任を感じています。
2007/11/30(金) 午後 9:01 [ nanachan.umekichi ]
>nanachanumekichiさん 「不都合な真実」以来、エネルギー問題は温暖化との関係が一般にも論じられるようになりましたが、実は原油の枯渇も目の前です。原油がなくなると多くの産業が崩壊するとともに、温暖化も止まるかも知れませんね。機械に頼っている農業も一緒に駄目になりますので食料自給率の低い日本のような国では特に餓死者が出るでしょうが、人口が減るのも環境には良いということでしょうか。
2007/12/4(火) 午前 9:13 [ boeing787 ]