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雇用の多様化

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年末に2008年を振り返りながら討論する形式の番組で、特に若年層労働者が
契約派遣になっているという問題をとりあげていて、その中で竹中平蔵氏がこう
いう発言をした。

雇用の多様化というのはこれからの社会に絶対に必要なんですよ。今の正社員
 って要するに恵まれすぎてるんです」

だそうだ。さすがに小泉改革で経済担当大臣を務めた高名な学者だけある。とても
じゃないが実情が分かっていない。

僕はバブルが過ぎた後に新卒で就職した。90年代初頭のその頃には派遣労働が
あまり一般的ではなく職場の殆どが正社員だったが、今ではその同じ職場で正社員
は数えるほどしかいない。簡単にデータを検索しても、非農林業従事者のうちの
3分の1以上を非正規雇用者が占めている。彼らは「雇用の多様化が必要だから」
正社員にならないのではない。正社員になりたくてもなれないだけだ。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b8/19/winter68jp/folder/1393388/img_1393388_59611243_0?1230892025


僕は幸いなことに就職後17年を経ても正雇用を守り続けている、いわば竹中氏
のいう「恵まれすぎた」グループだ。恵まれすぎていると言われるのは、「お前
は給料貰いすぎだ」と罵倒されているようで気分が悪いが、非正規雇用の若い世代
を客観的に近くで見ているので、彼・彼女らが抱えている悩みは知っている。

新卒で仕事を得て5年間は契約更新ができるが、5年間に社員になれないと「ハイ、
それまで」と失職する。20台半ばでまた仕事を探し、更に5年を食いつないでい
かないといけない。働いても先が見えない労働の現場で、将来に向かって夢を描け
というのは無理なものだ。ひとりで家賃を払いながら生活していくのがやっとの賃
金しか貰っていないので、結婚をして誰かを養ったり子供を産んで育てようなどと
いうのは夢のまた夢だ。竹中氏がどれほど偉い先生なのか知らないが、一度僕の職
場の若者の話しを聞いて少子化について考えることをオススメします。彼・彼女ら
に酒でも奢ってあげてください。

それにしても、「雇用の多様化」というのは単純に正社員雇用を減らして非正規雇
用を増やすだけのことを言うんだろうか? 景気がよくなったら契約労働者を増や
し、昨年のように悪化したら派遣切りをするという昨今のように、あまりにも企業
の経営にとって安易に有利な政策ではないか。

うちの妻は今のところ専業主婦だが、妻と一緒に子育てをしながら今の雇用制度に
は疑問を持っている。せめて子供が3歳になるまで1日6時間程度の労働時間に短縮
できないか? 男性の育児休暇なども「絵に描いた餅」に過ぎないので、いっその
こと義務化してもらえないか?  家庭で必死に子育てに従事している母親を「経
済的生産性がない者」として切り捨てたような風潮をつくっていないか?

家族や個人の都合に合わせて働き方を変えられることが本来の「雇用の多様化」で
あることは、ちょっと考えれば分かるはずだ。若者が人生の計画を立てられないよ
うにしておいて「完全失業率が下がった」などと大臣時代に発言していた竹中氏は、
完全失業率が上がり続けている今の社会をどう把握しているのか。

閉じる コメント(20)

全く同感です。
一人あたりの労働時間を短縮して、残業のかわりにシフトを増やして、正規の雇用人数を増やすといいと思います。
私は就職氷河期卒です。男女平等とか言いつつ、日本の企業が、明らかに男子生徒ばかり優先的に採用する環境を味わいました。結局、女だと腰掛け扱いされるのです。終電まで残業させられる方を好むのです。バブルの時はちやほやしていたくせに。希望の仕事でなければ(工学部卒なのにOLとか)、正社員にはなれる状態でしたが、私は結局日本で働かずにアメリカで就職しました。
今はwinter妻さんと同じく、今の雇用制度に疑問を持つ専業主婦です。

2009/1/2(金) 午後 7:50 Chee

>Cheeさん あけおめ、ことよろです。要するにタケナカ氏のいう多様化とは、企業経営に有利な安くて要らなくなったらメンドー見なくて良い言わば都合のよい労働形態を増やすということだけですよね。

「認可保育所に補助金を出すのは公平じゃないから、子供を預けるのは自己負担にする。そのかわり、家庭で育児をする専業主婦(夫)には手厚い補助をする」と今の政策の方向とは全く逆のことを言い出す政治家がいても良さそうな気がします。

2009/1/2(金) 午後 8:07 [ boeing787 ]

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タケナカの発言にはかなりのバイアスがかかっているように思います。つまり企業に都合のよい社会を構築するように世論を誘導するためにメディアであのようなことを宣うのだと思います。
こうやって強い立場の連中の思い通りの世の中が出来上がってしまうのです。
実際、私の職場でも旧帝国大学の大学院卒の派遣社員が何人もいます。連中はとても優秀です。
今の時代、連中はかわいそうです。
私のような正規社員が恵まれ過ぎたというなら経営側と株主はボッタクリです。
人が生きるか死ぬかの状況に直面しているのにタケナカは何とものんきなことをいうものです。
こういうときは皆で助け合うものです。それが出来なくなってしまえばアメリカと同じになってしまいます。日本もつまらん国になってしまった・・・(涙)

2009/1/2(金) 午後 9:15 SNIPER

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あけましておめでとうございます。
私の職場も派遣請負従業員を大量に使っています。制度がそうなっていますから、当然それを使わないと競合に負けてしまいます。
そして彼・彼女らは派遣会社に搾取された安い給料しかもらっていないので、ほぼその日暮らしに等しい生活しか出来ていません。
労働市場は市場原理に最もなじまない分野です。
普通に働いて普通に生活できる環境を、全国民に用意するのが本来の政府の役目です。その点では、スウェーデンなどの制度が私は日本人には参考になると思うのですが、わざとそちらに目が行かないように行かないようにしています。
ちなみに私は明らかに給料もらいすぎ組だと自覚しています。笑

2009/1/3(土) 午前 9:15 Harry

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若者が賃金面で不利なのも悲惨だが、仕事に制限が設けられた派遣という雇用形態では、仕事を通じた能力開花の側面からも疎外される点も問題だ。会議、出張、意思決定、権限など、様々な制約がある。
今の仕組みだと、失敗を通じて、自分を成長させる、また、それを責任を持って見守るという関係は成り立ち難い。

自分の場合、若い時は、人間的にも能力的にも未熟であったが
それを見守ってくれる上司が少なからず居たのは、とても大きな救いになっているし、その時に培った自信や技術で、その後を生きていく事が出来たのは幸いだった。

ところで、今は、再び、ゼロからのスタートを志しているが
やはり、ここでも色々な人の好意や指導を受けながら、
一歩一歩を自立を目指してやれている。

ただ、行政だけは、決してあてにしようと考えたことは無い。
国の治める者にとって、所詮、人は石垣に過ぎないように思う。

2009/1/3(土) 午前 10:47 [ P&B ]

>sniperさん コイズミ改革の頃は政治になんか見向きもしない人達が選挙に行き、コイズミ氏やタケナカ氏の発言がテレビで垂れ流される様子を見てあたかも正義であるかのように感じている人達が結構いましたよね。例えばタケナカ氏はそのころ「社会保険庁の職員なんかクビにしちゃえばいんですよ」などとテレビで言っていましたが、公務員をクビにする法律は今でもできていません。

ワルモノを探してソイツに責任をすべて擦り付けてしまえばいいという風潮は、ここ10年くらいで出てきたのではないでしょうか。ちょっと前までは公務員をワルモノ扱いしていましたが、このままいくと「正社員が悪い」という時代がもうすぐ来るでしょう。

2009/1/3(土) 午後 2:43 [ boeing787 ]

>Harryさん お互いに貰いすぎどうし、今年も仲良くやっていきましょう(笑)。オランダは労働者全員が正社員らしいですね。それで普通に働いていれば、若干賃金に不満はあってもそれでいいと思います。ひと昔前までは「欧米ではナニナニ」と欧州と米国を一緒くたにしてひきあいに出していましたが、今ではグローバルスタンダードという安っぽいアメリカ方式が日本社会のモデルみたいです。今のアソウ氏なんかは日本が30年後にはどういう国になっていたいか、明確なビジョンがあるんでしょうかねぇ?

2009/1/3(土) 午後 2:54 [ boeing787 ]

P&Bさん おっしゃるとおりです。僕が就職した17年前から今まで、僕もボーッっと正社員でいたわけではなく語学の勉強をしたり仕事関係の公的な資格を取得したりしてきました。派遣社員の彼・彼女達は、資格を取る勉強もさせて貰えないような状況です。新卒で派遣、それからもずっと派遣で職業技能が身につかないというのであれば、彼らはあまりにも可哀相です。

2009/1/3(土) 午後 2:59 [ boeing787 ]

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「雇用の多様化」人事担当者として考えさせられるテーマです。
また「正社員」が貰い過ぎか?というのも考えさせられます。
「雇用の多様化」は、働き方の選択肢という観点で受け止めれば、必要とも言えるのでしょう。一方、同一労働で処遇や雇用の安定度の低い社員を容認するための方便であれば問題です。
竹中氏の意図はどこにあったのでしょう?

雇用の多様化と正社員の是非についての一つの視点となるのは「同一労働・同一賃金」という概念を社会が受け入れるかどうか?ではないかとも思います。同一の仕事で、正社員だから給与が高い、雇用は労働法規でガッチリ守るでは、企業が派遣社員などを利用させるある主のインセンティブになってしまいます。

ただ、日本にとって重いのは、労働人口が減少する中で、特に若い人が職業技能を磨く経験を奪われること。
彼らの社会的な活動貢献、納税、社会保険の負担で高齢化社会を支えていく必要があるのに、その負担能力を奪っているわけですから、ますます社会全体の安定度が脅かされるのではないでしょうか。

2009/1/4(日) 午前 8:29 [ 黄太 ]

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本当の貰い過ぎのブラックです。若者が将来真っ暗と思うようでは、この国はどんどん悪い方に行ってしまいますね。僕が大学生の頃は、資格取得に燃える学生なんか皆無で、大抵は遊びしか頭になく、4年生になって要領良く大企業に就職すれば(これが簡単でした)、あとは一生安泰という感じのおめでたい時代でした。ちなみに僕は何となく普通でない道を選択し、出逢いや偶然を信じて転職を6回もして、根無し草の人生を歩み続けています。貰い過ぎでも明日は見えません。

それにしても政治家や経団連会長の顔を見る度に、こんな人達に期待しても駄目だと悲観的になりますね。皆、自分の生活で手一杯だし、どうしたものか・・・

2009/1/5(月) 午前 9:06 Blackmore

winterさん、みんなよく、スウェーデン式はいいっていうけれど、スウェーデン式って、専業主婦は認めないじゃないですか?
私は、女性としてどういう立場にいたらいいのか、もう分からなくなってしまっています。
winter妻さんは、どう仰っていますか?

2009/1/5(月) 午後 10:04 Chee

>黄太さん お仕事で人事を担当されているんですか。大変そうですね。本来であれば、労働者が家族や個人の都合に合わせて働き方を選択できることを「雇用の多様化」と呼ぶべきところ、タケナカ氏は若者を労働市場で弱者にしてしまったことを正当化しているようにしか聞こえませんでした。おっしゃるとおり、若い世代の雇用を安定させしっかりとした職業技能を身につけさせることは、企業(と社会全体)にとって将来への投資なんですよね。20年後くらいには少子化問題よりも、いわゆる技能職業員不足問題が起こっている可能性が高いです。

2009/1/7(水) 午前 7:48 [ boeing787 ]

>Blackさん 転職6回とはすごいですね。僕も何回かヨソからのお誘いを頂いたことがありますが、なかなか踏み切れずにずっと同じ会社にいます。入社7年目くらいに、それまでのサービス部門が嫌で技術部門に希望して転属させてもらいました。そのあと、サービス部門は丸ごと子会社化されましたので、その時の選択は正しいものでした・・・が、今の所ももはや風前の灯火です。もはやどこでどうやって働いても生き延びられなさそうです。ハ〜ぁ。

2009/1/7(水) 午前 7:59 [ boeing787 ]

>Cheeさん 女性の社会進出が著しいスウェーデンですが、もとはと言えば60〜70年代の労働力不足により女性や移民の労働力が必要だったという背景がありますよね。「女性が給与所得を得て働くこと=何よりもスバラシイこと」という理念から制度が整備されたわけではないのですから、時々日本で言われるようにその部分だけをとって「女が働くのは欧米では当たり前よ」とばかりに子供をどこかに預けるのはおかしいと僕は思います。(そもそも日本は欧米じゃないし)

子供が2歳になるまでは毎日が過酷な時間でしたが、今はwinter妻も子供との時間を楽しんでいます。出来れば10歳くらいまで、小学校にあがっても子供の宿題を見てあげたりしたいと言っています。託児施設に預けて働けば現金収入もあるでしょうし税金も納められるのでしょうが、親の無制限な愛情を必要としている子供からしたら迷惑な話ですよね。

2009/1/7(水) 午前 8:15 [ boeing787 ]

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雇用の多様化によって、女性が自分のそのときの状況(結婚、出産、子育て、介護など)によって、雇用形態を選べることはよいですが、労働条件の差が大きすぎると思います。スウェーデンは専業主婦が認められないというよりも、家庭の稼ぎ主が一人だけだと生活できない制度になっている。有給出産休暇が1年半、その後、育児期間中の労働時間短縮(2割短縮が多い)が保証され、その間の福利厚生はフルタイムと一緒、などの制度が背景にあるので、アメリカや日本に比べて子育てしながら仕事をすることがやりやすいなどの理由があると思います。専業主婦だった人が戻れる労働市場を作ることもとても大切だと思いますが、不況時に何言っているんだと言われるかもしれませんね。正社員ー>学生ー>フリーランスー>専業主婦ー>フリーランス/バイト/ボランティア/学生/主婦の私ですが、就職チャンスを狙っています。

2009/1/8(木) 午後 2:49 sko*06

>千春さん 遅すぎるレスですみません。北欧をはじめ欧州は物価も高く税制面などからも共稼ぎをしないと家計が成り立ちませんが、働きたい女性にとって有利な制度は、母親と一緒に過ごしたい子供から親との時間を奪っている気もします。北欧には高い環境意識など見習うべきことが多いですが、ある部分だけを見ていては近視眼的になりますね。スウェーデンでは「幼少期の子とは親が出来るだけ一緒に時間を過ごしてやるべきではないか?」というような議論は無いのでしょうか?

2009/1/18(日) 午前 9:07 [ boeing787 ]

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Winterさん、最後のような議論ももちろんあります。でもスウェーデンの場合、そうしたら生活できない給料体系になっているので、お母さんが家にいて子育てする場合は、子育て補助金を支給しようというということになりますね。また、有給休暇が1年半で、その期間が終わるころになると次の子を産む人が多く、また続けて有給休暇を1年半を取ることができるので、職場を3年間、4年半、産休で休むことも珍しくありません。親と子どもの時間はそれで十分だというわけではありませんが、その後も短縮労働、残業なし、フレックスが普通なので、かなりの時間を子どもと過ごしていると思います。どんな制度でもその制度に満足している人、不十分だと思う人がいます。スウェーデンで、子育てに専念して、仕事をしないことを選択した人も知っていますが、必ずしもその人の子どもが共働きの母親よりも幸せとは限らないと思います。子育ては比較しやすい時間と制度という部分と測りにくい「質」の部分がありますから、比較は難しいですね。

2009/1/22(木) 午後 1:43 sko*06

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竹中さんが率先して、年収120万円ほどになっていただいて、
それで豊かな生活ができれば、それはもう素晴らしいのですが!

2009/1/23(金) 午後 0:37 イソップ

>千春さん 共稼ぎじゃないと生活が出来ない給与体系、そこが日本と違うところですね。スウェーデンに学ぶことはよいことでも、真似は出来ないということでしょうか。

おっしゃるような「質」の高い子育てはどうしたら実現できるのか、悩んで試行錯誤しながら2年半が過ぎました。

2009/1/26(月) 午後 8:38 [ boeing787 ]

>イソップさん 竹中元大臣は政治家職をそのまま継続するよりも大学教授になったほうが収入が上がるというような皮算用が出来る方ですので、年収120万円にはなれないでしょうね。

過去の日本の政治家の中では陶芸家になった細川元首相が一番豊かな暮らしをしていると思うのは僕だけでしょうか?

2009/1/26(月) 午後 8:41 [ boeing787 ]


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