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交渉事において声の勢いというか大きさは、やはり大きな要素となり得るのだと思います。極端な例ですがヤクザが恫喝を含んだ大声で威嚇するというのも、彼ら特有のテクニックの一つであろうと思います。この様な、恫喝的な大声は問題外ですが、声の大きさを含んだ勢いが自信を表すともいえますから、これによって交渉相手者の同意や承諾を得たり、相手の要求を跳ね返したりできる局面は少なくないものと感じて来ました。
サラリーマン時代(アジャスター時代)の先輩や後輩で、何時も小さな声で自信なさげに話す者や口下手な者を見て、これで交渉事が大丈夫かいなと心配する場合がありました。しかし、この様な小さな声だったり口下手であっても、相手との信頼関係を築いたり、客観的な資料で補足したりすることにより、それなりの成果は得ていたのであろうと思います。しかし、この様な信頼関係を築いたり客観的資料で補足するのは、大事なことですが、一朝一夕にできるものではありません。やはり、交渉事においては、野別幕なしに大声で話すのは逆効果ですが、高低のメリハリを付け、ここで押そうをいう言葉は意識的に大きく自信を持って述べることが肝要と思っています。
ところで、昨今の若いアジャスターは特に、私の様に粗野な者が少なく上品過ぎる方が多い様に思われます。しかし、親会社の職員には、外見だけのことですが、もっと上品な者が多くいます。そんな親会社職員のKという部長に、あるとき私の声が「大き過ぎる」とたぶん注意だったかと思いますが言葉を受けたことがありました。このKは課長時代に、人目を気にする所か自慢げに、当時の役員だった者に付け届けの焼酎を送る姿などを見せつけられ(当然に業務中)、常々「ロクでもない奴」と思っていました。そんなことから、「私がこうして声を大きくして費用などを適正化することによって会社の利益に貢献してきたんだ」と述べてやりましたが、返事もありませんでした。まあ、彼には理解はできないことでしょう。
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