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ボイーイングの最新型中型旅客機737MAXが立て続けに墜落事故を生じ、何らかシステムに問題があった可能性が報じられています。その様な中、ソフトウェアエンジニアでもありパイロットでもあるグレゴリー・トラヴィスさんがIEEEの雑誌に寄稿したという以下の記事を見て思うことを書き留めてみたいと思います。
ボーイング737 MAXに搭載されたシステムの経緯と問題点
この記事から伺えるのは、本来ならハードウェアとしての自立安定性を、センサーとソフトウェアによる制御で解決しているという内容が読み取れます。このことは、最新のジェット戦闘機でも、機体としての自立安定性というのはなく、絶えず機体のセンシングとソフトウェア制御があるから飛べるのであって、その替わりとして高度な運動性能を生み出しているという記事を見た記憶があります。
ところで、航空機のフライバイワイヤーなどコンピューターによる、すなわちソフトウェア制御技術は、その思想をクルマにも取り入られつつ推移してきたのが時代の推移です。そして、クルマは将来の完全自動運転車を目指し開発が続けられているところであることは周知のところです。その最終着点のクルマに運転席はなく、ハンドルもブレーキペダルもないというものです。私は、クルマの自動運転が高速道路など、特定の走行環境下なら相当早く完成できるだろうが、あらゆる走行環境においては、なかなか難しい問題を内在するだろうとは思っていますが・・・。
現在は、究極の自動運転車に向けての過渡期となる訳ですが、クルマにおいても各種ソフトウェアの改変(バージョンアップ)は絶えず行われ、安全上の問題はリコールとして報知されています。しかし、ソフトウェアに内在される欠陥(バグと呼ばれる)の多頻度改修は、使用者側から見て不審を感じてしまうところです。それは、メーカーが、十分な吟味をせぬっままリリースすることを優先し、問題があればバーションアップで対処すれば良いという安易な思考が働いているのではないかということなのです。
現代は、クルマや飛行機に限らず、あらゆる制御製品(工作機械など)にコンピューターとソフトウェアが組み込まれ、クルマで云えば従来なら高度なドライビングスキルを持った者でしか制御できなかったことが、これによって可能になったことの価値を否定はしません。しかしながら、チープ(安っぽい)ハードウェアをベースにしてソフトで制御すればという思考が働いているとすれば、それは本則を外れた偽物だと思うのは年寄りの懐古趣味だと云われてしまうのでしょうか。
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