私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画,、乗り物系全般、好きのエンジニアの放言ブログです。

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 私は通算24年間、交通事故に関わる種種の交渉を、事故相手者もしくはその代理人や該当事故車の入庫工場等と行って来ました。それら交渉の中には、大げさですが私の信じる正義を根底に置いた来たつもりです。この正義は、会社の利益を中心にするものであったつもりはありませんが、如何せん宮仕えの宿命故に、企業利益という面に振れがちであったことや、保険会社上層部の見栄に振り回されることもあったのも事実として思い出されます。

 大体、何処の保険会社でも同じ様なことをやっていると思いますが、死亡や重度後遺症の数千万から億単位の対人賠償事故事案等は、なんだかんだと作為を巡らし、なるべく解決支払いっを次年度までに引き延ばし、出来れば担当責任者の在任期間の外にしようとするのが保険会社の持ってる体質なんだろうと思って云います。

 だから、物損事故でさえ、その場で即答できる様な、極簡単な問題にすら、上に聞いてみなければ回答できないなんていう同業者(こういう方は仲間とは思わない)の話を聞くと、ロクでもない奴と思わざるを得ません。

 さて、本論ですが、過去の交渉事案において若干記憶に残り、資料のあるものについて、今回を含め何例かを紹介してみたいと思います。

 第1回目の今回は、ケータハム・スーパー7の被追突案件です。このスーパー7というクルマは、オリジナルはロータス社の作成したクルマですが、ロータータス社での販売終了後も、英国・ケーターハム社でオリジナルとほとんど同様のフレームで製造販売が現在でも行われているクルマです。なお、類似のクルマにバーキン社製のものがありますが、オリジナルとはフレームが異なります。

 このスーパー7ですが、角パイプをトラス状に組み上げた、いわゆるスペース・フレーム構造で、その車重も700kg程度と軽く仕上げられていることもあり、比較的華奢なものです。ですから、衝突事故を起こせば、簡単にフレームに損傷が及んでしまうのは致し方のないことです。

 なお、このケーターハム・スーパー7のフレームですが、角パイプの接合部は溶接ではなく、真鍮ロウ付け(ブレージング)で行われています。ですから、仮にアセチレン・バーナー等で母材を溶かさない程度に加熱して行けば、このフレームは総てバラバラになるでしょう。

 これは、私の私見ですが、我が国を走っているクルマで、最もフレームの交換実績が高いのがこのクルマだと思います。トラックではフレーム供給をしませんし。オートバイや乗用車では、車台番号が職権打刻となり評価損を生じることもあり、見積はともかく実際にその様な修理が行われることは希でしょう。

 今回、紹介する事案も、損傷は軽度だと判断されるフレームが取替として、総額580万円余(代車費含む)が請求されたというものでした。

 ところで、問題点を生じる案件については、その問題点を十分整理する必要があると思います。そして、問題点が多ければ多い程、問題点を文書化する等して提示し、説明を求めていく必要があると思っています。このことは、見積の作成者(売り手)には、支払者(買い手)に対する、説明責任が生じるのであって、これを無視することは社会的に認められないからです。なお、売り手(工場側)も買い手(保険会社)が、支払えない等と云う場合は、「何故」と聞き、説明責任を果たして貰えることになるのは、当然のことです。これを満足に果たせないアジャスターがもし居たとしたら、そんな担当者と話続けることは時間の無駄ですから、その上と話すのは当然でしょう。

 ここでは、当初提示された工場見積書と、それに対する私の意見書(工場の反論を受けた上で再度の意見書を含む)について紹介してみます。この案件は。結局解決までに約3ヶ月程を要したと思います。それまでの間。単に工場側へ文書提示を行うだけでなく、訪問を繰り返し、車両所有者と工場経営者との3者面談も行って来ました。そして、最終的な被害者からの確認書への署名捺印と共に、「種々お世話になりました」とのメモ書きが同封されており、多少報われたという思いを持てたのは、私の勝手な思いなのかもしれません。

・工場見積書
 http://adjster.blog.ocn.ne.jp/blog/etc/caterham-super-seven/mitumorisyo.pdf
・意見書(その1)
 http://adjster.blog.ocn.ne.jp/blog/etc/caterham-super-seven/ikensyo1.pdf
・意見書(その2)
 http://adjster.blog.ocn.ne.jp/blog/etc/caterham-super-seven/ikensyo2.pdf

追記
 このケータハム・スーパー7ですが、どうやらフレームの製作は英国のアーチモータース社という工場で外注生産されている様です。その工場にも実際に取材し、このクルマのクラッシュ・リペアの実績を多く行っているスペシャリストたる工場さんと、この案件の後に知り合いました。もし、このクルマで困っているオーナーさんや工場さんがおられる様なら、個別メールを下されば紹介致します。但し、保険会社の方は、原則お断りします。

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 最近、ショーカー(写真参照)やレーシングカー等で、蒸着アルミ顔料を使用したクルマを見る機会があります。しかし、ショーカーなど、特定の会場場面では良いのかもしれませんが、一般の利用環境ではあまりにも光過ぎで、下品にすら見えてしまう様に思えます。そんなこともあるのでしょうが、現在までのところ、ここまで蒸着アルミを完全に塗り込んだ市販車は登場してはいません。

 しかし。蒸着アルミ層を極薄く塗り込み、下色の反射光と合わせ、より光輝感の強いシルバーメタリック色として登場し始めています。具体例としては、トヨタのレクサスSC(旧ソアラ)でのコスモシルバー(1F1)や、日産新GTR(R35)のアルティメイトメタルシルバー(KAB)等が該当する塗色となります。多分、その内にはシルバーメタだけでなく、ブルーやグリーンの色顔料と蒸着アルミ顔料を組み合わせた塗色も出て来るのだと想像しています。

 ちょっと一般的な塗装と離れますが、銀鏡塗装という特殊な塗装があります。これは、純銀を含んだ顔料を極薄膜でコートし、通常の塗装と同様にトップコートクリアーで覆うというものです。外観上の見た目は、クロームメッキした製品と変わりないもので、通常ならメッキできない様な大物部品でも、同様のメッキ仕上げの質感に仕上げられると云うものです。

 この銀鏡塗装は1ミクロンに満たない極薄膜を塗り込んで仕上げるのが特徴なのですが、このため銀鏡面の下地となるベースカラーの塗膜肌の凹凸を、極度に敏感に表してしまうという欠点を持っています。従って、大面積パネルをまるで鏡の様な銀鏡塗装を施そうとしたら、下地仕上げに相当に手を入れる必用があるのです。

 ところで、蒸着アルミについても、銀鏡塗装と似た部分が大きいと思います。一般的なシルバーメタリックのアルミ顔料の粒径は13μ程度と、これは蒸着アルミでも変わりません。しかし、アルミ顔料の厚みでは、通常のアルミ顔料が0.5μに対し、蒸着アルミでは0.05μと1桁薄いのが特徴なのです。ですから、蒸着アルミの上塗りとしては、極めて薄く塗り上げる必用がありますから、ベースカラーまでの仕上げが問題になってくるのだと想像されます。

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