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米国発の金融バブルが破綻し、世界中のクルマメーカー(クルマだけではないですが)も滅茶苦茶な状態に陥っている最中です。そんな中、テレビ番組等で知る米国ビックスリー社の、SUV車(含むピックアップトラック車)への販売依存度が如何に高かったかを改めて感じました。
米国製のSUV車というのは、基本はフレーム付きのピックアップトラックですが、上屋(ボデー)をワゴンタイプに載せ替え内装を豪華にすると、立ち所に人気のあるSUVになります。すると高い値札を付けても売れるという、付加価値の高い人気商品になるのですから、メーカーにとっては麻薬みたいいなもので、ますますSUVに傾注していったんだろうと思います。
しかし、米国人は乗用車もフルサイズの大型が好きですが、SUVも同様にフルサイズの大型のものが多数を占めます。SUVの場合、背が高いだけに乗用車以上に車重が重くなり、それを楽に駆動するため大排気量のエンジンが搭載されるという、非効率さを助長させていた様に感じられます。
今回の不況は、住宅バブルのサブプライムローンの破綻の影響や、ほとんど審査なしで行っていたとされるクルマの販売ローンにあるのでしょう。しかし、その直前に生じた世界的な石油高騰による、高付加価値のSUVの販売が急減速したことにもある様に感じています。
我が国でも米国程ではないにせよ、米国を見習うが如き、近年SUV車は人気を持って、販売シェアを伸ばして来たのだと思います。我が国の場合は、フレーム付き車のSUVもありますが、主流はプラットフォーム(車体床部分)を乗用車から流用し、大径タイヤを装着し、上屋をワゴンタイプにしたものです。その値付けを見ると、米国メーカーと同様に付加価値を大きくしているのは同様なんだろうと感じます。
話は変わりますが、ちょっと以前のことですが、フォード・エクスプローラーのタイヤ破損による横転事故を多発し、フォード社とタイヤメーカーであるBF(ブリジストン・ファイアストン)社との間で、訴訟になったことがありました。この結論としては、一応BF社のタイヤ設計・製造に問題があったとされてはいます。しかし、急操舵での横転傾向の回避や乗り心地の向上を優先し、タイヤ空気圧をBF社の推奨値より低めに設定したのではないかとのフォード社への疑念は残っています。
エクスプローラーの話を記したのは、乗用車に比べSUVという種種が、決して安全性に優れて入るものではないと云うことを強調したいためです。例えば、類似のタイヤの欠陥があり、タイヤ破損があったとしても、重心位置が低い乗用車であれば、まず転覆するという事故にはならないであろうと感じます。
実際、高速道路での事故を眺めていると、車両の横転もしくは転覆する事例としては、車高の高い貨物車が多く、続いて車高の高いSUV車が多いものです。
想像するに、SUV車に乗っている方は、車高が高く頑丈そうなスタイルから、安全性も一般的な乗用車より優れいていると思って乗っている方が多い様に感じます。しかし、記して来たとおり、現実にはその様なことはなく、しかも車重と前面投影面積の増大により、燃費が悪いクルマなのです。
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