私の思いと技術的覚え書き

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キャビテーションと音

 キャビテーションのことは、以前にクルマのトラブルとして記した覚えがあります。それは、エンジンの冷却水中に生じた気泡により、その気泡(バブル)が消滅するときの衝撃波によって、シリンダーライナーなどイメージ 1が浸食されるというものです。
 今回記すキャビテーションの話題は。潜水艦のスクリューから生じる音とキャビテーションの関係のことです。潜水艦映画などでお馴染みですが、潜水艦の目となるのはソナーという聴音機が中心となります。ソナーには、アクティブとパッシブがありますが、アクティブ方式は自艦の位置を敵艦に知らしめてしまいますから、戦闘中などはパッシブソナーが中心イメージ 2での活動となります。そんなパッシブソナーで敵艦のスクリュー音を捉え、敵艦の種別までを把握してしまうのが現用潜水艦の様です。
 このスクリュー音ですが、水中をスクリューで掻き混ぜるときにキャビテーションを生じて発音されるのだそうです。ですから、スクリューの形状はなるべく大きな推進力を得ることは当然ですが、如何にキャビテーションを起こし難い形状とするかが重要となる様です。
 写真は広島県呉市にある「てつのくじら艦」に展示されている、退役した「あさしお」という実物の潜水艦です。この展示艦のスクリューですが、わざわざダミー品に付け替えられているのだといいます。本当かどうか判りませんが、スクリュー形状が判れば音がある程度シミュレーションできてしまうといいます。ですから、軍用潜水艦のスクリュー形状は、世界中で軍事機密となっているのだそうです。
 
追記
 関連した潜水艦のスクリューの話題で、20年ちょっと前に沼津市に本社を置く東芝機械という会社がココム(対共産圏輸出規制)違反として摘発された事件がありました。これは同社製の3軸制御のNC(コンピュータ制御)旋盤が、ソ連に輸出され同国の原子力潜水艦のスクリュー音の消音化に結び付いたというものでした。日本のマザーリングマシンは、だいぶ前から優秀だったことが判ります。

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