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今回のVWディーゼル排ガス問題ですが、排ガス試験を欺くという倫理に欠けた点で非難を浴びているものです。犯罪でいうところの詐欺に等しいもので、通常の想定外の品質欠陥がリコールによって改修されるものとは次元が大きく異なるものです。だから、極めてセンセーショナルに扱われてもいるのでしょう。
VWという企業やクルマを、過去から沢山の書籍や実物と触れ合って来ましたが、そこから生まれるイメージは、質実剛健、ある意味マジメ過ぎる程のマジメなクルマ作り、といったドイツらしいものです。それが、今回の問題で有名となったディフィート・デバイス(無効化装置)なるものをエンジンECU内プログラムに組み込み、それから既に5、6年を経ていると知り、何故そんな安直なことをしたのかと思うのです。これは、間違えたでなく、あえて為した犯罪というべきものでしょう。
しかし、これだけのことを一部従業員が行えるはずもありません。社長はともかく、担当重役までを含め、エンジン設計、試験部門のかなりの人数が関わっていたことだろうことは当然でしょう。しかし、中にはその欺きに良心が咎め、内部告発を行おうという者がいなかったのかとも思えるのですが・・・。
ネットでこの問題に関連する様々な記事に触れますが、「日本ではあり得ないこと」なんて断言する記者もいるのですが、チャンチャラ可笑しいことです。イスズもまったく同じことをやって改修を行っていますし、三菱ふそうのハブの亀裂から車輪脱落を生じるリコールでは、社内的には何年も前から認識し、隠れ改修を行っていたが、勘合する他部品との互換性から返って疲労寿命を縮めていたなんていうことあった様です。クルマ業界以外でも、恐ろしく多くの企業で、欺瞞は行われ続けているのでしょう。そう、今現在ニュース種となってる基礎工事のデータ捏造による傾斜マンションも、まったく同じたぐいの話です。
我が国(多くの国でも同様)も含め、世界的にも今や資本主義が限界を迎えつつある中、競争の熾烈さは激しくなると共に、その利益は圧縮され、正規、非正規従業員など、大きな格差を生じる労働環境となっていることが問題視されています。そして、迫害される側の不満は高まりつつあり、この様な不正を内部告発する者も後を絶たないのでしょう。
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2015年10月18日
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