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宿に戻ってからは食べて寝るだけなのだが、最近眠りにつくころに外が騒がしい。

宿はいつでも開いている・・・とはいえ早朝や深夜にごそごそと動き回る者は少ない。

特に深夜ではモンスターも出やすいらしく、たいていは昼過ぎくらいに出発するグループが多い。



それでも月がまだ綺麗な時間帯に外でごそごそがちゃがちゃと歩く音が聞こえる。

地上に敵は現れないものの音だけ聞いているとそんなに地下と変わらないような気分にもなる。





目が覚めると、いつものように受付が微笑んでいる。レベルが上がった合図だ。

レベルは全ての仲間が上がっていた。そして呪文を唱える3人はまた新たな呪文を取得した。


ラフロイグは3つの呪文を取得した。


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この3つ全てが戦闘においてとても大切な呪文になる。 

ロミルワは通常に探索しているのであれば明るさは失われず、バマツは毎回使うであろう防御呪文だ。


ラテュマピックはいままで判明できなかった敵をすぐに判別できる呪文だ。

これで似ているようで能力が違う敵にたいしても戦い方を変えることができる。



ラフロイグは少し焦っていた。成長はしているのではあるが未だにモンティノを覚えていない。

これから先に進むためには必須の呪文がないのはパーティーにとってははっきりと痛手になる。




そして巨乳はマハリトを覚えた。

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魔術師にとっては最初の通過点となる呪文であり、これを使えば今までとは比較にならない戦闘が

できるはずである。誰もが頼りとする呪文は使える回数が増えるにつれ奥深く進むことができるだろう。




みんなは探索も順調に進み、いままで後回しにしていた奥の扉に向かった。

地図を描いている鷹は、ちょうど終端になっているであろう壁のところに扉があるので

おそらくは左右に分かれているのではないかと思っていた。


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扉をあけるとまっすぐな通路になっている。行き止まりにはなにかありそうだと数歩あるいたとたん、

あの小さな男がいた部屋のように彼らはふわっと体が浮いた感じになった。



周りにはたくさんの扉があり、それは全てはじめてみる光景だった。

鷹は巨乳にデュマピックを唱えるようにお願いをした。 唱えた座標を書き込む・・・

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                  「なんだここは?」


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そこは離れた島のような場所であり、どうやって戻れるかも解らない。

しかも周囲に見える全ての部屋にモンスターでもいたら呪文はすぐに尽きてしまう。


まずは飛ばされた場所から真正面の扉をあけた。




                      ふわっ


またも体が浮いて彼らはどこかに飛ばされたと思ったのだが、まったく先ほどと同じ場所であった。

このまま帰れなかった場合には一人ずつゆっくりと死ぬかもしれない。


彼らはすぐ横の扉をあけてみた。



そこには鍵を拾った部屋に似てはいたが、そのときよりも明らかにさっきまで誰かがいたような気配が。

その証拠に香の煙と臭いが部屋に充満していた。


LUMIXは銀の鍵を取り出してどこかにさせる場所でもないか探し始めた。

他の仲間も部屋の真ん中に鎮座する彫像に仕掛けがないか触ってみた。


そのとき、彫像を香の煙が覆ったかと思うと、複のようなものを纏った何かが浮かび上がってきた。


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そこには、うやうやしくも不気味な人間・・・半ば腐ったようなものがこちらに向かってきた。


ラフロイグは呪いを解こうとした。彼らがゾンビのような風体だったからである。

しかし彼らにはまったく変化はなかった。


巨乳は覚えたてのマハリトを唱えるために両手を上げた。




                   「マハリト!」


するとハリトより大きな火の玉が両手の間に集まり、その輝きで周囲は見えなくなるくらいになった。

そして両手を相手に向けて振り下ろした。 

火の玉は仲間の間をすり抜けてモンスターに向かっていく。


しかし、当たると思ったその目の前で火の玉は花火が終るように消えたのだった。

彼らは呪文をも妨害できたのだ。



こうなれば打撃で相手をたおすしかないかも知れない。それ以上の呪文も今はおぼえていない。

戦士は可能な限り素早く剣を振り下ろした。それでも今までにない不思議な感触が戻ってくるようで

満足できるダメ−ジを与えられたとは思えなかった。


後方ではバマツを唱える以外、鷹もそうだが自分を守ることしかできなかった。

前方で激しく戦う3人を見守るしかなかったのである。


モンスターの攻撃は単調であり、同じような殴りかたをしてくる。どうやら攻撃呪文などはないようだ。



今までで一番長い戦闘になっている。剣で斬りつけてもまるで誘っているかのようにお辞儀をして

彼らはいつ倒れるかもわからないほど立っている。



ようやく一人が倒れた。 あと一人を倒せばよいのだが、剣を振る体力は相当なものである。

呪文に頼れないということはこのようなことになるのを全員が認めなければいけなかった。


そして・・・最後の敵がようやく倒れて動かなくなった。


戦った3人の息しか聞こえない部屋で、敵が死んだと同時にまたあの彫像が煙から浮かびあがってきた。


「きっと・・・きっとやつらは何かを守ってたんだよ!」

後方から見守っていたラフロイグが叫んだ。


エビスビールの回復呪文を受けながらLUMIXもそう感じた。

そして落ち着いてからもう一度彫像の周りを調べ始めた。


するとまたもや煙が彫像を包み込んで・・・・


先ほど倒したばかりの敵がまた浮かび上がってきたのである。 

 

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