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友達がいない、親友がいないという方の中には |
人間関係
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気を使っているのに、それが相手に伝わらない。 |
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あるおばあさんの話です。
おばあさんは、年老いてから老人ホームにお世話になったのですが
夜になると、「こんなことをしていてはいられない」と、家に帰ろうとするのです。
家に帰って何をするのかと尋ねると、「田んぼの草を刈らなければならない」と答える。
このおばあさんは、農家にとついできた方なのですが
何も働かずに、飯を食って寝てばかりいたのでは、世間の人に何を言われるかわからない。
その不安が夜になると現れるらしい。
私が会社に勤めた頃、
私が仕事のことで不満を述べると、上司はよく言ったものです。
「それは、甘えだ。それでは社会で勤まらない」
その上司は、休みの日もサービスで仕事に出てきていたのですが
「残業申請すればいいのに」と、私が申しますと
「会社にお世話になっているんだから、このくらいサービスしないと申し訳ない」と言っていました。
私は、「何もしなくて給料を貰っているのなら、会社に恩を感じるのもわかるけれど
きちんと働いた対価として、給料を貰っているのだから、働いた分は請求するべきだ」と
そう言ったのですが、「そういうもんじゃない」と、答えたように記憶しています。
父も、私が働きに出た頃、
「嫌なことがあっても、文句を言わずに我慢して働け。
そうすれば、必ずその姿を上の人が見ていてくれる。
上の人間が、きちんと評価してくれる」と、私に話をしました。
そうやって、上からの指示が理不尽だと思っても我慢して耐えていれば
もしかしたら、いずれ報われることもあるかもしれない。
でも、それは終身雇用の時代の話。
滅私奉公なんて価値観は、今の時代に合わないのではないか。
少なくとも、今の若い人はそんな考え方をしないのではないかと思っていたら、
「仕方ないですよ。会社に食べさせてもらっているんですから。
我慢しなくちゃね」と、若い子に言われて驚いた。
私の考えのほうが変なのかなと、思った。
自分が我慢しているのは、家族を養うためだと思っている人もいる。
家族がいなかったら、とっくに会社を辞めている。
それでも、家族のためを思って、嫌なことでもはい、はいと引き受けてきたんだ。
口の悪い奥さんだったら
「だれも、我慢して欲しいなんていわなかった。」なんて言うんだろうな。
誰もが、自分の生きてきた環境や、育ってきた環境に対応しようとして
自分なりの価値観を作り上げているんだろうと思う。
どういう価値観を支えにして生きるかは、その人の性格や歴史によるのだとは思うけれど
その人にとって、その価値観は必要なものだったんだろうなと思う。
だれしも、自分の価値観が正しいと思うから
相手の価値観の誤りを探し出すのは容易なんだけれど
自分から見れば誤った価値観と見えても、それが相手にとっては生きる支えである場合もある。
相手の価値観を否定することは、相手の生きてきた歴史を否定することになりかねない。
最近、そんな風に思うことがある。
だから、自分の価値観では「会社に自分の人生の責任を負わせるのはおかしい」とか
「世間体ばかり気にしすぎている」なんて、相手の価値観を否定できるのだけれど
自分の価値観からすればおかしいと思える価値観であっても、
相手はそれを支えにして、つらさを乗り越えてきたんだなと思うと、何も言えない。
それに、自分の価値観だって、相手からすればおかしいものだと感じるだろうしね。
私に出来ることは、相手の価値観を理解すること。
納得できなくても、尊重すること。
それが、相手の今までの人生を尊重することにつながると思うから。
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先日読んだ本の中に、面白いエピソードがありました。 |
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自己主張が出来ないのはなぜだろう。 |




