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「三号(三合)でつぶれないように・・・」
かつて知人らに言われた言葉は、今も忘れられない。
この書き出しで始まるコラムは、酒専門誌「たる」の編集者、高山恵太郎さんのものです。
この方は35歳の時に、大阪からお酒とともに一級の食材などをテーマにした雑誌を出されたのです。
創刊後の3年で借金が1億円にもなったそうですが、地道な努力で20年目で完済されました。
サントリーの前社長さんにも応援して貰ったそうなんですね。
お酒の好きな有名人の対談などを載せたりして、読者も増えていったそうです。
もちろん、当人も日に8件ほどはハシゴをして、酒場で得た話題などを記事にされたそうです。
コラムの最後の方に書かれています。
残念なのは、最近の若い人があまりお酒を飲まなくなったことです、酔って本来の自分の姿を
見せることを避けているのだろうか?、もっと多くの人が酒に触れ、好みに合った酒を見つけて欲しい
ただしヤケ酒はダメ、酒をあおっても問題は絶対解決しない。
さらに産地や生産者に思いを馳せながら「酒を愛でる」ことが出来れば、楽しみは無限に広がる。
最後には、こう書かれています。
一杯の酒からもドラマが生まれる。出版不況と言われるが、一升、いや一生「たる」の刊行を続け、
読者を酔わせたい。
三合から始まって、一升で終わったこの記事は、私には感慨深いものでした。
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