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TTにSが付くことからすぐに想像ができると思うが、アウディTTSはアウディTTシリーズのハイエンドマシンだ。新しく開発されたパワフルな2リッターエンジンがファン・トウ・ドライブの世界へと誘ってくれた。


アウディ最新のテクノロジーを満載。

 ミッドシップスポーツカーR8の登場で益々スポーティなイメージが強くなったアウディ。Sシリーズはもちろん、RSシリーズも順次構築されつつある。
 そんな中、TTシリーズにさらなるスポーツモデルが追加された。その名はTTS。パワーアップされたエンジンとそれを引き立てる電子デバイスに加え、デザイン面でもオリジナルのパーツが装備される。
  TTのトップに位置するTTSの特徴はなんといっても272psにパワーアップされた2リッター TFSIユニット。これまでの同排気量エンジンが200psであったことを考えれば、大幅な改良といえる。しかも、組み合わされるトランスミッションは6 速Sトロニック。駆動方式は自慢のクワトロシステムが採用される。要するに、最新テクノロジーのオンパレード。
 TTSはアウディの"いま"が感じ取れる仕上がりとなっている。


“走り”を感じさせるエクステリアデザイン。

 およそ10年前、1920年代のバウハウスデザインを取り入れる格好で初代TTはデビューした。円をモチーフにした大胆なシルエットとホイールアーチで話題をさらった。
 そして2世代目の現行モデルは、まず2006年にクーペが登場、その翌年にロードスターが追加された。特徴は筋肉質で躍動感を感じさせるボディ。初代のイメージを守りながらも、アグレッシブな雰囲気を見事に醸し出していた。
 で、TTSはというと、そのTTに"走り"の要素をアピールするデザインが施されている。お馴染みのシングルフレームグリルは格子の幅が広くなり、Sシリーズのようにプラチナグレーでペイントされる他、ヘッドライトユニット内にLEDを装備するなど、R8や新型A4と同様の処理が行なわれている。
 ボディサイズは、TTより若干全長と全幅が拡大されているが、ハイトは逆に低く抑えられている。その点では、ボリューム感が出たといえるだろう。張り出したオーバーフェンダーもエモーショナル。


サーキット用ラップタイムカウンターを内蔵。

 TTSのインテリアデザインは、TTのそれと大きく変わることはない。とはいえ、スペシャル度は増している。
 例えば、グレーのタコメーターとスピードメーターはイグニッションをオンにすると、白い針が一度一気にマックスまで振り切られ、そして戻ってくる。スポーツマインドをくすぐる手法だ。さらに、ホワイトディスプレイによるドライバーインフォメーションには、サーキット走行用ラップタイムカウンターも内蔵される。
 シートはTTS専用。レザーとアルカンタラのコンビネーションが高級感を出す。ステッチが入ることで演出はバッチリ。もちろん、形状はスポーツシートで、カラダをしっかりサポートする。
 クーペの定員はTT同様2+2の4名というレイアウト。ただ、リアの居住性は期待しない方がいい。分割可倒式シートで、最大で700リッターのラゲージスペースを稼げるが・・・。


低回転域からターボパワーが炸裂!

 冒頭で記したように、TTSの目玉はエンジンだ。ベースとなった2リッターTFSI 200psバージョンは、インテーク側カムシャフトやバランサーシャフトのチューニングから始まり、ピストンピンや同リング、コネクティングロッド等まで細かく見直された。
 トランスミッションは6速マニュアルが標準だが、オプションでSトロニックも用意されている。ミュンヘン郊外でテストドライブしたのは、このオプションとの組み合わせだった。
 乗ってみてまず感じたのは、タイムラグのないターボが思いのほか低回転から勢い良く加速するということ。カラダがシートに押し付けられるほどだ。資料によると、Sトロニック仕様のクーペの0-100km/h加速が5.2秒というから納得だ。
 そして中速域以上では「ホントに2リッター?」と首を傾げたくなる走りを見せる。つまり、中間加速のトルク感も含め、もっと大きなエンジンを積んでいるような感覚だ。コーナリングも自然と進入速度が高まるが、その速度に臆するということはない。


アウディ理論の確かさを感じるクルマの出来映え。

 TTSは初代TTからの延長線上にあることは確かだが、その性格は当時のそれとは大きく異なる。ゴルフベースのデザインコンシャスな乗り物から、本格的なスポーツマインドを持つ2ドアクーペ/ロードスターに進化している。
  272psというエンジンパワーもそうだが、高いシャシ剛性も含めた全体的なバランスの好さがそう感じさせてくれる。色々な要素が高次元でマッチングすることで、本格的な走りを実現しているようだ。そこには、エンジン単体を含める各部の軽量化も含まれる。つまり、パワーウエイトレシオを高めることで、スポーツ性能を高めているのだ。
 進化したクワトロシステムも強い味方だ。トルクの切り換えプロセスが従来の1半分まで高速化されたことにより、リアへのトルク配分が速くなった。
 というように、このクルマはアウディらしい理詰めでつくられている。単にパワーを上げて足を固めたスポーツバージョンといったような陳腐なものではなく、多くの部分でスペシャリティさを持っている。
 残念ながら、日本導入時期はいまのところ未定だが、秋には日本の道路で拝めるかも?


評価(10点満点中)



  • 動力性能
    8点
    272psという数値以上のパフォーマンスを十分感じる。



  • 操縦安定性
    7点
    GTカーほどじゃないが、スポーツカーとしては秀逸。



  • パッケージング
    7点
    TTの生い立ちからするとこれが限界といった印象。



  • 安全性能
    7点
    クワトロシステムやESPの効能効果はアリ。



  • 環境性能
    7点
    ハイパワーにして省燃費のエンジン。



  • 総合評価
    7点
    いろいろな制約の中、バランスの好いクルマに仕上がっている。

試乗日:2008年5月10日

ロケ地:ドイツ・ミュンヘン周辺

天候:晴れ

文:九島辰也

撮影:アウディジャパン

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