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最新のテクノロジー満載で登場した新型ジープ・チェロキー。特に新開発の4×4システムの前評判は高い。オン、オフでこれまで以上に秀逸な走りを楽しめるという。さっそくその実力の程を試してみることにする。


1グレードのみで日本市場に上陸。

 7年ぶりのフルモデルチェンジとなるチェロキー。ラングラー、グランドチェロキー、コマンダー、ラングラーアンリミテッドと、いつの間にか豊富なバリエーションとなったジープ兄弟だが、チェロキーはその中核を成すモデルだ。
 今回はリミテッドという1グレードのみが日本に導入され、万能型アッパープレミアムモデルとして位置づけられている。90年代後半から不振だったオフローダーSUV市場は03〜04年に底を打ち、現在緩やかな上昇局面にある。特にその中でも全長4300〜4700mmのミッドサイズがかなり好調なことを受けての1グレード体制とのことだ。
 デザイン的には、7スロットグリルや台形ホイールアーチ、丸型ヘッドランプと、かつてのXJチェロキーを彷彿とさせるものとなっている。従来からのファンを納得させつつ、新しいファンにもわかりやすいスタイルというのが、狙いだ。


よりユーザーフレンドリーになったパッケージング。

 7年ぶりのFMCということで、パッケージングは大幅に変更された。全長が先代に比べ20mm短く、全幅は10mm広げられ、ホイールベースは 45mm長くなっている。ホイールベースが長くなったのに全長が短くなったのはどういうこと?という感じだが、これはスペアタイヤが背面背負いタイプからアンダー吊り下げ式となったためだ。
 リアゲートは、横開きのスイング式から縦開きのリフトゲート式へと変更されている。
 室内も大きな変化を見せている。先代で狭いと言われていた後席の膝周りが38mm広くなり、カーゴエリアも84mm広がっている。数値で言うとたいしたことなさそうに思えるが、実際目にしたり座ってみると、ずいぶんと感覚が違う。
 ジープ初の可倒式助手席シートや6対4分割可倒式リアシートが生み出すユーティリティの高さも注目点だ。
 荷室床下には、濡れモノや汚れモノ入れ用に約10cmの高さの防水ボックスが用意されている。オフローダーならではの装備といえるだろう。


SUVらしくない軽やかな走りをエンジョイ。

 V6SOHC3.7リッターエンジンは、基本的には先代からのキャリーオーバーだ。しかし電子制御バルブと燃焼室に改良が施され、低速トルクが向上しているのがポイント。本格的オフローダーのため、低速トルクの強さは大切なポイントだ。
 4×4モードも電子制御となった。ローモードにすると、エンジントルクが2.72倍に増強される機能も持ち、これまで以上に高い走破性を発揮してくれる。
 時代に合わせて燃費も向上させている。EGR(排気ガス再循環)や4ATに可変油圧ラインプレッシャー機能を搭載することで、10・15モードがリッター6.7kmから7.1kmへと向上している。1930kgの車両重量を考えると、かなり頑張った燃費だと言える。
 実際走ってみると、それほど車重を感じない。ハンドリングが予想以上にスポーティなせいもあるが、エンジンパワーの出方が低速トルク重視ではなく、中高速域までカバーしていることが大きそうだ。


常に最適のトラクションを発揮する新4×4システム。

 新型チェロキーはどちらかというと街乗り仕様で、オンロードでもガンガン行けると聞き、あえて2WD(FR)に切り替えて走り出したころ、少々フラフラする感じを受けた。そこでオートに切り替えてみると、フワフワ感がピタッと収まり、ワインディングもガンガン駆け抜けることができた。
 この巨体にはフルタイム4WDの方がバランスがいいようだ。ちなみにオート状態だとフロント42対リア58の駆動配分で、最大50対50まで路面状況等に合わせて調整してくれる。2WDは、路面状況の安定した高速走行専用と考えた方がよさそうだ。
 オフロードは、標準装着の18インチのサマータイヤでトライ!ということで不安があったが、その心配は全く必要なかった。どう見ても通れそうもない泥濘地帯でも、グイグイと走破できてしまう。これにはちょっと驚き!ゴツゴツとしたロック地帯も余裕で走ることができた。セレクトラック競▲ティブ4×4、恐るべしだ。


充実の安全装備そとユニークなスカイライダー。

 新型チェロキーには、より安全に走るためのさまざまな装備が用意されている。例えば急坂を低速で確実に下れるHDC(ヒルディセントコントロール)は、1速もしくは2速で速度を一定に保ち、より安全かつスムーズな走行を可能としている。
 このHDCは、いちいちスイッチをオフにしなくとも、通常のペダル操作に戻れるのも便利だ。ペダルを戻せば、規定の速度へとスムーズに戻ってくれるのだ。
 他にも上り坂で約2秒間ブレーキを保持してくれるHSA(ヒルスタートアシスト)や、ERM(エレクトロニック・ロール・ミティゲーション)付きESP等々が標準装備されているので、初めてのオフロードでも安心してチャレンジできる。
 最後にユニークな装備として、スカイスライダーを紹介しよう。スカイライダーは、キャンバスルーフの前後どちら側にも寄せることができ、通常のサンルーフの3〜4倍もの開口部を持つ。そのためオープンエアを思いっきり楽しむことができる。これだけ開口面積が大きいとボディ剛性が気になるが、ご心配無用。ルーフにガッチリとした梁が入っている。


評価(10点満点中)



  • 動力性能
    8点
    スタイリング通りのタフさで十二分にトルクフル。



  • 操縦安定性
    8点
    オフロードはもちろんのこと、オンロードも普通に走れるのが魅力。



  • パッケージング
    8点
    室内がグッと広くなり使いやすくなった。



  • 安全性能
    7点
    電子デバイスがフル搭載されているので、オフロードでも安心走行。



  • 環境性能
    6点
    10・15モード燃費は7.1km。巨体ながら頑張ってはいるが・・・。



  • 総合評価
    7点
    道を選ばない卓越した走破力がすばらしい。

試乗日:2008年6月6日

ロケ地:山梨県・スタックランドファーム

天候:雨

文:竹岡 圭

撮影:保阪 明

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