丼勘抄-ヨット住まいに憧れる山の民の日記-

題名は山風先生の傑作「風眼抄」から、副題は《あの刑事》にあやかって名付けました。それ故、ヨット自体は全く詳しくないですw

荒山徹作品の感想

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好きな作品…「魔岩伝説」「柳生雨月抄」「柳生薔薇剣」「柳生百合剣」
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全体的に、隆慶先生というよりは山風先生の作品を髣髴とさせる雰囲気。荒山先生ご自身も一昨日のトークイベントで、山風先生の「柳生十兵衛死す」っぽくなってしまったとおっしゃってましたwww
同時に、『伝奇という穴を掘ると関東ロームならぬ山田風太郎層が出てくるので…』との事です。

それにしても作中、《伊勢守<石舟斎》なんて番付にしてしまうのは反則も甚だしいっスよ(゚∀゚)アヒャヒャ
あと、『笛吹き…』なんて人名を出したりしてw
さらには、人語をしゃべるカブトムシとか『吸着!』なんて叫んだりとか…ま、まさか東映メタルヒーローネタも…なのか!?

ところで、終盤に過去の日本(この場合の現代は桃山時代)で起こる戦いについては、そのての関連小説や資料をちょこちょこ読んでみたいという気持ちにさせられてしまったのは真面目な意味で(といっても先生はいつでも真面目そうだが)さすが!!!と感心してしまいました(^^)
まあ、いつものように柳生十兵衛が出てくる作品群よりは《ほんの少しだけ》骨太な印象であるのもたしかだったり…過去の日本での権力闘争とか特に。
タイムスリップものとしても前に書かれた「柳生大戦争」よりも、本作の方が個人的には凄く好み(・∀<)

いやはや…やはり本作もサクサク読める!
二日程度で、読破♪

時代の流れから考えると「太閤呪殺陣」「陰陽師坂崎出羽守」の短編小説、さらには「柳生雨月抄」「柳生薔薇剣」「柳生百合剣」の長編小説から後の世界の作品が、この「竹島御免状」。

柳生友景の曾孫であり柳生十衛兵の孫婿にもあたる柳生友信が本作の主人公。それから…もう一人(?)といっても良いのだろうか…裏柳生を統括する《あの》年老いた快男児www
彼の死に急ぐ心理描写は、著者が敬愛してやまない隆慶先生(!)の「かくれさと苦界行」の《お館さま》をも彷彿とさせる。まあ、《お館さま》ご本人も敵として序盤から登場し、さらには二人の対決が終盤のヤマ場にもなっていたりとサービス満点(?)。

これまでの友景シリーズ(?)よりは、全編とおして《あっさりめ》な味付けな気もする。
しかし、それでも随所に山田風太郎・隆慶一郎の二大伝奇作家に対するオマージュが満載!
思わず、( ̄ー ̄)ニヤリッとさせられてしまい自分としては大満足!
欲をいえば、終盤で友信が使う神刀にトンデモな名前が付けられてなかったり、こちらも終盤に登場するド偉い御隠居と御供二人のアクション面での活躍が弱かったりと残念な箇所もあるにはあったんだがね…。
ところで、終盤での敵首領・掃苔斎が言い放った呪詛の言葉たるや「外道忍法帖」のラストっぽいよねwコレってさあwww
どうせなら今後は、生前の山風先生曰く忍法帖の最高傑作「笑い陰陽師」のようなオムニバスっぽい形式で友信家族の日常でも描いてくれると面白いかも(^^)

「影武者徳川家康(著:隆慶一郎)」のオマージュ作品。
ハードカバーの上下巻で分厚い印象を受けるが、話の軽快さ故にサクサク読めた。

まあ、オマージュといっても、断じて『それだけではない!!!』
昭和のアニメ・特撮の要素、さらにはチャンバラ映画の名台詞をもパロディとして使ってしまうあたりはトンデモ伝奇小説って呼び名がホント…ぴったりwww

ただ、やはり元ネタである「影武者徳川家康」を絶対に読んでおかないと充分に楽しめないので、荒山作品としては他のものよりもハードルが高めだったりする。
あと、「捨て童子・松平忠輝」も読んでおいた方が楽しめるかな。
なんといっても、両作品で悪逆非道な《あの主従コンビ》が完全なベビーフェイス(善)なだけにねえw
だからこそ、相対する側との心理戦が非常に面白く展開されている。

でも、最後のオチが少しだけ不満だった。途中で伏線をはってあるから普通に予想が出来たし…。
どうせなら《その息子》が後々に歴史上とった行動とかが『いかにも!』って感じに裏づけとして使える様な説明をオチとして用意しておいてほしかった。

昨年の短編集「海島の蹄」以来、久々に発行された荒山作品。
しかも、この「鳳凰の黙示録」は長編小説!

いやあ、待ってましたよ!
荒山センセ!

相変わらず《ぐいぐい》と作品世界内へと引き込まれていった!
全体の1/3・1/2とページ数がサクサク減っていく状態は、まさに御馳走が胃袋へ見る見る消化されるって感じやねえw
つくづく自分が荒山中毒なのかを再認識させられてしまった。
剣術・妖術・怪獣…その他諸々が激しく交差しあう作風は、本作(時代は大阪の陣の前後)でも健在!
《あの勇士たち》が油断しまくりで倒されていくのってギャグのつもりだよねえ(o_ _)ノ彡☆ばんばん
最初の何人かは(´д`;三;´д`)ぇ?ぇ?っ!!って思ったけど…そりゃねーよなあ(←無論、良い意味でw)
それにしても、《あの悲劇の若君》が新陰流の使い手だなんて…読んでいて大爆笑!
でも、読み終わってからネットで調べたら、たしかに新陰流を習っていた可能性は完全にゼロではないんだね。
そこは、ちょっとだけ…いやいや凄く関心してしまった。
あと、仮面の老剣士(?)普陽候と終盤で真剣勝負を行う《あの剣豪》は、山田風太郎著「死なない剣豪」での同名キャラの実直なイメージにも通ずるものがある。

とにかく、本作も充分に堪能した。

まあ、欲を言えば格好良く登場した宮本武蔵なのに、それ以降の扱いが微妙だったのが残念。

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海島の蹄(著:荒山徹)

中国の王朝でいうところの元〜明あたりの時代の朝鮮を描いた短編集。

「海島の蹄」
準主役(?)の車玄有と父親との関係が、物語の重要なポイントとなるのだが…中盤、父親側のネタ振りが余計な気がした。どうせなら親子で考え方が違っているという説明のセリフを軽く登場人物たちにさせるぐらいで留めておいた方が良かったような…。

「真説・李舜臣」
作者のデビュー作「高麗秘帖」の副読本としては最適!両作品において、李舜臣が当時の王と文官たちから受けていた屈辱的な扱いが共通点となっている。それによって、朝鮮王と主人公である李舜臣の暗闘が骨太な感じで語られている。

「妖説・李舜臣」
先ほどの「真説・李舜臣」とは打って変わって非常に砕けた書き方で終始、李舜臣自身が全生涯を語っているのだが…その聞かせている相手が凄い!

「三別抄暴滅」
前に読んだ「蒙古襲来」(著:山田智彦)と同時期の元と朝鮮の関係が荒山節で語られている。「蒙古襲来」を読み終わった直後に読んだ方が、その時代をより楽しめたのでは?と思わされた。

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