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義父の引っ越し

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インフルエンザが治る前に、入院した病院から出されてしまった義父は、一旦自宅で静養していたが、インフルエンザは良くならなかった。

なので、旦那の友人の勤める別の病院が、短期の入院を引き受けてくれて、義父は治療を受ける事が出来た。

ひどい話だと私は憤ったが、後で色々な人から話を聞くと、認知症を発症すると、病気やケガが完治してなくても退院させられる例が多いと知った。当時はまだ、認知症に対応した専門医もあまりなく、精神科でも認知症は拒否されたそうだ。

そんな孤独感に、私たち夫婦はため息をついた。兄弟が居ない同士の夫婦なので、頼れるのは自分たちだけ。助け合っていくしかない。


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数日の入院の間に、義父は脳のMRIなどを撮り、脳の検査をした。小さな脳梗塞の痕や水頭症を発症していて、そこから認知症につながったのだろうとの診断だった。

同時に、退院後に義父が入所する施設の見学、ケアマネさんとの面談が進んだ。まずは、お試し的な感じで、ショートステイでグループホームに入所する事になった。

退院後、義父はそのまま施設に移動した。自宅に帰るつもりだった義父は、勿論納得せずに、大暴れになった。

「騙された!」と騒いだが、施設の人たちは、そんな入所者には慣れているので、全く動じず、ニコニコと、しかし断固とした態度で、義父に接してくれた。

大声を出す。

窓を叩く。

隙あらば、外に飛び出そうとする。

「でも、ご飯はよく食べてますよ〜」と、施設の人が、電話で教えてくれた。

もう、理屈が通じなくなってきているのだ、と、暴れる義父を見ながら、私は呆然としていた。穏やかで温厚で、無口な義父。もう、その姿はない。以前の義父を求めてはいけない。別人だという意識で接しないと、自分たちが苦しくなってしまう。

施設に移った時の、鬼の形相の義父を、忘れる事はない。








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