音楽と何でも手作りの部屋 Room314

音楽とオーディオ、料理全般、その他の手作り趣味等について色々書いていきますので宜しく御願いします。

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ラックスの真空管式プリメインアンプ SQ−38FD 30W×2です。

このアンプも中古品を手に入れ、自分で殆どレストアに近いオーバーホールを行い現在もメインで使っているものです。 

SQ−38FDはラックス社が1970年に真空管式プリメインの38シリーズの最後となる予定だったSQ−38Fの後継として作られました。
SQ−38Fに初めて新型三極管としてTV球を改良して作られた50C−A10が採用されました。 これはNECとラックスの共同開発で作られたもので、内部で三極管接続としプレート損失が35Wもある真空管時代の最後を飾るハイパワー管としてマニアに注目を集めました。
新型三極管50C−A10と最高級OY型の出力トランスとの絶妙の組合せで人気が出たため、SQ−38Fで終わりのはずがデラックスのDを付けてSQ−38FDを発売しました。
このアンプはタンノイの沓味擇叛簗の黄金コンビとして評価を集め、当時の各オーディオ誌で賞賛されました。
その後、サンパチシリーズはSQ-38Signatureまで初期のSQ−38から8代まで続きました。

70年代に入り時代はハイパワーのトランジスタアンプが主流を占めるようになり始めた頃、このトランジスタアンプ時代に対抗すべく三極管で30Wを叩き出したSQ−38FDですが、幾ら雑誌で良いと書いても高値のこのアンプは雑誌で見るだけで音など聴いたことも無く、どのような音なのか想像するだけのもので全く別世界の話のように思っていました。

この頃、50C-A10を使ったアンプを自作して初めてこの球の音を知ることになりました。 このアンプから出る音は魅力的で毎日のようにレコードを聴き続けました。
SQ−38FDはとても買えなかったですが、自作でパワーアンプだけならちょっとしたものが2万円もあれば作れた時代でした。
でも、いつかSQ−38FDは手にしたいアンプだと思っていました。
自作品と比べてどうなのか答えを知りたかったのですが、これに限らずメーカー製のアンプは使ったことが無いから分からなかったのです。
正確にはメーカー品は高くて買うことが出来ないので自作の道に走った訳で、当時は今と違って自作は安価にアンプを手に入れる手段として使っていました。 

SQ−38FDの筐体は木箱入りで外観はそれなりに大きくて立派なのですが、真空管で30Wのアンプとしては少々小さく木箱に入っていて放熱も良くなかったので、これに伴う障害(オイルコンデサの不良)が発生して、その後の後継機のSQ−38FD兇任魯侫ルムコンデンサに変更されました。 これに伴い音も変わったと言われました。
これ以外にも出力管の熱暴走、OY型出力トランスの断線と後半はあまり良い評価は出てこなかったようです。

現在では70年から80年代のオーディオ機器が潤沢に出回っていますので、中古店で幸い程度の良さそうなSQ−38FDを入手することが出来ました。 しかし内部の部品はそれなりでスイッチを入れることも無くそのままレストア作業に入りました。
さすがプリメインですから部品量も多く、毎日作業しても3ヶ月程掛かってしまいました。
抵抗、コンデンサは勿論、真空管は手持ちのものと併せて全て新調しました。
深夜でしたが最後の調整作業が完了して音出しを行った瞬間、何とも品のある音が出てきました。
小音量でもきちんとした音で聴けるアンプと言うのは少ないですが、この音はとても魅力的に響きました。深夜でもありスイッチを切り次の日でもゆっくり聴けば良いのでしょうが、スイッチを切るのが惜しいと思える位の音でした。 30数年前のものとは思えないほど外観の程度も良く、音も蘇ったようです。

50C−A10もそうですがOY型トランスの音と言っても良い位、一次インダクタンスが大きいこともあるのでしょうが、ゆったりした感じで響いてきてクラシックもジャズもいけます。
ラックストーンと言われる音の原点はこのあたりにあるのだろうと思われます。 反面キレの良さは減少した感じですが個人的には好きな音です。 
今は手元にないですが自作アンプの音は同じ50CA10でも少々現代的な音で元気もあったように思っています。

SQ38FDのアンプのことを書くと音は勿論、回路のこととかプリメインの実装及び配線技術のこととか幾らでも書けてキリが無いのですが、それは改めて別に記載するとしてこのアンプだけは手放せないと思っています。
修理も50C-A10やトランスも入手が困難、且つ高価となりましたので維持するには難しいので万人向けとは言えませんが、この音が好きな人には堪らない魅力を持ったアンプだと思います。

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私も気に入っています。
何せ、年代物は維持費がかかりますが、いい音には代えられないSQ−38FDです。

2010/10/16(土) 午後 3:52 [ fukae ] 返信する

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fukaeさん。 こんばんは〜♪

SQ−38FDは70年代の半導体アンプに対抗して、価格もサイズも三極管としての出力の面でも真空管のプリメインとしては抜出たものがありました。
反面、これが災いした部分もありますが世界的に見てもこれだけのプリメインは例が少ないので今では貴重なものになっています。
これに替わるべきものが無いと言う方もおられますので大事に使われた方が良いです。

2010/10/16(土) 午後 5:45 woodbell_136 返信する

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先日、シャシー加工で登場しましたnoah@愛知です。
とても楽しいHPなので、あっちこっち見せてもらってます。
R314さんはパン作りやお菓子作りもやられるのですね。ギターアンプも作るんですね。ひょっとすると演奏もされるのでしょうか・・・?趣味が多く、器用な方なんでしょうね。
ところで、SQ38FD、カッコいいですねー。あまり詳しいことは判りませんが”38”の付く機種はカッコ良くて、いいなぁと憧れるアンプです。今では50CA10は入手が難しい球だと聞きます。でもでも、このカッコ良さから一度は我が家にお迎えしたいアンプなのです・・・。

2011/1/18(火) 午後 10:17 [ のんき ] 返信する

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noahさん。 こんばんは〜♪

ギターも演奏しますよ。 ロック系のギタリストでバンドもやります。
パン作りやお菓子作り等、料理全般もやります。 その他着物好きで、要するに多趣味でタイトル通り何でも手作り派なのです。

50CA10は色々言われますが、傍熱菅の三極菅の中では音の良い球だと思っています。 放熱さえ考えれば熱暴走するような球では無く長寿命です。

LUXの出力トランスとは相性は良く、良く言われるLUXトーンを奏でます。
38Fはデザイン的には好きですが、放熱の点では筐体の大きさを含め無理があります。 しかし、これを差し引いても出てくる音は大変魅力的です。
但し、その前にキチンと整備しなければなりませんが、50CA10は希少性から値が大変上がっていますのでこれがメンテ上の難点となっています。

惜しいことに予備球は処分してしまいましたので、50CA10を使い潰した後は他の球での改造を考えています。
これは、これからもずっと残して置きたいアンプなのです。

2011/1/18(火) 午後 10:58 woodbell_136 返信する

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woodbell_136さん、皆さん、こんばんは。
投稿されてから、大分時間が経ちますが、50CA10は大丈夫ですか。
私の38はまだ大丈夫のようです。
下記のホームページでは、6L6が代替に使えるそうです。
エルジー・イーライフ LG e life
今後も、どうぞよろしくお願いします。 削除

2014/12/4(木) 午後 11:22 [ かっちゃん ] 返信する

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こんばんは〜♪
50CA10はまだまだ健在です。
これが尽きた時は、トランスを流用して新規設計でアンプを自作しますので全く問題はありません。

2014/12/5(金) 午後 6:21 woodbell_136 返信する

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