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棚からひとつふたつ無造作に選び取っていた。
ふたつめの袋から大きな黒い枕がとびだした。
ああ、あの枕知ってる
棚にある袋はすべて枕とかなんだな、このなかにはクッションみたいな枕が入ってるんだなあと
ぼんやり思って目が覚めた。
いつも夢のなかでは
激しく何か思うことも少なくないから
そんな他愛もないことだったから
夢を見たことすら思い出せなかった。
すこし疲れたから、寄りかかろうと座椅子の角度と薄いクッションの位置を変えようとしたら
不意に思い出した。
「AVEC」は名曲がずらりと並んでいる。
きっとこれ一番最初に聴くハメになったアルバムのひとつだろう。
昔は、十人十色とか入ってるほうを好んで聴いて、
大江千里というひとのコンサートに行った。
だからAVECもたくさん聴いたけど
そのときは誰かに執着することもない平穏な日々を送ってたから
楽曲の見た目のわかりやすさで別のアルバムを選んだのだと思う。
夢に枕が出てきたのは
日ごとふかふかの枕に憧れていたかもしれない。
Sホテルみたいに枕をいちいち選んで眠りにつきたいのかもしれない。
わりと眩いトーンの場所にその棚はあった。
夢のなかで
わたしは誰のこともとくに考えてなかった。
あまりにも遠くにみんないるから
ほんとうは誰を想っているのか判らなくなりそうだ。
よく考えたら
みんな過去出逢ったひとたちで
いま目の前にいるひとは誰もいない。
わたしは記憶のなかで
いつか出逢った誰かを求めている
いったいほんとうは誰を待っているのかわからなくなる。
いまさら
真新しいときめきは要らないのかもしれない。
年上は、おじいちゃんにしか見えないし
同じぐらいのひとは、世代が大きく違うひとたちに見えるし
かといって20代は幼いばかりでつまらないし
いいなと思うひとは、ふたりいるが
どちらも男色家だし(もうこういうひとに寄り道しないw時間がないものw)
ここだけの話
万が一、結婚wすることになったらあるひとには打ち明けそうw
彼が好きな女性ボーカリストが来てたとき
その感動ぶりをこっそり教えてくれた。
彼には言ってもいいような気がする
もしかしたら似た世界のひとかもしれないけど
わたしが好きなそのひとを
彼は「えーーーーーーーっ」とのけぞりながら
わたしについて少しは理解してくれそうな気がする。
わたしの頭は平和すぎて最近そんな妄想ばかり考えている。
ごめんなさい。
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