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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究




Ron Jefferson(ds) Buz Saviano(g) Roland Haynes(b)  Rec.1965
■1926年生まれマックス・ローチを師事したジャズ・ドラマーRon Jeffersonの7inch EP Onlyの1枚。Les McCann の諸作に参加していることで知名度はあるが、 Buz Saviano(g)をメインソリストに迎えたトリオによる この作品はスリリングでご機嫌な名演である。1960年代にはヨーロッパでの活躍履歴もあり 1965年フランスで録音された12inch LPの別テイクである可能性も考えられるが詳細は不明である。冒頭からのベースのソロが演奏への期待を高め まるでサイドワインダーのような展開に移行する「THE BEGINNING」、Ron Jefferson(ds)のブラシからフォービートに移行する「THE SPEAKER」は端正なSaviano(g)のソロが素晴らしくモダンジャズの醍醐味を存分に楽しめる。知る人ぞ知る渋い作品である。
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Conjunto Estif Quintet (tp,g,p,b,ds) Rec.1972
■プロモーション用に録音され一般流通はしなかった珍しい1枚。なんといっても突き抜けるような心地よいトーンでトランペットがソロを展開する爽快な演奏が魅力的である。アップテンポに乗ってハードバップ・テイスト溢れる展開が気持ち良い「Trompeta Loca」、ジャズ・ロック調のリズムに乗ってハンニバル・ライクなソロが熱を帯びていく「Tom Jazz 」と2曲共モダンジャズファンの満足できる 希少な作品である。残念んながら演奏しているミュージシャンについて語れる情報は見つからなかった。
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★APRIL AMES (Acetate Take)★



April Ames(vocal) with Strings Orchestra Rec.1950's
■April Amesの唯一の12inchリーダー作である1957年録音<Strike A Match(GNP)>はやけに大人びたルックスで印象に残るなかなかの良作であるが、日本国内では紹介される機会は少ないように感じる。彼女の魅力的な歌声と安定した歌唱力を聴けばボーカルファンなら一目を置くことだろう。この7inch EPに収録されている2曲はいずれも未発表のAcetate Takeで12inchとは異なる編成によるストリングス・オーケストラがバックを務めている。聴く機会の少ないシンガーなので再評価されることを願う。キュートな歌声でドラマチックに歌う彼女の魅力が楽しめる「Take A Lesson From Me」、センチメンタルな雰囲気が漂う「Touch Me Softly」も印象に残る。
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Gerard Bandini(ts) et son Quartet  Rec.1960's
■Gerard Bandiniは 1931年パリ生まれ 1950年代初頭にクリネット奏者としてプロデビューするが、1958年頃よりサクソフォンをメインに演奏し多くのセッションに参加リーダー作もリリースする。彼の魅力は一度聴いたら忘れられない深い音色だろう。ホンカーのような位置づけで紹介されることもあるが、カスレ気味の渋い音色はお馴染みの曲であっても新たな魅力を漂わせ心に迫ってくる。この作品は1960年代にフランスで出版されていた雑誌<RALLYE jeunesse >のノベルティーとしてリリースされていた1枚。そっけない共通のジャケットではあるが、内容は紹介せずにいられない魅力的な4曲が収録されている。 テンポ良く演奏されるWalter Donaldsonの名曲「LOVE ME OR LEAVE ME」、お馴染み「STAIN DOLL」と激渋バラード「WILLOW WEEP FOR ME」、Duke Ellington屈指の名曲の一つ スインギーな演奏が素晴らしい「IT DON'T MEAN A THING」を収録。最近では このスタイルで演奏するテナー奏者は少なくなってきたが 強いアルコールでも嗜みながら聴けば 刺激的で開放感に浸ることができる。
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Al St.Claire(vocal) with Kellie Greene(p) Trio  Rec.1960's
Arranged by Kellie Greene Prod.by Gregg Robblee
■1960年代から活躍する、女性ピアニストKellie Greeneが伴奏を務める大人のムード漂う珍しいボーカル作品。サラのような個性的な低音が 溢れ出る孤独感を一層感じさせるAl St.Claire(vocal) のバラード「AM I BLUE」は一度聴けば記憶に残る感傷的ドラマチックな表現が魅力的な1曲である。他に収録作が存在するのかは不明であるが紹介する価値はあるだろう。またサポートする Kellie Greene(p) Trio の演奏も時にクラシカルでリリカルな表現が素晴らしい。彼女は1960年代にJAZZ FUNK系の作品も残しているがここではその片鱗も感じない。さて、この曲のボイスを聴いてAl St.Claireは女性か男性か どのように感じただろうか。それは side-2 スインギーな「Nobody Does It Like Me」を聴けば明白になるように思う・・・まあ リスナーにとって魅力を感じるのであれば どちらでもいいのだが。
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Anne Lloyd (vocal)Rec.1955
■1923年 New Jersey生まれ。明瞭な歌声と魅力的なルックスで1940年代〜50年代カリスマ的人気を得ていた。特に50年代の膨大な作品数からも納得できるところであるが、意外なのは子供向けのアニメ・ソングやクリスマス・ソング作品を多数リリースしていることである。ワルツ調のメロディーと混声コーラスに乗って明瞭で美しい歌声で歌う「It's Almost Tomorrow」は彼女本来のテイストだろう。お馴染みの名曲「Cry Me A River」は大人の香りを漂わせながらセクシーに歌った1曲で異色のジャケットどおりの雰囲気で歌う彼女の魅力が楽しめる。Julie Londonとは一味違う個性的な抑揚が印象に残る。この作品、ジャケなしで流通していることが多く 新聞紙より薄いジャケットだけでも希少な存在である。普通の7inch EPのジャケットより少々大きめのサイズであるため、余計に折れや欠損が生じやすくコンディションの良好なものに出会うことが少ない。まるで古文書を扱うように接しないと良好な状態は維持できない。
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Hammond & sax & tp &  ds & b  Soul Jazz Funk  Rec.1960's
■ヨーロッパ・ジャズ等 クールで洗練されたジャズの合間に聴く、熱くファンキーなスタイルのR&B系のジャズ。この作品もマイナー盤ならではの香りを発散している。ザラついたサックス、ホットなトランペットに絡むグルーブなハモンド 、クールとは対局の演奏が楽しめる。ダンサブルなテーマが印象深い「DOIN' WHAT I WANNA」、ファンキーなテーマとアドリブの交換はまるでメッセンジャーズを彷彿とする「BINGO!と無名のコンボながら聴きごたえのある魅力的な内容である。M&MレーベルにはJAZZ FUNK系の名作が多くありコアなコレクターには知る人ぞ知る存在である。
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Mindy Carson(vocal) with Chorus and Orchestra  Rec.1955
■ブルーなジャケットの「Mindy Carson Sings」が雑誌で紹介されたり、ノベルティーになったりと一時期ジャズファンの中でも知名度が上がるきっかけにたが、この1955年録音のEP盤はsingsとはジャケットの彼女の表情が対照的な作品で、選曲は甲乙付けがたい魅力的な内容だ。彼女の暖かみのある魅力的なノスタルジックな歌声は空気をセピア色に変える。ジャジーーでキュートにスイングする「Button Up Your Overcoat」、感情込めて過去を振り返るバラード「Just a Memory」、メリハリのあるドラマチックな歌唱の「My Foolish Heart」はセンチメンタルな雰囲気が漂うベストテイク、マーチ風のアレンジに乗ってハツラツとした歌声を聴かせる「Say It Again」と全4曲飽きさせない構成である。寄せ集めCDで再発されているがこの爽やかな笑顔のEPが初版オリジナル盤である。
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Roque Dioneda(p) & (b) & (ds)  Rec.1980's
■7inch EPだけでしか聴けないピアノトリオ作品は、どちらかといえばR&B〜Jazz Funk系の演奏が多くメインストリーム系 とりわけエバンス派に分類されるピアニストの作品は少ない。この作品はRoque Dionedaというピアニスト(?)によるトリオ編成による1枚で思い浮かぶ限りの検索サイトでもヒットしなかった超マイナー盤である。但し、珍しいだけで紹介するのではなく1980年代登場しては消えていったエバンス派最良の透明感溢れたリリカルな演奏が楽しめる。特にRoque Dioneda作曲のバラード「Prelude To Dream」の研ぎ澄まされた粒立ちの良い1音1音は息を呑む素晴らしさである。ベースの刻むリズムがピアノを誘導する「Midstream」はワルツ調のテーマからミディアム・テンポに乗って上品にスイングする。レーベルに○○TRIOとの記載のある7inch EPは無数に存在するが楽器編成も不明なものが多く、デスコにも掲載されず試聴もできなければ入手して聴くしかない。このプロセスは無駄ではあるが希に千金に出逢えるのでやめられない。こんなギャンブルができるのも7inch EPならではの魅力である。
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Bande Originale Du Film de Henry Zaphiratos  
Musique de LOUIGUY (combo)  Rec.1961                              
■1916年スペインに生まれフランスで活躍したLouis Guglielmi(LOUIGUY)のコンボによる演奏を収録したフランス映画<Les Nymphettes>のサントラ盤。なんとも愛らしくキュートなジャケットが魅力的だが、コンボによる演奏も都会的でエスプリを感じる内容で記憶に残る。特にギターによるソロ〜ピアノによるスインギーな演奏が素晴らしい「On Va À La Piscine」、Vibが絡んだテーマから歌うようにスムーズな清々しいトランペットがソロを奏でる「Mireille Reçoit」が白眉だろう。「Les Nymphettes」「Striptease」「Nymphette-Blues」はオーケストラを加えたジャズとはかけ離れた演奏である。
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