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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

Claude Luter Et Son Orchestre DU FILM "Blues" Rec.1955
■フランスのジャズミュージシャンや女優Viviane Romanceや男性俳優でありシンガーでもあるJean Bretonniere らが出演した映画"Blues"のサントラ。この作品の他にも1枚別曲を収録した7inch EPも存在するが、太鼓を叩く気になる演奏シーンがジャケットになったこちらを紹介したい。ニューオーリンズ・ジャズを聴く機会はモダンに比べて極めて少ないが、収録されたClaude Luter 作4曲の中でSidney Bechet等が演奏した けだるいブル−ス「Blues De La Fin」が太鼓に導かれた冒頭部分が印象的で記憶に残る。他の3曲「Nounours」「Frotti-Frotta」「La Grimace」はマーチ風の演奏等 典型的なニューオーリンズ・ジャズ。
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Mary Lou Brewer(vocal) Sy Shaffer Conducting  Rec.1950's
■Mary Lou Brewer 彼女の名前を聞いてリーダー作が思い浮かぶ方は、よほどのボーカル通であろう。1950年代中頃TVやラジオのショーやホテル、ワシントン州の軍施設内のクラブ等で歌いそのルックスからも地元では人気を得ていたようだ。その後ニューヨークでタレント・ショーのオーディションに参加 目にとまり1958年Westminsterレーベルよりファーストリーダーアルバム<My MAN>をリリースすることになる。しかし 彼女はこの作品を世に送り出したあとTV番組Jack Parr Show等に出演するも 音楽業界から忽然と姿を消してしまったようである。彼女が残した録音はオク等で見かける この12inchのみだと思っていたが、実はもう一枚ここで紹介する7inch EPを残していたのである。もちろん12inchには未収録の2曲を聴く事ができる。私的には好みの歌声ではないが、やはりコレクターのためにも紹介し総括は必要だろう。IRVING BERLINの「All Alone」はシナトラのバラード表現が素晴らしかったが、ここではテンポを上げ電話のベルを交えた軽快な演奏をバックに彼女はしっかりとした表現で時に話しかけるように歌っている。DUKE ELLINGTONによる1942年のスタンダード曲「Don't Get Around Much Anymore」は彼女の時にキュートでセクシーな歌声によるスインギーな失恋ソング。録音は歌声から1958年以降だと考えられる。
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Jacques Loussier et son orchestre Rec.1963
■1963年 フランス映画のサントラ。映画の内容については情報は持ち合わせていないのでジャズというカテゴリーで聴いてみた。もちろんJacques Loussier による演奏であることから入手した1枚。ハープ?による前奏からトランペットがハーモンミュート独特の音質でハードボイルドなソロを散りばめる「SON VISAGE」はマイルスによる「死刑台のエレベーター」を彷彿とさせる。「JEU 1」は哀愁漂う旋律をリリカルでクラシカルなピアノが奏でる癒しの演奏。
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Paul Gonzalves(ts) with THE IVYS BILLY STRAYHORN ORCH
 Rec.1960'
■数多いエリントニアンの中でPaul Gonzalves(ts) ほどモダンファンやジャズ・レコードコレクターに関心を持たれているミュージシャンは少ないだろう。それは1964年Vocalion(UK)レーベルからのワンホーンによるBoom-Jackie-Boom-Chick、アルゼンチンのピアニストEnrique Villegasとの1968年のEncuentro、PHIL BARBOZA orquestra (CABO VERDE-Portugal)との共演作等マニアックな作品が存在することも関係するだろう。この7inch EPも同様に希少な存在であり記憶に残る。彼独特のトーンによるご機嫌なアドリブは ここでも絶好調である。他作でも取り上げている「Perdido」は男性コーラスの合間を縫って展開されるソロに酔う。お馴染み「Take The A Train 」でもご機嫌なソロに耳を奪われる。
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 Philippe Nedjar(g-solo) Alain Nedjar(g)  Janick Beyssac(g) 
 Gilles Le Taxin(p)  Jean-Pierre Hermann(b)  Claude Marc(ds)
 Rec.1960's
■1960年代を中心に活躍したジプシー系ギタリスト Philippe Nedjarのプライベート・レーベルからリリースされた珍しい作品。Eddie Bernard, Babik Reinhardt,Stephane Grappelli,Marc Hemler, Michel Gaudry等とも共演したフランスでは名実共に認知されている名ギタリストである。ここでは、ジプシー系のギタリストが取り上げる事の少ない名曲「Jordue」や「Blues in The Closets」を演奏しており興味をそそられる。両曲共、お馴染みのテーマからジャンゴ由来の哀愁のフレーズが綴られていく。きっとジプシー系のギタリストが、どんなモダン〜ハードバップの曲目を演奏しても確たるスタイル故に領域を超えることはないだろう。他の2曲はDiango Reinharrdtの鉄板曲「Nuages」「Minor Swing」を収録している。短くも随所で聴けるGilles Le Taxin(p) のプレイがなぜか新鮮に聴こえる。
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Reuben Wilson(organ)  Tommy Derrick(ds)  Mel Brown(g)   
Clifford Scott(sax) Rec.1960'
■Reuben Wilsonは1935年オクラホマ州生まれの Jazz Organist。
1960年代後半から1970年代にかけてのBlue Noteレーベルの諸作で認知度も高い。OrganistとしてはLarry Young やJohn Pattonと共に引き合いに出されることも多い。ファンキーなR&B系の演奏は好みの分かれるところであるが、非常に珍しいマイナーレーベルからの1枚であり演奏も魅力的であるので紹介しておきたい。Derrick(ds)の躍動感溢れる太鼓がClifford Scott(sax)のソロを刺激する「Poinciana」がフェードアウトが残念だが素晴らしい。Reuben Wilson(organ) 自身のスタイルで盛り上がる「C.C. Rider」 も圧巻である。
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Erwin Wiener(p) & orchestra Rec.1971
■ブラジルの企業がノベルティとして配布した1枚。演奏は1950年代〜1970年代を中心に本国で活躍したピアニストErwin Wienerをソリストとしてフューチャーしたオーケストラによる2曲が収録されている。Erwin Wienerは元々ジャズに拘って演奏していたわけではないが、ブラジル音楽界では著名な存在であったようだ。彼のパッション溢れる粒立ちの良いピアノプレイは爽快で気持ち良い。ご存知 Francis Laiの名曲「Theme from love story」は ストリングスに導かれ至福のテーマをErwin Wiener(p)が綴っていくバラードでそのままわずかにテンポが上がり「The airport love theme」に移行する 軽音楽的な演奏である。聴き所はside-Bである、「Take me Back to piaui」 から「Pra Comeco De Assunto」への流れは冒頭の乗りの良いピアノも素晴らしいがダイナミックなブラスアンサンブルの合間に聴こえるソロも実に気持ち良い。
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Charles Ellis(p) Rick Stapleton(b) Mike Barlowe(ds) Rec.1970's?
■Charles Ellisはノースカロライナ州出身 8歳からピアノを習い16歳頃からジャズを演奏し始めた。1972年〜1982年の間には自身が経営するジャズ・パーラーで自身のグループで演奏を続けた。1978年にはMAIN STREET PRODUCTIONSからリーダーアルバムをリリースし、当時日本でもあのオレンジ色のジャケットを店頭で見かけた記憶がある。「Girl from Ipanema」や「Summertime 」などスタンダードを中心に寛げる作品であった。そんな彼がDC Recordsという超マイナーレーベルからリリースしたのが この7inch EPで彼のオリジナル2曲が収録されている。軽快なリズムに乗ってスイングする「SUBMISSIVE」、しっとりとしたテーマから壮大な演奏に移行する「PAUSE」 なかなかの好印象の1枚である。
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Pierre Gossez(ts)  with orchestra  Rec.1960's
■1950年代〜60年代に活躍したフランスのモダンジャズ・サクソフォン奏者といえば名実共にBarney Wilenの名をあげるジャズファンが圧倒的に多数だろう。しかし次に名をあげるとしたら??私的にはハードバッパーとして活躍し数々の名作に参加していたFrancois JeanneauやNathan Davis、知名度は低いながらもクレジットされている作品の多いGuy Lafitteのバラード・プレイが思い浮かぶ。では、ここで紹介するPierre Gossez(ts)について情報を持ち合わせていたかというと1964年 Fontanaからリリースされたバッハの曲をジャズ的アプローチで演奏した<Come Bach>を幾度か中古レコード店で見かけた記憶があるぐらいである。彼の作品はジャズから距離をおいたものも少なくなく60年代の苦悩を感じさせる。そんな中でこの作品はオーケストラをバックにモダンでソウルフルな彼のソロが楽しめる希少な存在である。全4曲バラードを収録しておりドリーミーなトーンで魅力的な旋律を吹くPierre Gossez(ts)を楽しめる。「GONDOLIER」「AMOUR JEUNE AMOUR」「M'AMIE」「OU VA MON CCEUR」どれもサム・テイラーには接近していない。
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JOE CASTRO(p)  with  orchestra Rec.1960's
■JOE CASTROは1927年アリゾナ州に生まれる。15歳の頃からウエストコースト中心に演奏を始め、1950年代にはニューヨークに進出クラブを中心に活躍しLeonard Featherに認められ Teddy Edwards、Billy Higgins、Leroy Vinnegar等とも共演を果した。その成果は Atlantic Recordsの諸作で確認できる。国内では あまり露出される機会のないピアニストではないが、バップを感じる癖のないスタイルは聴いていても飽きはこない。この7inch EPは おそらくボサノバ・ブームの頃に収録された演奏で「Lush Life」、爽やかなコーラスが魅力の「Bossa Nova All The Way」を収録している。
2曲共 彼の力強くも華麗なピアノをボッサのリズムに乗って楽しむことができる。原曲とは異なる明るくパッション溢れる演奏はビールでも飲みながら聴けば快楽そのもだろう。珍しい1枚である。
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