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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

★GLORIA VAN (RESERVE-USA)★




Gloria Van(vocal) Earl Backus(g) Remo Biondi(g) Bob Acri(p) 
Al Poskonka(b)  Rec.1958
■1920年Ohioで生まれる。1940年代後半から1950年代中頃のビッグバンド全盛期に活躍、Art Van Dam QuintetやJohnny "Scat" Davis bandをバックに歌っていた時期もあるようだ。またTV番組<Wayne King Show>のレギュラーシンガーや多くのラジオ番組にゲスト出演するなど人気を得ていた。他に共演者にはGene Krupa, Hoagy Carmichael, Hal McIntyre等が名を連ねる。彼女の夫Gloria Lynnもグレンミラー楽団の専属ミュージシャンとして活躍していた。晩年は1990年代までステージに立つなど歌うことへの意欲は尽きなかった。この7inch EPは彼女の最も輝いていた頃の歌声が聴ける貴重な1枚である。彼女のハスキーでほのかな哀愁が漂うバラード「SWEET WILLIAM」、Barbara Leaが1957年のアルバムでも歌っていたミディアムテンポでスイングする「AM I IN LOVE」共に管楽器が入っていない小編成のコンボがバックを務めており 彼女の歌声や息遣いを感じることができる甲乙つけがたい魅力的な2曲である。
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Anna Moffo(vocal)  Piero Umiliani(p)  Livio Cervellieri(ts) 
Gino Marinacci(bs)Berto Pisano(b)Giuseppe Conte(ds) Rec. 1960
■1932年アメリカ生まれ 欧米を中心に活躍したソプラノ歌手・女優のAnna Moffoがジャズにアプローチした1枚。日本においてはオペラ歌手としての認知度が高く美声と美貌で評価も得ていた。ここでは全曲Gershwinの曲を取り上げ彼女の個性と実力を存分に発揮した聴きごたえのある作品に仕上げているが、ジャズファンからの評価は賛否別れることだろう。彼女をサポートするバックミュージシャンの豪華さは彼女が只者ではないことを暗示している。お馴染みの曲ばかりであるが彼女の音域の広さがそれぞれの曲に新たなアプローチにより新鮮に聴こえる。Gino Marinacci(bs)などのソロも作品自体をジャジーな雰囲気に仕上げている。「The Man I Love」「Miracable You」「Fascinating Rhythm」「It`s Wonderful」を収録。
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Henry D Cain(p) Will B Scott(b) Al Coleman(ds)  Rec.1973
■1960年代にChicagoで活躍しArgo等に録音を残す同名のグループとは異なる、Indianapolisで短期間活躍したピアノトリオによるグループ(The Three Souls )の珍しいリーダー作。バップの香りを残しながら小気味よくファンキーに そしてソウルフルにスイングするB面「Herby's Tune」はなかなかの好演である。A面はゴスペル〜ソウル系の女性シンガーAretta La Marreが熱い歌声を聴かせている。
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Wini Beatty(vocal,p) Bob Bain(g) Morty Corb(b) Rec.1956
■アラカンサス州生まれの女性ジャズ・ピアニスト・ボーカリストWini Beattyは音楽学校卒業後、DJのAl JarvisによりLeonard Featherに紹介されプロの世界に入る。彼女は1940年代後半から活躍し録音を残している。この7inch EPは彼女の代表作と言われる1枚でLOSERS WEEPERS(喪失の悲しみ人?)というタイトルがついている。アメリカのジャズファンにもお馴染みの好盤であるがハードカバーのジャケットが揃っている事は極めて珍しい。彼女のバラードにおけるしっとりと感情込めて歌うデリケートなスタイルはジャズ・ボーカルの魅力を存分に味わうことができる。囁くように呟くように歌う「I'm Through with Love」は終盤の電話のベルが鳴る演出も記憶に残る。幻想的なムードで歌われる「Pousse Cafe」は彼女の歌唱力が発揮されている。お馴染み「It Never Entered My Mind」「Come Spring」は思わず聴き入ってしまうバラードで彼女の魅力が存分に楽しめる。全4曲どれもが素晴らしいバランスのとれた作品である。彼女の控えめなピアノプレイも魅力的であるがホーンレスの伴奏が見事にマッチして彼女の歌声をサポートしている。
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Gay Jones(p)  Bob Edwards (b)  Keith Purvis(ds)  Rec.1960's
■1950年代よりシアトルで活躍したピアニストGay Jonesの数少ない作品。少々縦乗りの小気味よい転がり具合がご機嫌なスタイルでナイトクラブでの演奏が似合いそうな雰囲気を漂わせている。ベース&ドラムはピアノのサポートに徹しており前に出ることはない。「Swinging On Nothing」とアップテンポのシナトラも歌った1922年Fred Fisherによる「Chicago」を収録している。
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Marlene Tong(vocal)  with  The Mike Walker Trio  Rec.1963
■ニュージーランドの女性ジャズ・シンガーMarlene Tongの珍しい7inch EP。彼女はPete Jollyのニュージーランド・ツアーでの共演や1963年のテレビ・ショー"Teen 63"への出演等で人気を得ていた。この一枚はニュージーランド最大の都市AucklandのColony Clubでのピアノトリオをバックに歌ったライブを収録した作品である。彼女のスタイルはヨーロッパ系のクールなテイストではなくどちらかといえばアメリカのジャズ・シンガー寄りの乗りの良い雰囲気で聴かせるタイプだと言えよう。ご機嫌なピアノトリオによるサポートも聴き所である。お馴染み「The Man I Love」は熱くスインギーに歌う彼女の個性がよく出た1曲。他に ハスキーなボイスでしっとりと歌うエモーショナルなバラード「Am I Blue」、モダンなMike Walker Trio による演奏が魅力的な「Green Dolphin Street」、ファンキーな「So Many Beautiful Men」は彼女の多彩な実力が楽しめる。ジャケット裏面には”Exciting NEW Song Stylings...."との大きな記載があり彼女への期待の大きさが感じられる。臨場感溢れる録音も◎
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(sax,fl),org,ds  Rec.1966
■1965年にモダンで乗りの良いピアノ・トリオで録音を残しているMk. III とはTheが付いているので異なるグループのようだ。メンバーは不明であるがレーベルの曲目にはMorris,Resier,Rughとのクレジットが確認できる。編成はサックス(フルート)+オルガン+ドラムでこの時代らしい雰囲気が楽しめる2曲を収録している。気だるいテーマから渋いテナーサックスがソロを聴かせる「Blues For George C.」、ボッサのリズムに乗ってフルートがモーダルな風を漂わす「Mocha Nova」とテイストが異なるので両面飽きずに針を落とせる魅力的な作品である。
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Lana Cantrell(vocal,p)  with Franz Conde Quartette Rec.1961
■オーストラリアにおけるジャズの歴史は1920年代に遡ると言われ、事実名実共に世界的にも認められているミュージシャンも多い。私的には1980年代を中心に活躍したピアニストPaul Grabowskyの諸作を楽しんだ記憶がある。また女性ピアニストJudy Bailey が1962年に録音したピアノトリオの名作<You&The Night&The Music>(豪CBS)が再発され当時話題になったこともオーストラリアン・ジャズが注目された要因の一つだろう。ここで紹介するシンガー&ピアニストLana Cantrellは、シドニーで活躍したベーシストBert Cantrellの娘として生まれ、家族のほとんどがミュージシャンという音楽一家で育った。17歳の頃からTVショーにも出演し その美貌も相成って人気を得ていたようだ。この作品は そんな彼女のファースト・リーダー作でお馴染みの曲を含め、決してテクニックで聴かせるタイプではないがノンビブラートでエモーショナルにそしてスインギーに美声を聴かせている
軽快なリズムに乗ってクールに歌う「In the still of the night」、しっとりと歌うバラード「I don’t know why (I just do)」は漂うセンチメンタルな雰囲気が魅力的である、スタンダードの中でも人気の曲「It’s been a long long time」、ラテンテイストでドラマチックに歌う「I’ve never left your arms」は私的ベストテイク。ジャケ、内容、適度なレア度も備えたコレクターズアイテム的1枚。
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Lily Adams, Michael Turner, Andrew Smith, Marvin Marshall, 
Floyd Julian  Rec.1965
■1965年デトロイトで10代のメンバーで結成されたロック〜ファンク系のグループがジャズ・スタンダードに挑んだ1枚。あらゆるジャンルのミュージシャンが取り上げるCARAVAN,TAKE FIVE,SUMMERTIME等と同様に取り上げられることの多い「Work Song」が聴きもの。個々のミュージシャンのプロフィール等は不明だが 1'00"からの良く鳴る抜けの良いトランペット・ソロは好感がもてる。他に同レーベルに2枚の作品が残されているが この作品が最もジャズに近づいている。「Summertime」はサックスが原曲に忠実にソロを吹くアドリブ無しの演奏で針を落とす機会はない。
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Rommie Bryan (b,vo) Terry Canup (p) Fabian Marquez (ds) Rec.1962
■ダラスで活躍していたベーシスト、シンガーRommie Bryanが地元でレギュラートリオで録音した自主制作盤。お洒落な雰囲気漂うクルーナーとして人気を得ていたようだが、残念ながら他に演奏を聴く機会は無かった。スインギーにBryanが歌う「Just Friends」とノンボーカルのピアノトリオによる演奏が聴ける「Cabin In The Sky」が楽しめる。他にBryanのバラードが聴ける「I'm A Fool To Want You」、 「Oyeme Abuelita」を収録している。

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