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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

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Art Simmons(p) Clark Terry(tp) E.Dixon(fl,ts) Elek Bacsik(g)
Michel Gaudry(b) Kenny Clarke(ds) and Billie Poole (vocal)
Rec.1960
■アメリカ出身のピアニストでありながらフランスでの録音が多いArt Simmonsの「隠れた名盤」。このジャケットからは再発盤や編集盤のイメージを受けてしまい入手を躊躇するところだが聴き所満載の素晴らしい作品である。切れ味のある精密機械のようなKenny Clarke(ds)が刻むリズム。TUBBY HAYESの名作<TUBBS IN NY>でのプレイを彷彿とさせるClark Terry(tp)のアドリブ。ジャズはもちろん ゴスペル、 ブルース、R&Bなどブラック・ミュージックのルーツを感じさせるBillie Poole (vocal)の希少な歌声。マニアには堪らないパリ録音の7inchである。お馴染み「No Problem」は新鮮なアレンジのテーマからClarke(ds)の刺激的なリズムに乗ってTerry(tp)がモダンで乗りの良い極上のソロを聴かせる。続く希少なE.Dixon(ts)の個性溢れるソロも記憶に残る。Poole(vo)のブルースフィーリング溢れるボーカルとTerry(tp) E.Dixon(fl)の掛け合いが鳥肌ものの「Don't ever leave me」は噂通りの名演だ。孤独感と究極の寂しさをTerry(tp)が表現する「Et tu me regardes 」はE.Dixon(fl)のリリカルで素晴らしいソロや粒立ちのよいSimmons(p)のソロも魅力的である。お決まりのように使いたくはないが「名盤だ」。
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Roger Roulleaux(vib) Jo Mezzanatto(ts) A. Batista(tp) 
J.Roux(p) B.Chabrol(ds)   Rec.1963
■S' MERRY BOYS QUARTET というグループ名からはDixieland JAZZやボーカル・グループを連想してしまうが、針を落とすと乗りの良い魅力的なモダン・ジャズが流れてきて良い意味で期待を裏切られる。メンバーの中ではRoger Roulleaux(vib) がリーダー的な位置づけのようだが、このグループの経歴等詳細の情報は皆無である。お馴染みのミディアムテンポでのメロディーを渋いテナーサックスがかすれ気味のトーンでアドリブを奏でる「DANS LE BLEU DU CIEL BLEU 」、アップテンポに乗ったご機嫌なテナーサックス ソロが印象に残る「PUISQUE TU T'EN VAS」、バラード「C'ETAIT HIER」「THE NEARNESS OF YOU」は Jo Mezzanatto(ts)の独断場 聴かせてくれます。

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Guy Lafitte(ts) D.Chanson(as.fl) Nat Peck(tb) Raymond Fol(p)  
Bibi Rovere(b) Franco Manzecchi(ds) Rec.1962
■Guy Lafitte(ts)の名前を見ただけでスルーしていなかっただろうか・・・あまりに多くの作品に名を連ね、スタイル的にもモダン派やハードバッパーというよりは中間派的スタイルと位置づけられているためリーダー作も詳細に取り上げられる機会も多くはない。このEPではデュークの曲を選曲しているが、ウェブスターライクな渋いトーンを交え時にモダンで素晴らしいプレイを聴かせている。また、六人編成であるが、Guy Lafitte(ts)以外はほとんどソロはとらずにアンサンブルに徹している編曲も新鮮だ。シングル・トーンでリリカルなアドリブを展開するRaymond Fol(p)の参加はマニア心をくすぐられる。地味な作品ではあるが聴く程に味わい深い1枚である。マンハッタンの夜景を連想するロマンチックなバラード「All too soon」、お馴染みのテーマをアンサンブルで奏でFol(p)がソロを散りばめる「What am i here for」、ファンキーなテーマに乗って次第に熱を帯びるLafitte(ts)が印象に残る「The mill and the river」、ご機嫌なテーマにのってソロを展開するLafitte(ts) が素晴らしい「Plucky」と飽きさせない内容の1枚である。
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Jimmy Rena(p)  Mano Rena(g)  Robert Armand(ds)  Rec.1970's
■ピアニストJimmy Renaは 1918年フランス・モントーバンの生れ。幼い頃からFats Waller, Louis Armstrong, Duke Ellington等を聴きながらジャズに関心を持ち、学生時代はローカルミュージシャンとして活躍をしていた。その後 キャバレーやクラブでも演奏するプロのミュージシャンとして演奏を続け、後に妻となるギタリストMano Renaと出会い バイオリンやサックス等を加えたグループを結成 好評を得ていたようである。彼は終始トラディショナルなスタイルに徹しており聴けばサー・チャールストンプソン的快楽に浸ることができる。この作品はトリオ編成でRena(p) のプレイを存分に楽しめるのに加え新しいスタイルを模索しているかのような 新主流派的なMano Rena(g) のアプローチを聴く事ができる。保守的なRena(p) のプレイとの対比が興味深い。寛ぎ感溢れる縦乗りの Jimmy Rena(p) のプレイが楽しめる「Ain't Misbehavin'」であるが後半にいきなり現れるMano Rena(g)のソロが印象に残る。お馴染み「Sweet Georgia Brown」はアップテンポでスイングする1曲であるが、やはりMano Rena(g) がソロをとると一気に空気はモダンに変化する。独特の雰囲気を感じることができる作品である。
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Willy Johnson(ts)  & his combo   Rec.1958 Paris FRANCE
■ジャズ・テナーサックス奏者Willy Johnsonの名前を初めて知ったのは、フランス録音で唯一?の彼のリーダー作であるこの7inch EPを入手した時である。ジャケットの裏面にはフランスで4曲の録音を残した旨の記載があるが、彼の経歴についての記載は全くなく共演者のクレジットも見つからない。コンボによる演奏はスイング〜モダン系のスタイルで彼の太いテナーは逞しくウェブスター+レスターを彷彿とさせ、時にザラついたトーンはR&Bからの影響も感じられる。フランス出身のシンガーソングライターで俳優でもあるCharles Aznavourの名曲「SARAH」はバイオリンとフランスの女性シンガーが加わった、エスプリ漂う魅力的な演奏であるが、満を持して登場するWilly Johnson(ts)の濃厚な熱いソロはこの曲の雰囲気を一変する。「MY PRAYER」はルーマニアのバイオリニストGeorges Boulangerによる古い曲であるが余裕たっぷりに逞しいトーンで歌うがごとく吹く Willy Johnson(ts)の個性がよく表れた王道的名演といえよう。お馴染み「THE LADY IS A TRAMP」はクラリネットが先行するスインギーな1曲であるが、熱いWilly Johnson(ts)のソロ〜女性シンガーへと継なぎ幕を閉じる。「FOR YOUR LOVE」は唯一のバラードで、深みのあるソウルフルなWilly Johnson(ts)のソロを楽しむことが出来る。全4曲リーダーであるWilly Johnson(ts)のプレイに耳を奪われるが、端正で都会的なソロを聴かせるピアニストも印象に残る。

※Willy Johnson(ts)とはいったい。。。。? このテナーサックスのトーンはどこかで聴いたような気がするのだが 権利などの関係で 著名ミュージシャンがセカンドネームWilly Johnsonでリリースした作品では?ジャケットの彼のイラストも参考になるのだが思いつかない。情報があれば是非頂きたい。
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