ここから本文です
未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

書庫イギリス (England)

記事検索
検索

全14ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


Art Ellefson(ts,as,bs,b-cl,cl)  Johnny Clark(p) Bill Stark(b)
Andy White(ds) Rec.1957
■クラリネットを吹く姿を見てスルーしてはいけない。Art Ellefsonの名前を見てピンときた方はきっと7inch EPの世界に関心を持っているジャズファンだろう。イギリス SAGA レーベルからリリースされたドラマーAllan Ganleyの赤いジャケットが記憶に残るリーダー作<The High Priest>でタビー・ライクなエッジの効いたテナーソロを聴かせていたのがArt Ellefsonである。ここで紹介するのは彼のファースト・リーダー作で彼のマルチ楽器奏者としての才能が多重録音により存分に発揮された素晴らしい1枚である。聴きどころはやはりハードドライビングなテナーサックスとクールなトーンのアルトサックスである。良く歌うアルトが淡々とソロを重ね音数少ない冷ややかなピアノが味わい深い「Opus Mentis」、アップテンポに乗ってテナーとアルトのソロがシンクロする中 豪放なバリトンがスイングする「Let Yourself Go」、バスクラとテナーの図太いソロの絡みが魅力の「Mile-a-Minim」、Andy White(ds)の叩く繊細で軽快なリズムに乗ってテナーがご機嫌なソロを展開する「Mad About The Boy」はベストテイクだろう。
アルバムタイトル<Ellefsonの芸術>にふさわしい内容の稀少盤である。
イメージ 1

この記事に

開くトラックバック(0)


Kenny Baker, Eddie Blair, Bert Courtley (tp), George Chisholm, Keith Christie, Don Lusher (tb), Joe Harriott (as), Don Rendell, Jimmy Skidmore (ts), Harry Klein (bs), Bill Le Sage (vib), Dave Lee (p), Johnny Hawksworth (b), Allan Ganley (d). Rec.1957
■タイトル通りの当時のオールスターによるセッション。個々にリーダー作をリリースしている名実共に認知度の高いメンバーの名前を見ているだけで、音が聴こえてきそうな作品である。ゆったりとした寛いだ雰囲気で演奏される名曲「Mood Indigo」はブラスアンサンブルの絨毯の上を素晴らしいソロが通り過ぎていくが後半のDon Rendell(ts)のソロが聴き所か。一転アップテンポで軽快にスイングする「TOP SCORE」は何といってもアンサンンブルによるテーマの後に満を持して登場する、一聴してJoe Harriott (as)とわかる圧巻のロングソロがエキサイティング。後半はHarry Klein (bs)〜Bill Le Sage (vib)〜(tb)〜Jimmy Skidmore(ts)〜Don Rendell(ts)〜Dave Lee (p)の短いながらご機嫌なソロ・リレーに耳を奪われトランペットのハイノートで終盤を迎える。目立つ作品ではないが澄み切ったブルーのコーティングジャケットが印象に残る。
イメージ 1

この記事に

開くトラックバック(0)





Galt MacDermot (p,arr)  Shake Keane (tp)  Ken Wray (tb)  Tony Coe (ts,cl) Joe Temperley (bs)  Lennie Williams (b) Ted Pope (ds) Ginger Johnson (cga) Rec.1962
■Galt MacDermot は1928年カナダ生れのピアニスト、アレンジャー・コンポーザー。「African Waltz」の作曲者としてもジャズ・ファンに知られる。1966年のジャズ〜ファンク系のGalt MacDermot And His Mid Manhattan Rhythm Section(Kilmarnock-USA)がキーボードをセンス良く配したジャケットも印象に残る名作として人気が高い。デビュー当時から伝統的なジャズとは異なるリズムやメロディーに関心を持って向かい合ってきたジャンルに拘らないスタンスは70年代になって広く認められ多くの人気作を残している。この作品は、彼がジャズの可能性を広げようとしていた初期の作品でジャンルの壁を取り払った解釈とアプローチは録音当時としては非常に新鮮で楽しく響いたのではないだろうか。全曲で随所に顔を出すGalt MacDermot (p)のプレイはこの頃から魅力的である。ロックンロール風のリズムに乗ってTony Coe (ts)〜 Shake Keane (tp)がソロをとる「Back to the Barn」、優雅なアプローチがまるでクラッシック音楽を彷彿とさせる「Menuet too Much」はTony Coe (ts)のスタイルがよく出たプレイが印象に残る後の活躍を暗示するかのようなMacDermot (p)のリラックスしたご機嫌なプレイが楽しめるHeat,Light and Small sand Flies」は私的ベスト・テイクである。「Chake」はカリプソ・ロール風にスタートしKeane (tp)がメインで魅力的な熱いソロを展開する。
イメージ 1


この記事に

開くトラックバック(0)





James Harpham(p) + (b) + (ds)  Rec.1967
■イギリスのピアニスト&コンポーザーJames Harphamが Jazz Library Label studio Gに録音した1枚。特にこの EP 13は、A面にピアノトリオによる新主流派的演奏2曲が収録されており内容が良いからか入手は困難な作品である。乾いたブラシにベースが絡みピアノがモダンでスリリングなフレーズを展開する「Sleazy Night Club 1」はフリーに突入するギリギリの演奏で硬質なピアノが素晴らしい!バラードで演奏される「Sleazy Night Club 2」においてもピアノの硬質でリリカルなプレイが印象に残る。まるでWolfgang Dauner / Dream Talk.を彷彿とさせる魅力的な演奏である。無地のジャケットが余計に内容を模索させる。
イメージ 1
 
イメージ 2

この記事に

開くトラックバック(0)



Dave Lee(p) Lennie Bush(b) Allan Ganley(ds)  Rec.1957
■1926年生れ、ピアニスト、アレンジャー、作詞家、作曲家等 多彩な才能の持主として活躍。特にこの7inch EPでのメリハリのあるご機嫌なバッパー・スタイルはピアノトリオ通を唸らせ快楽を与えてくれる。また名手Ganley(ds)のサポートが Lee(p) を刺激し魅力的なフレーズを引き出しているかのようだ。テーマの後に続く閃きに満ちたアドリブが心地よい「Excuse For The Blues」、お馴染み「On The Alamo」においてもチャーミングな音使いも混じえLee(p) 独断場である。ゆったりとしたバラード「I Must Have That Man」はくつろぎに溢れた演奏で楽しませてくれる。アップテンポの「Salt Air」ではGanley(ds)の熱のこもったプレイがLee(p)の神がかりのフレーズを誘い三位一体の演奏は幕を閉じる。
イメージ 1

この記事に

開くトラックバック(0)

全14ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事