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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

書庫スウェーデン (Sweden)

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Kurt Weil(vib,tb) Fernando Vicencio (ts) Robert Hauber (org & arr) Eddie Hoffman(tp)  Arne Wilhelmsson(b) Marc Hellman(ds)      Rec.1964
■Kurt Weilは、スイス出身で vibraphoneの他tromboneやPiano等も演奏し、1950年代にはスウェーデンのHacke Björksten QUINTET等のメンバーとしても活躍していた。1963年には、この作品と同じメンバーをメインとしてジャズ・スタンダード等を演奏したリーダー・アルバムをリリースしているが、この7inch EPはKurt Weilのオリジナル2曲を収録した60年代のファンキーでダンサブルなテイスト漂う好盤となっている。ピアノではなくオルガンが加わっているので、コッテリとした内容を連想するがKurt Weil(vib)のプレイにより独特のムードで楽しめる。曲名からして時代を感じる「Hully Gully Night」は、アンサンブルによるテーマの繰り返しから熱を帯びていきVicencio(ts)のヒップで渋い魅力的なソロに移行し再びテーマに戻る。Hellman(ds) の太鼓も聴き所。サイドワインダーにも似たテーマに乗ってVicencio (ts)〜Kurt Weil(tb)がご機嫌なソロを聴かせる「The Hawk」。この曲ではKurt Weilはtbに徹している。
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Nisse Engstrom(p)George Riedel(b)Anders Burman(ds) Rec.1954
■録音当時23歳、ストックホルムの医科大学生でジャズ・ピアニストとしても活躍していたNisse Engstrom(p)のリーダー作。エロル・ガーナーの影響を受けたというビートを刻みながらスイングするスタイルは、ガーナーほど強力な乗りではなくほどよい寛ぎと快感に満ち溢れている。Burman(ds)のブラシによるサポートが気持ち良い「Bel Ami」、魅惑の旋律を忠実に上品にスイングする「I've Found A New Baby」、「Destination Moon」は歌謡曲調のメロディーが印象に残る。曲名通りにアップテンポでジャジーに乗りまくる「Groovin' Doctor」は他の3曲とは異なるエネルギッシュでご機嫌な演奏でEngstrom(p)の実力が伺える。少々グロテスクなジャケットからは想像できないチャーモングで愛らしい高音を重視したスタイルは、今聴けば時代を超えて新鮮に聴こえる。
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Arne Domnerus(as) Rune Gustafsson(g) Gunnar Svensson(p)
Georg Riedel(b) Gunnar Ohlson(ds)  Rec.1955
■Domnerus(as)初期のリーダー作。クラリネットも演奏するがやはり魅力的なトーンで安定感のあるソロを聴かせるアルトサックスでのプレイが魅力的だ。この作品でのプレイは極めてクールで青い氷山を連想させる素晴らしいトーンでアドリブを展開している。また、当時22歳のGustafsson(g)にも十分にソロスペースが与えられており良く歌うソロが楽しめる。Gustafsson(g)との絡みが新鮮な「Alors」、Domnerus(as)のソロに酔うバラード「Rockin chair」、クールなトーンでスインギーで乗りの良いソロを聴かせる「You go to my head」と「Key Largo」と猛暑にビールでも飲みながら聴けば身も心もクールダウン。
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Rolf Billberg(ts)  Kurt Jarnberg(Valve-tb) Lars Bagge(p) Urban Moberg(b) William Schiopffe(ds) Rec.1956■北欧らしいトーンで吹くBillberg(ts)のプレイが存分に楽しめる1枚。彼のリーダー作は少ないだけに、ここでも聴けるゲッツの影響を受けたと思われるスタイルは非常に魅力的で貴重である。クールなBillberg(ts)のプレイが原曲によく合う「Yesterday」はBagge(p)トリオ状態での心地よさも聴きどころである。「I'm beginning to see the light」はJarnberg(Valb-tb)との絡みがスインギー。そしてワンホーンで演奏される「Old man river」は冒頭のテーマからBillberg(ts)のソロに酔わされ、水を得た魚のようにご機嫌なソロに思わず身体が揺れるベストテイク。この演奏を聴くためにでも入手すべきと言っても過言ではない。
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Arne Domnerus(as) Bengt-Arne Wallin(tp) Rolf Blomquist(ts)
Lennart Jansson(bs) Gunnar Svensson(p) Georg Riedel(b)
Egil Johansen(ds) Rec.1956
■Domnerus(as)のリーダー作品は彼の安定感のあるプレイでどれも安心して聴く事ができる。この作品ではデューク・エリントンの4曲を演奏している。50年代の彼のリーダー作中でも7inch EPはワンホーンのものが多く、ここで聴けるような中編成での録音は珍しくエリントンの曲を選曲したことにも由来するように感じる。4管アンサンブルを随所に交えながらお馴染みのメロディーに沿ったアドリブ・ソロを個々が展開しているが、やはりDomnerus(as)の良く歌うプレイが素晴らしい。スインギーな乗りが魅力の「Take the A train」はこの作品では最も豪華で可憐な演奏である。スローテンポで長いテーマが演じられフロントや間を生かしたSvensson(p)の個性的なソロが寄り添っては離れていく名曲「Creole love call」、モダンでファンキーなテーマから聴きなれた旋律に移行しアンサンブルに乗ってDomnerus(as)が絶品のソロを聴かせる「Subtle slought」、Svensson(p)が繰り返す重いフレーズの上をブルース・フィーリングを漂わせWallin(tp)がご機嫌なソロをメインで吹く「Echoes of Harlem」。目立つ作品ではないがモダンスイングの好盤である。
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