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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

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Ron Jefferson(ds) Buz Saviano(g) Roland Haynes(b)  Rec.1965
■1926年生まれマックス・ローチを師事したジャズ・ドラマーRon Jeffersonの7inch EP Onlyの1枚。Les McCann の諸作に参加していることで知名度はあるが、 Buz Saviano(g)をメインソリストに迎えたトリオによる この作品はスリリングでご機嫌な名演である。1960年代にはヨーロッパでの活躍履歴もあり 1965年フランスで録音された12inch LPの別テイク、未収録曲である可能性も考えられるが詳細は不明である。冒頭からのベースのソロが演奏への期待を高め まるでサイドワインダーのような展開に移行する「THE BEGINNING」、Ron Jefferson(ds)のブラシからフォービートに移行する「THE SPEAKER」は端正なSaviano(g)のソロが素晴らしくモダンジャズの醍醍味を存分に楽しめる。知る人ぞ知る渋い作品である。
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Hammond & sax & tp &  ds & b  Soul Jazz Funk  Rec.1960's
■ヨーロッパ・ジャズ等 クールで洗練されたジャズの合間に聴く、熱くファンキーなスタイルのR&B系のジャズ。この作品もマイナー盤ならではの香りを発散している。ザラついたサックス、ホットなトランペットに絡むグルーブなハモンド 、クールとは対局の演奏が楽しめる。ダンサブルなテーマが印象深い「DOIN' WHAT I WANNA」、ファンキーなテーマとアドリブの交換はまるでメッセンジャーズを彷彿とする「BINGO!と無名のコンボながら聴きごたえのある魅力的な内容である。M&MレーベルにはJAZZ FUNK系の名作が多くありコアなコレクターには知る人ぞ知る存在である。
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Roque Dioneda(p) & (b) & (ds)  Rec.1980's
■7inch EPだけでしか聴けないピアノトリオ作品は、どちらかといえばR&B〜Jazz Funk系の演奏が多くメインストリーム系 とりわけエバンス派に分類されるピアニストの作品は少ない。この作品はRoque Dionedaというピアニスト(?)によるトリオ編成による1枚で思い浮かぶ限りの検索サイトでもヒットしなかった超マイナー盤である。但し、珍しいだけで紹介するのではなく1980年代登場しては消えていったエバンス派最良の透明感溢れたリリカルな演奏が楽しめる。特にRoque Dioneda作曲のバラード「Prelude To Dream」の研ぎ澄まされた粒立ちの良い1音1音は息を呑む素晴らしさである。ベースの刻むリズムがピアノを誘導する「Midstream」はワルツ調のテーマからミディアム・テンポに乗って上品にスイングする。レーベルに○○TRIOとの記載のある7inch EPは無数に存在するが楽器編成も不明なものが多く、デスコにも掲載されず試聴もできなければ入手して聴くしかない。このプロセスは無駄ではあるが希に千金に出逢えるのでやめられない。こんなギャンブルができるのも7inch EPならではの魅力である。
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Joe Thurman(ts)  Wells(tp) Bubby Hatchett(p) Hicks(b)
Mckinney(ds) Rec.1960's?
■素晴らしいハードバップが収録された知られざる1枚。ミュージシャンは、参加している作品が確認できたJoe Thurman以外はローカル・ミュージシャン中心の語られることの無い演奏である。From the album"A Lovely Woman" との記載がレーベルに確認できるが、いくら検索をしても このような作品(アルバム)は確認できなかった。ひょっとするとこの7inch EPでしか聴けない演奏なのかも知れない。熱いコルトレーン・マナーのJoe Thurman(ts)のプレイも聴き所であるが、1960年代を彷彿とする熱い空気感は御三家レーベルの作品と聴かされても違和感は感じない。一度聴けばきっと記憶に残る歌謡調の旋律が魅力的な「A LOVELY WOMAN」はJoe Thurman(ts) のワンホーンで演じられHank Mobleyの「Remember」のような存在感である。Wells(tp)が加わったQUINTETで演奏される 「SAMMIE'S BLUES」はSpiritualな雰囲気の素晴らしい演奏でBlue Noteレーベルの諸作を連想させる。メンバーのほとんどはセカンドネームしかクレジットされていないので経歴等確認することはできなかった。
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Herb Schoenbohm(p) & (b) & (ds,per)  Rec.1965
At  Air Track Productions から ノベルティー等 自主盤としてリリースされた ボッサ・ジャズ系 ピアノトリオによる1枚。このトリオはミネソタ州ミネアポリスにある1920年代から営業する老舗デパートDayton’sのDAYTON’S TEAROOMに1960年代中頃より出演し人気を得ていたという。そして 同時期に開催されていたファッションショーKaleidoscope IIIの為に同地を訪れていたSimon and Garfunkel もこのトリオの演奏を楽しんだという記録も残っている。この作品の聴きどころはピアノではなくドラム(パーカッション)とベースが織りなす高揚感だろう。ピアノが外れた空間は まるで 70年代マイルスのステージでマイルスの最初の一音を向かい入れるまでの混沌とした終わりのないリズムの音宇宙を思い浮かべてしまう。リズムをクローズアップした三位一体の素晴らしい演奏は、いつの間にか聴き入り気付かないうちに陶酔感に満たされているような感覚に陥ってしまう。Baden Powell の名曲「Berimbau」は冒頭の男性の奇声で引くこと無く じっくりとリズムを楽しみながら 次第に熱を帯び哀愁の旋律に移行する素晴らしい1曲である。Schoenbohm(p)のオリジナル「Bachianas amaricanas」はロマンチックな美旋律をボッサのリズムに乗ってトリオが綴る誰もが聴き惚れる記憶に残る名曲となるだろう。「Arrastão」は冒頭プロローグのようなテーマから一気にボッサのリズムが加わり盛り上がる演奏である。結成時からボッサ系の演奏をしていたトリオなのか時代のトレンドに反応してのスタイルかも不明である。
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