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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

書庫イタリア (Italy)

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Gianni Basso(ts) Renato Sellani(p) Pallino Solonia(b)
Gil Cuppini(ds) Rec.1966 Only sell Piccolo Teatro
■ミラノのPiccolo Teatro劇場で演じられた「EPITAFFIO PER GEORGE DILLON」のサントラとして録音された2曲を収録した7inchである。年代的にはそろそろコルトレーンの影を感じさせるGianni Basso(ts)が、ここではゲッツの余韻を残しながら鳥肌ものの素晴らしい演奏をワンホーンで聴かせてくれる。リズム・セクションも素晴らしく、至福の短時間にイタリアン・ハードバップの魅力が見事に凝縮されている。ミィデアムテンポのハードバップ「JOSIE'S THEME」ではBasso(ts)の渋いソロが冴え渡る。またバラード「EPITAPH」におけるBasso(ts)ときたら鳥肌もので聴き惚れるしかない。
生活感漂うシリアスなシーンのモノクロ・ジャケットも魅力的である。
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Enrico Rava(tp) Gianni Sanjust(cl) Gianni Acocella(tb)
Gigi Verde(g) Gianni Ne ro(p) Giancarlo Verde(b)
Paolo Pendino(ds) Rec.1961
■Rava(tp)22歳のファースト・レコーディング。CETRAのJAZZ IN ITALY Series 異端の1枚。あえてカテゴリーに当てはめるとトラッド系の演奏が3曲収録されているが端正で真摯なRava(tp)のソロは未完の個性とはいえ好感が持てる。聴きものの1曲はバップなスタイルも随所に取り入れながら演奏される「BLUES DEL CENTENARIO」。冒頭の乗りの良いピアノソロからご機嫌なムードが漂ってくる。個々のソロを経て最後に Rava(tp)が後の魅力的な音色やスタイルを暗示するかのようなソロを展開する。この録音の直後モダンの世界に突入していく。
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Enrico Intra(p) Ernesto Villa(b) Pupo de Luca(ds) Rec.1957
■斬新な事にチャレンジしていないが甘さに流されないハイテンションな演奏は一聴してその躍動感とエネルギーに圧倒される。それはde Luca(ds) の参加によるものが大きいと誰もが感じるだろう。ブラシによる刺激的アプローチがIntraの神がかり的なプレイを引き出したと言えよう。全曲素晴らしいが特にアップテンポの「The Classic Jazz」は三位一体の手に汗握る壮絶な演奏で一瞬たりとも気が抜けない。そしてパウエルが乗り移ったかのような「Modern in S. Remo」は聴く者を数分間陶酔させる。「Blues」 「La strada del petrolio」も後の Intra(p)には感じないアグレッシブなテイストに溢れている。
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Lelio Luttazzi(p) Alceo Guatelli(b) Lionello Bionda(ds) Rec.1958
■この時代のINTRA(p)を硬とすればLuttazzi(p)は軟ということになる。寛ぎに溢れたシングルトーンによるスインギーなスタイルは非常に魅力的である。またGuatelli(b)の深い響きも全曲で印象に残る。ブルースフィーリングを漂わせながらミィディアムテンポで演奏される「They can't take that away from me」、メロディーを大切にしながらもエレガントなアドリブが魅力的な「Love is here to stay」、粒立ちの良いキラキラしたピアノが心地良いバラード「Someone to watch over me」、このアルバムのベストテイク「'S Wonderful」はLuttazzi(p)がアップテンポで昇華するようなご機嫌なアドリブを展開する。
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Sergio Battistelli(vib) Giorgio Zinzi(p,key) Pino Liberati(b)
Peppino D'Intino (ds) B- Maria Grazia Francia(vocal) Rec.1960'
■イタリアの女優Maria Grazia Franciaが1曲歌っている事と魅力的なジャケで知る人ぞ知る7inch EP。A面はdsのブラシとbの響きが心地よいスインギーな「I remember April」、このアルバムのベストテイク「These foolish things」はBattistelli(vib)の個性が最も良く表現された魅力的なバラードである。B面 Francia嬢が歌う「Body and soul」は好み(評価)の分かれるところだろう。歌唱力を意識して聴くと音程の不安定な部分もあり女優の余興程度の平凡な出来栄えということになる。ムードで聴けば極上のナイト・キャップ。
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