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未知との遭遇 〜 7inch EPに録音された ジャズの 批評と研究

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Vivian Rodd(p) Eric Stevens(b) Terry Rodd(ds)
Chris Young (vocal) Produced By DAVE WOOD 
Recorded Live at REGENCY CLUB Rec.1969
■男性ボーカルを紹介する機会は非常に少ないが、この作品の聴きどころはバックを務めるVivian Rodd TRIOの歯切れの良い躍動感に溢れたプレイである。十数年前にイギリスの古い音楽雑誌でNewcastle REGENCY CLUBのハウス・ピアニストとして紹介されていたのが記憶にあり入手したのだがなかなかの好盤である。Chris Young (vocal)については同名のミュージシャンは存在するもののジャンル、年齢等合致は見られず情報は皆無である。歌唱スタイルは、どちらかといえば都会的なクルーナーというところだろうか。お馴染みの曲を含む4曲を取り上げているが随所に聴こえるVivian Rodd(p)の一音一音が素晴らしい。しっとりと歌い上げる「We'll Be Together Again」「Spring Will Be A Little Late This Year」も魅力的だが、白眉は楽しげにスイングする「I Could Write A Book」とVivian Rodd TRIOの演奏が十分に楽しめる「Tangerine」だろう。レーベル名はIMPULSE RECORDING との記載があるがアメリカの同名レーベルとは全くの無関係の自主制作盤のようである。ヨーロッパ盤には珍しい分厚い硬質紙の折込ジャケットに存在感を感じる。
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Mary Lou Brewer(vocal)  Sy Shaffer - Conducting /
Produced by Les Sand  Rec.1958
■1950年代中頃 からキャバレー等 ショービジネス界で活躍。テレビ、ラジオ番組にも出演し その美形からも人気を得ていたようだ。時に若かりし日のビリーを感じさせるフレージングや明るくキュートにスイングするスタイルは魅力的である。彼女のリーダー作というと カーテンを開けて胸元を大きくクローズアップした黒いドレスで登場するシーンをデザインした1958年録音のWestminster Labelの12inch<My Man>が唯一の1枚であると認識していた。ところが、ユニークなレーベルデザインで目に入った この 7inch EP、 同年の録音で同じSy Shaffer がConducterとしてクレジットされているのだが、調べたところ この作品でしか聴けない2曲が収録されている もう1枚のリーダー作であることがわかった。話しかけるように歌うフレーズや電話のベルを効果音に使ったユニークなIRVING BERLINの「ALL ALONE」、エラの名唱が記憶に残っているDUKE ELLINGTONの「DON'T GET AROUND MUCH ANYMORE」は彼女のキュートな個性を存分に楽しむことができる。
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Bobbi Golden (vocal)  Sandy Mosse(ts)  Larry Novak(p) 
 Joe Kaply(b)  Red Lionberg(ds)  Rec.1960's
■女性シンガーBobbi Golden、 個性的でもなく歌唱力に優れているとは言えないが、ARGOレーベルのリーダー作のユニークなジャケットで記憶に残っているSandy Mosse(ts)が参加しているので入手した1枚。2曲共で期待通りモブレー ライクなトーンで良く歌うソロを楽しむ事ができる。冒頭からHank Mobley / Soul Station のRememberを彷彿とする旋律を魅力的なソロで聴かせる Mosse(ts) のプレイが聴き所の「I'm Sittin On Top Of The World」、45"からのスインギーなMosse(ts)のソロが味わい深い「Back In Your Own Back Yard」。
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Carol Danell(vocal) Con  Piero Umiliani E I Suoi Solisti rec.1957
1950年〜1960年代にヨーロッパで活躍した女性ジャズシンガーといえば、日本では北欧のシンガーが紹介されることが多く人気も同傾向と考えられる。北欧というクールで透明感のあるイメージが関心度を高めているのかも知れない。1934年ニューヨーク生まれのCarol Danell は我が国では知名度は低く、経歴もなぜか1957年〜1967年までの約10年間のみイタリア、フランス等 ヨーロッパを中心に音楽活動をおこなっていたようだ。その間にリリースしたリーダー作も少なく、しかもポップス系のものが多数を占めている。この7inch EP 彼女にしては最もジャズに接近したイタリア録音の1枚。曲によりイタリア語と英語で歌い分け時にジャジーな雰囲気が漂うご機嫌な作品に仕上がっている。ここで共演しているPIERO UMILIANIとの関わりは1950年代からと長く、シネジャズの名盤「I PIACERI PROIBITI 」( 禁じられた欲望)が再発され、そこに参加していたことでも記憶にある。同じく1957年録音にUMILIANIと共演をしたブルーのジャケットに彼女のイラストが描かれた7inchが存在するが、同時期のこのグレーのジャケット作品は見かける事すら少なく入手は困難である。お馴染みHarry Warrenの「I Only Have Eyes For You」は彼女の歌唱力が発揮されたナンバーでジャジーなCarol が聴きどころ。イタリア語で語るように歌うMa L’Amore No」、楽しげにアップテンポで歌う「The Down Town Strutter’s Ball」、ノスタルジックな雰囲気が漂うバラード「T’Amo Dolce Notte」は彼女の個性が味わえる1曲。随所に散りばめられるメンバーのソロも存分に楽しめる。
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Jodie Randall(vocal) with orchestra  Rec.1957
■イリノイ州のマイナーレーベルStepheny Recordsに録音されたJodie Randallなる女性シンガーの作品。彼女の経歴等は不明であるがビッグバンドに乗って、ジャジーに明るく堂々とスングする歌声は俳優のセカンドワークではなさそうである。分厚いブラスアンサンブルに導かれ時にキュートに歌う「Little Red Shoes」、一転バラード「Lonesome Autumn Breeze」では彼女のセンチメンタルな感情移入が魅力的で思わず聴き入ってしまう。ちなみにレーベルの顔写真は彼女とは無関係でこのレーベルの創始者など関係者のようだ。
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