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ガソリン暫定税率による税収は2兆6,000億円。これに対して、道路公団民営化で生まれた高速道路会社6社の料金収入の合計は、2兆5,243億円とほぼ同額なのであることから、暫定税率を維持するかわりに、高速道路を無料にするという案を森永卓郎氏が唱えている。
本日の日経ビジネスオンラインの『暫定税率の落しどころ』という題名の森永卓郎氏が書いた記事が、面白い提案をしているので紹介する。森永氏の案の背景には以下のような理由がある。
1)暫定税率を維持し、高速道路を無料化すれば、景気対策にもなるし地方の活性化にもつながる。高速道路は自動車ユーザーだけが使うものだから、税金の用途がほかにまわることはない。しかも、地方の人のほうが高速道路をより多く使っているから、ガソリン代を多く負担していることに見合う。
2)福田政権にとっては、減税に追い込まれずに済むというメリットがある。民主党にとっては、高速道路を無料にしたという、実質的な減税効果をアピールできる。
3)高速道路に投入される資金が年2兆6000億円に限定される点である。そのため、今後整備する高速道路は、おのずと制限される。必要とされる道路に優先順位をつけて安定して少しずつつくっていくようになるわけだ。そうすれば、これまでのような無駄な高速道路が作られることもなくなる。(今迄の高速道路料金は高速道路建設に回されていたわけであるから、確かに実質上はこのようになる)
4)目的税というのは負担する人が偏っているものだ。道路特定財源諸税(揮発油税や軽油引取税など)にしても、車に乗る人しか払っていない。それを一般財源−−たとえば福祉の財源に使うとなると、「なぜ車に乗る人間だけが差別されなくてはいけないのか」という意見が当然出てくるわけだ。もちろん、乗用車が贅沢品であった時代ならいい。しかし、地方の人にとって車は生活必需品なのである。それがいいことなのかどうかは別として、現状は車がなければ地方では生きていけないのだ。
5)町村部に住む人たちが負担しているガソリン代は、東京都区部住民の5倍にも及んでいる。これまでは、その代償として地方に優先して道路を使っていたために、そこそこバランス感覚はあった。これを一般財源化してしまうと、経済が疲弊している地方を狙った選択課税となってしまう。もし、一般財源化するならば、道路特定財源は全廃して幅広い税目で徴収すべきだろう。
6)一部には、揮発油税は環境税と考えるべきという意見もある。CO2排出を削減するために、ガソリンや軽油に高い税率を課すのは、環境を考えれば当然というわけだ。だが、環境を考えるなら、なぜ重油は払わなくていいのか。さらに電気の使用にも課税が必要だろう。火力発電の際にCO2を大量に排出しているからだ。揮発油税を環境税ととらえると、エネルギー種の間のとんでもないアンバランスが生じてしまう。環境問題はまた別の次元から総合的に考えるべき問題であり、現在の道路特定財源とからめるのは適切ではない。
森永氏の発言は、普段のテレビなどでは、かなり民主党寄りという印象が強いが、今回の氏の提案は、そうとも言い切れず、国会が膠着状態にある中での妙案の一つであると思う。
自民党のガソリンの暫定税率維持するという主張と、民主党の高速道路を無料にするという政策の両方を取り入れた与野党の面子も保たれる案であることは確かである。足して2で割ったという案以上に、それなりの良い面を持っていると思う。
実際にこの提案を実現するには、細かな所で問題点は出てくるではあろうが、歳入が足りない現在の日本の財政状態の中での、単なる暫定税率の撤廃という形での減税は、次の世代に借金を残してゆくだけであり、良い政策とは言えない。一方で、暫定税率を維持して、10年間で59兆円を使って高速道路を従来計画通り作ってゆくという自民党道路族案も首を傾げざるを得ない。
高速道路の無料化は、米国を始め多くの先進国ではあたり前のことであり、日本のガソリン代そのものは欧米に比して、とりわけ高くなっているということもないことを勘案するに、世界の趨勢から見ても、バランスもある程度とれた案でもある。
ガソリン代は、原油の需要と供給の関係や、投資家による原油への投機目的の投資により、価格の上下はあるので,現在は確かに原油が高騰しているが、原油の生産高を産油国が増やしたり、経済情勢の変化で、現在は原油に向けられた投機的資金が、原油に対する投資から離れて、再び株式等に向かえば、長期的には、原油・ガソリン価格は下がることもあり得るのであるから、暫定税率の廃止により、リッター当たり25円のガソリン代が下がることの良し悪しという短期的な見方はしない方が良いと思う。
それよりも暫定税率を維持して、高速道路を無料にするという案は、ネジレ国会を前に進める意味でも、経済の活性化に結びつくという意味でも、我々日本人の日常生活においての高い高速道路料金の失費を無くせるという意味においても、高速道路代などほとんど支払わなくても良い欧米並みの仕組みに変えた方が、賢明な選択のような気がする。
森永さん、たまには良いこと言うじゃないですか!?珍しく、森永氏の提案に賛成する次第である。
暫定税率はこのくらいの所で治めて、早く日銀総裁を決めて、経済大国の名に恥じないような政治を行って欲しい !!
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http://blogs.yahoo.co.jp/ura04011/folder/631965.html?m=l
2008/4/1(火) 午後 8:23 [ 11 ]
暫定税について私の考え方を延べてみました。
2008/4/5(土) 午前 6:21
これはいい案ですね。
2008/4/5(土) 午後 0:26 [ kkk*140 ]
あっ字が大きくなってる♪
2008/4/9(水) 午後 1:25
ビデオの無い記事はHTML方式を使い、字を大きく表示するようにしました。
2008/4/9(水) 午後 7:22
う〜ん、いい案かもしれないけど、少し違う気もする。新しい道路を作らなければ暫定税率はいらないとおもうし、借金も増えないと思う。どうしても道路が欲しいなら、内閣や議員の給料から出資してほしい。
2008/4/30(水) 午後 8:43