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仕事も今日で終わり、年末は漸く本を読めるなあと思いながら、今年の読書について振り返ろうと思います。
どれが一番良かった、というのは特になく、寧ろどれも素晴らしかった、というようにしか思えません。私の批評眼が無いせいかもしれませんが、やはり歴史的に残されている文章というものは、どれも心に滲み入るものがあり、優劣を付けられません。眼を瞑ると物語の情景が魂の奥処から思い起こされるというのは、よくよく考えれば凄いことだと思います。文字でしか表現されていないものが、どんな映像作品よりも深い魂の光景として生きているのは、ある種の秘儀というか恩恵としか言いようがありません。
基本的には割と代表的古典作品を読んできたと思いますが、その中でも現代文学として読んだ作品があります。平野啓一郎の『決壊』です。この作品については、もっとこうするべきだ、という個人的に批判的な感想もありますが、何よりも、文学を用いてこの時代を精一杯代弁し切ってやろうという作者の信念の強さに、皮肉かもしれませんが作品以上に感動しました。私とほぼ同時代でこの人は作家だと思えるのは、彼以外には存しません。
その他読んだもので印象的だったのは三島由紀夫の作品と石原慎太郎の作品です。自分の読書歴を見ながら、自分はどうも王道的なものを結局は好むのだな、と自己認識する次第です。
中盤から後半に関しては殆ど本を読み通すことはしなかったように思います。過去読んだ作品を見返し懐かしさの余韻に浸ることが屡であったように思います。しかし特に反省はありません。自分の心が欲する時に、欲するものを自然と読んでゆければ最高だと思います。誰かと比べる訳でなく、ただ自分の内面を豊かにするために、読書を続けてゆければ幸甚だと思います。
末筆となりますが、このブログ上で御愛顧させてくださった方々、本年度は心より有難う御座いました。様々なブログの記事、特に書評が、私にとって刺激となり、魅力的に映りました。来年度も方々にとって良き年となりますように、心より祈願しております。
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今年は大変お世話になりました。
特に私のところに現れた某学者先生の一件など・・(笑)
その時々の気持ちに正直に、読みたい本を読めるのが結局は一番良いですよね。
来年も宜しくお願い致します。よいお年を!
2008/12/30(火) 午前 7:16
こちらの方こそ今年は大変お世話になりました。
学者先生、元気ですかねw。
来年はも少し量を読めればと思います。
こちらの方こそ来年もよろしくお願い致します、良いお年を!
2008/12/30(火) 午前 7:42