風の告白〜Confession Del Viento〜

藝術を通じて人と分かち合いたい 書評は全部ネタバレなのでご注意を

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まだ第一部読了程度。メモ書き。段々更新するつもり。

1970年後半以降ソ連は活力を失いだした、これは社会主義の限界を意味するのではなく、社会主義の本質を放棄し資本主義的概念に走る輩が増えたが故の結果であるとゴルバチョフは読み取る。そのような時勢において提唱されたのがこのペレストロイカ、すなわち世直し・立て直し政策である。

ペレストロイカとは、ゴルバチョフの言によれば、大レーニンが創設した社会主義という体制をよりよく機能させる為の民主化政策、すなわち民主主義的社会主義を創設する為の革命のことを意味する。社会主義という「生きた創造活動」を本質的に可能にするのは、民主主義に他ならない。グラスノスチという情報公開制度と集団化の下、文化と人間性を重んじ、個人の尊厳と自尊心を尊ぶ真の社会主義達成のためゴルバチョフは戦う……。

社会主義という概念がどうも曖昧な理解である私だが、本書を読むうちそれが理解出来てきそうなのでうれしい。ここでゴルバチョフが言う意味での社会主義ならば、それは人類にとっての最善の道なのだろうが、資本主義という金銭至上主義体制からすればそんなのやはり「ユートピア」に過ぎないのか……。とりあえず早く読了したい。

MIXIに入る

とうとうMIXIに入会してしまいました。おそっ!!
なぜか誘われても断固拒否をしていたのですが、実は寂しくて仕方無くて
入ってしまいました。
何故いままで入らなかったのかというと、ひとにMIXIを見せてもらった時に、
かなり表面的なレビューが多く、ここじゃないな、と思ったからです。
しかし!実際に入会してみてよく見てみると、かなり凄い人たちが五万といるではないですか。
色々勉強させてもらいます。

2ちゃんねる考

年始からこんな記事で申し訳ないが、ふと2ちゃんねるについて考えたので、というかひらめいたので自分が何を考えているか知りたいために文字を用いて現在進行形で意識化したい。

2ちゃんねるがネット社会全体で例年アクセス数一位だというのは非常に面白い現象だ。
便所の落書きのように反社会的なるものがなぜそんなに「人気」なのだろうか。

2ちゃんねるは匿名である。誰が書いたか分からない自由さがある。
匿名でないと書けないこと、名前を持っている有名人に対して、誹謗中傷を書き殴ること。
あからさまにでっちあげと分かる多くの情報の中に時折核芯を付いた書き込みが見られたりする。

社会の中の自分とは一体何者であろうか。ある役割を負わされ常識やルールに拘束された人形ではないか。会社から帰って部屋に一人で戻った時にようやく「本当の自分」に戻れる。だから人は家に帰ると「ホッとする。」「安心する。」

私は家に帰ると毎日自分のブログを観る。you tubeを観る。そして2チャンネルを観る。
他の何かが欠けてもこれら三つは観ているような気がする。
本当の自分とそうでない自分、実像と虚像。建て前と本音。

人間はやはり本当のことを知りたいという欲求と、自由になりたいという欲求が根源的に備わっているのだろう。2ちゃんねるは本音で自由だ。ある意味で文学的とさえ形容されかねない。

2ちゃんねるで基本的に私が見るスレッドは文学版と音楽版だ。
2ちゃんねるにも有用性があって、まず文学版は基本的にレベルが高いということだ。
MIxiなどでの、言っちゃ悪いけれど表面的な文学談義ではないような気がする。
かなり専門的なことを語る名無したちもいる。
それを語り得ないことへの憤りみたいなものをしばしば感じたりする。

それと音楽版、これは格闘版なんかにも相当するが、ライブの曲順なんかが、どのメディアよりも
速く提供される。これは嬉しい。かなり有用である。

ただ勿論2チャンネルが好きかと言われれば好きな筈はない。あの公衆便所のような空間は
素直に居心地が悪い。でもそこに書き込まれた落書きは、メディアが発する商業的理由による
美辞麗句に満ちた御世辞なんかよりも、ずっとリアルな生の声として聴こえてくる。

しかし、嫉妬による理由の無い誹謗中傷はよくない。理由や論理や事実に基ずいた誹謗中傷ならリアルでいいのだけれど。第三者だから傍観してられるが、才能在るゆえにそれがない輩に面白半分で貶される
有名人たちは本当に可哀そうだ。これは日本の社会の縮図で、まさに「出る杭は打たれる」という
ところなのだろうが、ああいう人の文句しか言えないゴミどもは早く始末されるべきである。

そんなだから有名人たちはまさにピエロで、輝くその姿の一寸先はいつでも闇だろう。
一歩間違えれば直ちに叩かれる。2ちゃんねる出現以前は、有名人が叩かれるのは
マスコミによってのみで、それを通じて大衆は情報を仕入れていただけだが、
今では大衆がボコボコに叩く。完膚なきまでに叩く。それも永遠に。

2チャンネルという場がもっとモラルに満ちた場で、幼稚な誹謗中傷なしに確かな情報や
意見を交換し合える場であれば素晴らしいのに。

公衆便所を洋式で綺麗なトイレットに作り替えませんか?芳香剤も付けて汚れたらその度洗い直して……。

謹賀新年

明けましておめでとう御座います。
除夜の鐘の余韻は日本の旧来的文化の名残として相変わらず素晴らしいですね。
いよいよ2009年。
読書に関しては相変わらず目標設定はなしに、気ままに読んでいきたいです。
振り返った時に自分の成長がこのブログで確認出来るならば嬉しい限りです。
色々な面で成長したい一年です。
少数ながらにも本ブログで御懇意にさせていただいている皆様、
是非とも今年もお付き合いの程よろしくお願い致します。

冬の日

街中が白い雪で覆われた真冬の白昼。

玲子は部屋の隅で膝を抱えたまま、世界の終りを観ていた。

何も感じないような冷たく澄んだ瞳で、近くとも遠くとも取れない曖昧な地点を、

沈黙と静寂の中で瞬き一つせずに見つめていた。

白い幻想的風景が、窓の外には一面に咲き乱れている。

玲子はよく周りの大人、つまり彼女を観察し、彼女のことを十全に理解していると勘違いしている

多くの大人から、「感情がない」だとか「何を考えているか分からない」だとか陰口を叩かれ、

彼女自身もそれを知って知らぬ振りをしていた。

確かに玲子は、数人の他人と同席し食事を摂る時、或いはただ休み時間にグループになって話をする時、

必死でその輪に入ろうとし、笑おうとしても、キリキリと不気味に引き攣った微笑しか生じず、

心の淵では他人が何が楽しくて笑っているのか理解できず、そしてそんな人と違う自分を自分で軽蔑し憎

んでいた。

クラスの中で一番目立たない三人グループの中にも、あり合わせで入れてもらっているようなものだ。

玲子は色白でいつも貧血気味だった。他人にからかわれても怒ることができなかった。

喜怒哀楽の情が自分には乏しいのか、ということを玲子はよく自問した。

しかしそうではなかった。玲子に足りていないのは表現能力であった。

言いかえると、他者と、社会と上手くやってゆくための情報伝達能力……。

であるから玲子は感情を固いカプセルに仕舞い込み、心の奥底に埋め込んだまま、

自分の中だけで感情をコントロールし、外出するのを防いだ。

玲子にしか感じ取れないもの、それは眼に見えない無限で大切な名状し難いもの。

相変わらずその一点を見据えたまま凍結している玲子の部屋に父親が入ってきた。

「だから何回呼んだら分かるんだ、おい、いい加減に返事しろ、お前は俺の娘だろ、それとも雪女か!」

この不景気の中、昨日、会社をリストラされ、その憤りの為に夜から今までやけ酒を煽っていた父親が、

赤い顔をして玲子に言い放った。

「この人でなし!」

父親は部屋に置いてある、睡蓮が活けてある青白い花瓶を摑み上げ、玲子の顔面に思い切りぶち当てた。

玲子の顔面からはその蒼白な顔色とは相反する真っ赤な血が噴出した。

「イタイ……」

玲子は呟いた。

「イタイ…・・・イタイ……オトウサン、コレガ、イタミ?ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、コレガイタミナノ?

 ネエ、コタエテヨ、ワタシ、チ、デタヨ。ダカラ、ワタシ、イキテルノ?イタイッテカンジラレタ

 カラ、ワタシニモカンジラレタカラ、ワタシモニンゲンデショ?デモコレハキモチイイイタミダヨ。

 ワタシハマイニチマイニチ、モットクルシイイタミヲ、コノムネノオクフカクデカンジテルンダ。

 シッテタ?ネエ、シッテタ?セカイハモウスグオワルヨ。キレイサッパリナクナルヨ。

 キキキキキ…・・・。ダカラソノマエニ、ワタシハコノチデ、キレイナキレイナエヲカクンダ。

 ソノエハワタシジシンノエダヨ。ダレニモリカイサレズ、ダレニモアイサレナカッタワタシノ、

 ツメタククラクアカヨリモアカイアカ……。オトウサンヨウヤクワカッテクレタ?

 レイコモイキテタンダヨ……」

その後、玲子は血染めの顔を両手で拭い、その掌を父親の顔に撫でつけた後、魔女のような雪女のような

狂乱した甘高い声で喚き叫び、踊り狂いながら、ベランダから飛び降りた。

その落下点は、真っ白な毛布の上にできた、どうしても落とすことのできない赤黒い滲みのように、

酒の酔いも吹き飛ぶほど驚愕し青褪めた父親の両眼には映った。

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