司馬井 太郎

フィリピンと日本に関係する小説を書いております。現在、長編になりますが、フィリピン百感執筆中です。

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翌早朝、ドアをノックする音と「おーい、起きろよ」と呼ぶ声に私は目を覚ました。
ベッドの横では、昨日の娘が昨日着ていた服のままで眠っている。案外可愛い顔をしているなと思いながら娘を揺り動かして起こそうとすると、娘は寝ぼけながら私の首に腕を巻き付けてきた。
多分、昨夜私が何もせずに寝てしまった事で朝のサービスを要求されたと思ったのであろう。そのまま首筋にキスをして来た。
「ヒンデ、ギシンカナ。モーニング、オ。カイナ、タヨ」と言うと、娘はパッチリと目を開けて、廻りを見回している。
「直ぐ行くから、先に行ってて」とドアの外で待つ梶原君に言うと、「下のレストランだよ」と返事が聞こえ続いて階段を下りて行く足音がした。
私は娘を促して、急いで顔を洗い歯を磨いて新しい短パンとTシャツを着た。私が服を着ている間に娘は顔を洗っていた。
急いで階下のレストランに降りると、もう梶原君とボビーが相方と一緒に席に着いて私達を待っていた。
例のカップルはまだ起きてはいない様で、レストランの客は私達だけである。
「ご免ね、待った」と言いながら、私達が席に座るとボーイが待ちかねた様に直ぐに皿を並べだした。
朝食は、アメリカンスタイルでトーストにスクランブルエッグとベーコン炒め、ポテトフライに少々のサラダが付いていた。
コーヒーはインスタントの様である。
私はトーストにピーナッツバターを塗りながら、梶原君に聞いて見た。
「昨日は疲れていたのか、マッサージしながら寝てしまったよ。折角の君の好意を無駄にしてしまったが、君はどうだった」
その聞き方がおかしかったのか、梶原君は「高橋君には似合わない聞き方だね。昨夜の合戦の感想かい」と言う。
私は慌てて、「いや、疲れていたのかと言う事だよ」と言い訳すると、
「実は俺も同じさ、昼間は元気でもやっぱり年を食っているんだね。俺も疲れて寝ちまったんだよ」と言ってから、相方の彼女を見ながら微笑んでいる。
彼女達は、こちらの会話など関心が無いかの様に朝食を食べながら互いに何かを地方言葉で喋り合っていた。

続く・・・

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