チーム森田の“天気で斬る!”

森田正光はじめ人気お天気キャスターによるチームブログ。

「暖かい秋」の影響


仙台の平野です。

けさ、北海道の旭川、網走、稚内で初雪が観測されました。
いずれも平年と比べて大幅に遅く、
旭川は過去2番目の遅さ、稚内は過去最も遅い初雪となりました。

これが、全国の気象官署で観測する初雪としては、今シーズン初めて。
今年は寒気の流れ込みが弱いことが如実に表れています。

宮城県においてもそれは同様で、いわゆる「初物」の観測は、今のところ蔵王山の初冠雪のみ。
これも平年と比べると8日遅れました。

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気仙沼港の「気嵐」 (10月22日朝)


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私が個人的に感じているのは、「気嵐(けあらし)」の少なさです。

「気嵐」は、暖かい海水の上に冷たい空気が流れ込むことで、海面から霧が立ちのぼる現象です。
宮城県では気仙沼港が有名で、穏やかに晴れて冷え込んだ朝に発生します。

気仙沼の平年、今年、去年の最低気温を比較してみると、
今年は全体的に高く、ガツンと冷え込む日があまりありません。

気仙沼を拠点に仕事をしている記者に聞いても、今年は気嵐の規模が小さいそうです。
こうしたところにも、「暖かい秋」が影響しているようです。


なお来週は、一時的に強い寒気が流れ込む見込みで、東北からも初雪の便りが届く可能性があります。

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平野 貴久

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河津です。
先日、気象庁は「エルニーニョ現象が発生しているとみられる」と発表しました。エルニーニョ現象が発生すると暖冬になるという傾向は一般の方にも広く知られるようになったと感じます。

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(画像は全て気象庁ウェブサイトより)

過去55年分の統計によると、エルニーニョ現象が発生した冬の平均気温が高くなる確率は東日本で62%となっています。一方で、北日本では高い確率が15%となっています。
熱帯の海よりも大陸からの寒気の影響を受けやすいからか、北日本では暖冬になる方が珍しいという傾向が出ています。

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そんな中、(少し前のデータになってしまいましたが)11月〜来年1月の長期予報の気温は沖縄〜西・東日本で高く、北日本では平年並みか高(い確率が高)くなっています。エルニーニョ現象が発生したときの傾向と一致しているとも言えそうです。

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しかしながら、これらのデータだけで暖冬と決め込むのは早計かもしれません。
2014年は今年と同じく、はじめ通常の状態からエルニーニョ現象が発生した年なのですが、14年度の冬の平均気温は西・東日本で低く、北日本で高くなっていました。エルニーニョ現象発生時の冬の傾向とは正反対の結果が出たのです。

実際にはエルニーニョ現象が起こる太平洋東部の赤道域の海面水温だけでなく、地球の様々な場所での変動が日本の天候に影響を与えます。ひとつの物事だけにとらわれず、いろんな方向から物事をとらえる必要がありそうです。


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変なやつ

あなたは“変なやつ”とは言われたくないですか。
私は比較的平気な方です。
でも先日、“変なやつ”と思われたくないと思う出来事がありました。
 
今から一か月以上前の9月末の話しです。
その日は沖縄付近を台風がゆっくりと、不気味に北上中でした。
台風は翌日には偏西風に乗り一気にスピードを増して、夜には関東にかなり接近、直撃もあり得る状況でした。
秋台風にはよくある、「転向後の急加速」というパターンです。

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          その日の台風進路予想図
 
その夜、スポーツクラブでゆるーく運動し終えた私がロッカールームで着替えていると、隣りで若者2人が話している会話が聞こえてきました。
 
若者A「明日どうする?」
若者B「なんで?」
若者A「天気大丈夫かな。 なんか台風来るらしいよ。」
若者B「マジで?」
若者A「うん、今沖縄いるみたい。」
 
【気象予報士あるある・その1】
隣りで天気の話しをしていると気になってしまう。
 
さらに若者2人は話しを続けます。
若者A「どうする? 中止にする?」
若者B「でも、まだ沖縄だったら明日は大丈夫なんじゃね?」
若者A「だな。そんなすぐには来ないな。」
若者B「それに秋って天気いいはずだから大丈夫だろ。」
 
【気象予報士あるある・その2】
間違えた天気の話しをしているのを聞くと、口をはさみたくなる。
 
私は若者たちに向かって、
「明日は台風来るかもしれないですよ。 この時期の台風は偏西風に乗るとあっという間にスピードを増すから。 特に夜に用事があるなら注意した方がいいですよ。」
と声をかけようと思いました。
しかし、喉元まで出かかったその言葉を飲み込みました。
なぜかっ!!!
“変なやつ”と思われたくなかったからです。
 
物を言えば唇が寒くなるようなこの時代。
口は災いの元になるので、言わぬが花とばかりに誰もが沈黙は金を決め込みます。
雉も鳴かなければ撃たれることはありませんし、犬もフラフラと出歩かなければ棒で叩かれることはないでしょう。
 
あの若者たちが何をしようとしていたかはわかりません。
翌日、無事だったのでしょうか・・・
台風でひどい目にあっていなければいいのですが・・・
 
もしまた同じような場面に出会ったら、今度は“変なやつ”と思われることに憶することなく、堂々と声をかけようと思います。
 
『義を見てせざるは、勇なきなり』

芦原

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