チーム森田の“天気で斬る!”

森田正光はじめ人気お天気キャスターによるチームブログ。

全体表示

[ リスト ]

青森の千種ゆり子です。

季節と季節の間には、長雨があると言われます。

春と夏の間は梅雨。
夏と秋の間にあるのが秋雨。
この二つは前線を伴うことが多く、よく知られた現象です。
また、冬と春の間の長雨は「菜種梅雨」と呼ばれます。

では、秋と冬の間、まさに今の時期の長雨は?と言うと
いまは「サザンカ梅雨」と呼ばれていますよね。
イメージ 2
撮影 千種ゆり子

<10月末からきのうまでの降水量の平年比>
イメージ 1
画像は気象庁ホームページより
11月に入ってから、
本来晴れの天気の多そうな西日本・東日本の太平洋側で、雨の多い状態。
逆に、通常しぐれ模様が多くなる日本海側では、平年並みか少ない降水量となっています。


まさに、太平洋側では「サザンカ梅雨」の真っただ中といった感じ。


そんな状況なので、気象予報士の間でも今ホットなワードが「サザンカ梅雨」。
ある時、弊社の気象予報士の間でも話題になりました。
そこで出た疑問

「サザンカ梅雨」って新しい言葉なの?
いつ、誰が使い始めたの?

私も気になっていたので、持っている本をいくつか開きました。

すると、手掛かりとなる記述を発見。

「年によっては、太平洋側の地方でサザンカの咲くころ、
晴天が多いはずの11月の太平洋側で雨の日が多くなり、季節違いの長雨の感じになったりする。
その雨を、サザンカ梅雨と呼ぶことがある。現れて欲しくない現象である。
サザンカ梅雨の造語は1963(昭和38)年、造語したのは大野義輝(元気象庁)である」
                                『日常の気象事典』平塚和夫 著 初版(平成12年)   
               
どうやら、昭和38年に、元気象庁の大野義輝さんが使い始めたらしい。

その出典となる本を、さらに探しました。

そして、発見しました。

「冬の終わりの雨期には菜種梅雨という名まえがつけられているが、
冬のはじめのものには、何もつけられてはいない。
あるのか、ないのかわからない現象に名まえをつけるわけにはいかないが、
もしあるとすればわたしは、十一月の悪天を菜種梅雨にならって、
サザンカ梅雨と名づけてはどうだろうかと思っている。」
                            『お天気歳時記』大野義輝・平塚和夫 共著 再版(昭和45年)

名づける過程・経緯もしっかりと書かれていました。

この本は、昭和38年に東京新聞夕刊文化欄に書いたものに
昭和39年に少々加筆して出版したとのことで、「昭和38年に造語した」こととも辻褄が合います。
(私の読んだ再版は、初版にさらに手を加えてあるとのことです。)



「サザンカ梅雨」は昭和38年、1963年生まれ。
皆さんよりも年上ですか?年下ですか?




※今回の記事作成にあたり話題提供してくださった國本さん岡田さん
また執筆にあたりご協力いただいた江花さん、ありがとうございました。





毎日の詳しい天気はこちらの動画でCHECK!




千種ゆり子(プロフィール

この記事に

閉じる コメント(4)

顔アイコン

お疲れ様です。

他の予報士の方の写真も綺麗でしたが、
鮮やかで良いですね。

山茶花梅雨。日本らしい。 削除

2015/11/18(水) 午後 0:52 [ 加藤 ] 返信する

こんにちは。

サザンカ梅雨ですかぁ。
♪サザンカぁの梅雨ぅ… ですかね。

2015/11/18(水) 午後 4:55 [ seylook ] 返信する

顔アイコン

濡れ落葉雨;とか言うよりはスマートですね
個人的にはもみじの濡れ落ち葉の色や質感
大好き!なんですが、当地での生活が長いので
微妙な季節感を忘れてしまいました 削除

2015/11/18(水) 午後 6:50 [ 小笠原父島お天気カメラ ] 返信する

顔アイコン

なるほど でんちゃんが11歳の頃に 名前が付けられたのですね、確かその頃は 長崎県でも 11月末には 雪が降った記憶があります・・・今よりも 気温が低かったです・・・♪(*^^*)

2015/11/18(水) 午後 7:47 soroban77 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事