チーム森田の“天気で斬る!”

森田正光はじめ人気お天気キャスターによるチームブログ。

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福岡良子です。



みなさん、SOLWIN(ソルウィン)ってご存知ですか?
SOdar-based Low-level Wind INformation

音波を利用して上空の風を観測できる最新の装置です。



【大分空港に試験設置されたSOLWIN】
イメージ 1
(出典 JAXA)

特長は低層の風を観測できるということ。
高さは約90mまで。
この低層の風、航空機の離着陸時に非常に重要です。



というのも、離着陸時は
●風の影響を受けやすい(飛行速度が遅いため)
●風の乱れが起きやすい(地面付近は地形や地面の熱の影響を受けるため)

そして何より
●飛行高度が低い分、高度が落ちると地面に接触しかねない
という危険をはらんでいるから、低層の風の情報は重要なんですね。


実際、成田空港では、毎年100件程度のゴーアラウンド(着陸のやり直し)が発生。
このうち9割程度が風の影響と言われています。
(ゴーアラウンドが1回発生すると、到着が20分程度遅れるそう。)



また、SOLWINには低層の風観測以外にもこんな特長が・・・

低価格
設置が簡単
天候に左右されずに計測可能
3次元の風(上昇風や下降風などの鉛直風)が測れる
→地面付近で下降風に出会うと、飛行高度が落とされて航空機は危険なため、風の中でも特に下降風の情報は重要。





現在、空港では地上10mの風向・風速を測るのが一般的で、それより高い高度の風の情報はありません。
2017年3月〜2018年3月まで大分空港で検証試験運用が行われていたSOLWIN。
今後は複数の地方空港で実証試験運用を行う予定だということです。




福岡良子

閉じる コメント(2)

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空港ではゴーアラウンドが、しばしば発生しているのですね。

そしてその多くが風によるものなのですね。
低い高度だと、わずかなずれでも危険なので、そのために音波で上空低層の風を観測する装置が開発されたのですね。

2018/3/29(木) 午後 9:15 [ 佐尾 麻衣 ] 返信する

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ゴーアラウンドと言えば、旧名古屋空港で発生した中華航空機墜落事故が思い出されます。
この事故の原因はゴーアラウンドモードに絡む操作ミスで、気象は関係していませんでしたが、進入側の滑走路端で発生するダウンバーストは、飛行機事故に直結する気象現象ですね。
気象が関係した国内の航空機事故としては、広島空港のアシアナ航空機着陸事故があります。
着陸直前に濃霧がヒューマンエラーを誘発したことが事故原因と考えられていますが、事故時に風向きが急変しており、ダウンバーストの可能性は指摘されていました。(実際にはダウンバーストの影響は無かったと推定されています)
ダウンバーストが事故影響を与えたものとして、J・F・ケネディ空港で発生したイースタン航空事故があります。
この事故は、Fスケールの提唱者の藤田氏が、事故原因がダウンバーストであることを証明したのだそうです。

SOLWINは、ベースはドップラーレーダのようですね。
藤田氏は、イースタン航空機事故の調査でドップラーレーダの有効性を立証していました。SOLWINが地方空港に拡がると良いですね。

2018/3/31(土) 午後 1:00 [ 伊牟田勝美:豊芦原中津谷のニニギ ] 返信する

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