こんにちは。
香川県の鈴木悠です。
早いもので、9月に突入しました。
ことしの8月は台風の発生数が9個と、平年より約3個ほど多く、
1994年以来24年ぶりの多さになりました。
第1図:台風発生数 ことしと平年の比較(単位:個) 現在も、非常に強い台風21号が発生中で、
きょう3日(月)正午現在、南大東島の北東を1時時間に20キロの速さで北西に進んでいます。
中心の気圧は940ヘクトパスカルです。 第2図:台風21号の進路予想図(2018年9月3日正午現在)
今後、暴風域を伴い勢力を維持したまま北上を続け、
あす4日(火)の正午には室戸岬付近へ進む見通しです。
そして、あす午後は四国から東海に接近し、上陸するおそれがあります。
暴風、高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に、厳重な警戒が必要です。
私たち気象予報士が、テレビなどで雨雲の様子を解説することがあります。
以外と知られていないのですが、
実は気象庁のホームページで、いつでも・誰でも見ることができるんです。 気象庁のホームページを開き、
雨雲の動きを選択してみてください。 第2図:気象庁のホームページのトップ画面(パソコンの場合)
すると、現在の雨雲の様子を見ることができます。
左側の「+」やカーソルでご自身がお住まいの地域を拡大することができます。
さらに、画面上部の「危険度分布」を選択すると、
土砂災害・浸水害・洪水の危険が迫っている地域を視覚的に確認することができます。 第4図:土砂災害警戒判定メッシュの例(2018年8月31日午前10時20分の石川県)
濃い紫色は土砂災害の「極めて危険」な地域で、
この色になる前には避難を完了しておく必要がある。 各自治体も、この情報をもとに避難指示や避難勧告を発表しています。
9月1日は関東大震災が発生した日にちなみ、
防災への備えを怠らないようにしようという「防災の日」でした。
そして、9月5日までは「防災週間」です。
あす以降は、台風21号が接近・上陸するおそれがありますので、
自分の身の安全を守るひとつの情報として、活用してもらえればと思います。
今後も、台風の最新情報にご注意ください。
鈴木悠
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