|
一昨日「お母さんに家で晩ご飯、作ってあげたら?」
なんて医者に言われたけれど、
そんなムチャはせず、
晩ご飯を済ませてから病院を出た。
直行が「この車の後ろ座席、初めて乗った!ゥキキッ!」と奇声を上げたり
三人で、何についてか忘れちゃったけど、何かに軽い毒をはいたり
まだ入院する前の、
車で三人で競馬に行ってた頃のような雰囲気で
20:00ぐらいに家に到着。
オレ達は晩ご飯を食べていなかったので、
速攻ネットでピザを注文。
母親はいつもの座椅子に座り、
オレ達は“いつも”のようにビールを開けた。
心配や不安は止まなかったけど、
それで朝までいくのは違うな…と思ったし
それをせっかく帰宅している母親にモロ見せするのは落ち着かないだろうし、
「なんか起こったって救急車があるんだからぁ」とか言って
結局「不安」チョイ出しだけど、
一応、度胸が据わってる男達風にオレ達はビールを開けた。
ま、
ポーズね、ポーズ。
本気飲みとかじゃないし。。
母親は買っておいたカキ氷的なものを食べ、
ピザが届いて、
母親も一切れ食べた。
ちゃんと普通の食欲だ。
兄貴が来る事になっていたけど、
仕事終わりで、いつ来るか判らないから、
母親はその前に少し自分の部屋のベッドで休むことにした。
母親が夜中寝れない時用に、
前日にやってたアジアカップ・日本代表戦をビデオに録画しておいた。
母親もそれをうまく利用する為に、試合結果の情報は一切耳にしていなかった。
そのビデオを見ながら横になっていた。
風邪っぴきの兄貴が来た。
母親と顔を合わす前に
母親が大好きな日本代表戦を、結果もなにも知らずに見ているって事を
ちゃんと伝えた。
兄貴が来たので、
母親はサッカーを見るのをやめ、リビングに出てきた。
いきなり兄貴
「熱い試合だったでしょ?けっこう応酬だったし。
どのへんでビデオ止めてきた?前半?じゃぁもう1−1になったあたり?」
…
ビデオを止めてきた時点では、まだ“0−0”だった。。
残念な兄貴。。。
オレだったらドツキ回し倒すぐらいの事件だけど、
母親は、どーでもよかったらしい。
「寝れない時に流しておきたいだけだし、べつに寝たくないし。」
それからしばらく4人で話し、
兄貴が帰って
母親は「寝てみる」と言い部屋に戻った。
ちょっとして、部屋から呼ぶ声がしたので行ってみると、
病院から、一応、気休め的に飲み薬の入眠剤をもらっていて、
それを飲もうかな…と。
時計を見たらまだ01:30。
寝たいの?
と聞くと
「そういうワケじゃないんだけど…なんか一応。。」
いやいやいや
べつにオレらは平気だから、横になってて良いから話そうよ。
場所を母親の部屋に移し、話し倒し、
遺影にする写真選びで盛り上がり、
03:00頃に薬を飲ませ、
04:00頃に直行は帰った。
なんやかんや、リビングの後片付けとかして、
って
結局普通飲みじゃんか。。
そりゃ寝坊もするわな。
そんなこんなで
自分の部屋に落ち着いて、テレビつけて
さて寝ようかなと思ったらもう05:00近かった。
07:00に家を出て病院に戻る予定だった。
目覚ましを06:30に合わせた。
簡単に寝坊できた。
目を覚ましたら普通に07:30だった。
母親は、やっぱりほとんど寝れなかったみたいで、
起きてきていて、いつもの座椅子に座ってた。
起こしてくれれば… と思ったけど、
母親に近づいたら
なんだかたぶん、
モルヒネと入眠剤の合わさり方が、あんまり良くない感じで
母親は飛び気味のラリラリだった。
とりあえず
今出ても通勤ラッシュ渋滞にハマるだけだし、
母親が付けているモルヒネ注入器の残量を確かめて
病院に戻るの10:00頃まで平気か電話で確認し、了解を得た。
出るのを遅らせて、通勤ラッシュはかわせたものの、運悪く事故渋滞にハマり、
結局病院に戻ったのは11:00だった。
母親は疲れたんだろう、ベッドに飛び込むようにして横になり、
スグに点滴が始まり、それで眠りに入った。
丁度、母親の親友が到着したので、
交代してオレは家路についた。
前回の一時帰宅の時より時間が長く、家で沢山の事を話すことができて良かった。
でも印象に残ったのは
家を出る間際、母親が猫に「またね」と言ったことだった。
普段でも、オレは“またね”って言葉を信じる派。
自分でも、また必ずって時は「またね」って言うし、「じゃぁね」で終わった時は、ほとんど次は無い。
なんか当たり前の話っぽいけど、
「またね」には自分の意思の他に、相手を喜ばせたり安心させる力もある。
ラリラリの中でも
きっと母親は「またここに帰ってきたい」って思ったんだろうし、
猫を安心させようとしたんだろう。
きっと最後まで、人間だし親だな。
しかしまぁ。。
二度目だけど、
母親を家から連れ出す行為も、病院に戻す行為も、やっぱり胸が詰まる。
|