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明日・月曜日から母親の食事が再開される。 |

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こんにちは、ゲストさん
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明日・月曜日から母親の食事が再開される。 |
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『私、これがイイ。』 「フーン。。 こっちは? うぁ高ッ。」 『でしょ。このぐらいでいいのよ。』 「まぁね。そんなに大きいのいらないもんな。 じゃこれにすっか。」 『これも付けてね。』 「セットで頼めばイイよね。」 ファミレスでの母親とオレの会話。 ではなく、 母親の部屋で仏壇のパンフを見ながらの母親とオレの会話。 それくらい 母親は、たぶん、ほとんどの時間、落ち着いていた。 いつもの座椅子に座って。 そこにいた全員、 帰宅のことについて語り切ることはしなかった。 いつもの家で、いつもの顔ぶれがいつもの席に座って、 いつもの楽しい会話が、途切れる事なく続いた。 内容は、ほとんど覚えていないけど、 オレは、まだ入院する前の母親と普通に話した。 病院へ戻らなきゃいけない時間がきた。 そんなに湿っぽくならずに家を出た。 帰り、病院へ向かう車の中の母親とオレは、ほとんど会話をしなかった。 まぁ、相当疲れたんだろう。 そうだろうし、そう自分に言い聞かせ続けて車を運転した。 首都高速は渋滞も無く、すぐ出口が見えた。 「ちょっとぐらい渋滞しててくれてもいいのにね。」 たまらなくなって口から漏れた 『ねぇ。』 と母親は応えた。 今日、 病院にいる母親の顔を見に行くの、なんかすごく嫌だ。 きっと母親も、病院にいる事を受け入れなおすの、嫌だっただろうな。 オマエが
母親の代わりにニャってくれるってか。。 |
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今日、3〜4時間だけ だけど、 |
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寝ていたら 母親から電話で病院に呼ばれた。 「先生が『話をしたい』って。」 病院に着いて先生を訪ねたら「まだちょっと手が空かない」とのことだったので 母親の元へ。 朝、先生と先に少し話したらしく、 母親からだいたいの話を聞いて、オレはホールに出て窓の外を眺めながら待った。 霧雨と低い雲で、まったく灰色な景色だった。 呼ばれて部屋に入った。 先に入ってた母親の横に座った。 正面に座った先生の顔は いつもの優しい微笑み顔だったけど、いつもよりちょっと目が真剣だった。 「お母様には朝話をして、お気持ちは伺ったんですが、 ご家族の方の気持ちも確認したくて」 話はこれからの、食事の事だった。 下血してから一週間、絶食状態。 腸からの出血はまだ続いていて、 今、食事をして腸に物を通すのは、 やっぱりまだ大量出血に繋がる危険性は高い。 次の下血に耐えられる体力は、たぶんもう無い。 が、 母親は「それでも、もういい」と。 で、 先生も「気持ちを尊重したい」と。 じゃ、 オレも「100%賛成」と。 シンプルな話だった。 リスクが高いけど、気持ちを優先してもらえる。 家に一度連れて帰ってもいいですか?と聞くと 「勿論。」 ちなみに、今の時点で余命ってどれくらいですか?と聞くと 「3〜4週間…かな。」 なるほど。 何もしなければ、その分“今の状態”を保っていられる けど、 何もしなくても起こる時は起こる。 食べる事は、食べた時点で、即危険を冒すことだけど、 食べないでいれば、健康になって食べれるようになるって事でもない。 先は長くない。 オレは男だし息子だから、これは想像…というより空想に近いんだけど、 ほとんどの母親は、危険を冒して生きてきてると思う。 母親であるなら、たぶん一回は。 男は、なんだかんだいって保身に走りやすい生き物のような気がするけど、 母親からそういうのを感じたことは無い。 男のような保身癖は感じないけど、 身を守る本能みたいなのはすごく感じる。 それを発揮する時も、たぶん子供絡みの時が多いんじゃないかな。 危険を冒してでも自分の一部ごと身を守る本能。 母親も人間で、勿論自分の意思で生きているから、 “子供絡み”は結果論でしかないかもしれないけど。 そんなこんなで “母親リスク話”はまだまだ書き足りない事柄だけど、 なんせ 母親っていう生き物は、危険を冒す事を受け入れるのに、多少慣れてるような気がする。 いや、ま、 なんやかんやキツイだろうけど。 そんな風にオレは感じるので、 今回の母親の意志にも、後ろ向きな印象は受けなかった。 母親は人生において、何かある度に 望んじゃいないキッカケが大半だろうけど… 危険を冒して、生きる道を切り開いてきた。 自然は 絶えず流れの中で危険を冒しながらそこにある。 母親はきっと、生きたいんだろう。 今は自分の為に危険を冒すことで、命を実感できる確信があるんだろう。 そうして望み通り、自然と調和する。
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あの電話から一週間が経った。 病院から電話かかって来た時って、軽くテンパるから、 電話を切った後 ドキドキしちゃうし 誰でもそうだろうけど、 ちょっと変な行動をしちゃうね。 電話をとって 「日赤の緩和ケア病棟看護士の○○ですが」 って聞いただけでもう、ちょっとテンパって “下血”が“激痛”に聞こえて 「転倒したあと激痛して」 『え、怪我したんですか?!』なんて言っちゃったし。 看護士さんが落ち着いた話し方してくれたから、 こっちも落ち着こうと意識できたけど、 でもまだちょっとフワフワしてるから 電話をきった後、まず歯を磨いちゃったりして。 なんか、日常の行為をして落ち着こうと思ったんだろうな。 泊まりの用意をしてきてって言われたから、 とりあえず荷物を作りだしたんだけど、 まぁ〜タバコを吸い倒す。 (落ち着こう… とりあえす一本。 あ、あれ入れ忘れてるわ。) (落ち着こう… とりあえす一本。 あ、あれも持ってこう。) (落ち着こう… とりあえす一本。 あ、携帯。) (落ち着こう… とりあえす一本。 あ、とりあえずもう一本。) (出る前に、とりあえず一本。) (…もう一本。) ・・・ 「って いつまでたっても出掛けられんわっ!」 って声に出して自分にツッコんで やっと家を出れたりして。 兄貴もけっこうヒドかった。 看護士さんに、家族の方呼んでくださいっ って言われたからすぐに兄貴に電話した 「こうこうこういうワケで、今急におかしくなっちゃって、 で、“家族呼んで”って言われたから、すぐ来て。」 『そうか。 家族どうしようか?』 「… ん?」 『家族どうしようか?』 「ん? オレ今、家族に電話してるけど?」 『いや… 家族どうしようかなぁ。。』 「ってお前 んjヴぇりqwpbんrじゃgんるg字和えr疎@cvんjりおえpg54いうhcッ!!! (お前の“家族”は今はとりあえずいいからお前だけ 早く来いッ!!!)」 まぁ、家族持ちは普通そう考えるものなのかワカラナイけど、 こっちは自分が“母親の家族”の立場で“母親の家族に”電話してるから “家族返し”の意味わからなくてね。 冷静な時なら、普通この場合「カミさんと子供はどうしようか?」とか言うよねぇ? で、まぁ そんなこんな 到着して、なんだかんだ母親の容態が落ち着いて ベッドの横に椅子を並べて二人で座って 一息ついた時に兄貴がポツリと 「オレ、足クサイんだよね。」 『…… あ、そう。』 「まいったな」 『…いいんじゃん?べつに。気にしないよ。』 「今はいいけど、これ部屋の中充満してるから、一回部屋出て入ってきた時とかけっこう」 『くだらないよ。 だいたい、今話す事かなぁ?』 「まぁね。。」 『… 電話、まだシャワーとか浴びる前だったんだ?』 「それがさ、わけワカンナイんだけどさ〜」 兄貴の話はこうだった 帰宅して、ワイシャツとか肌着とか靴下とか洗濯機に放り込んで とりあえずPCでも立ち上げようか…って時にオレから電話があったらしく、 テンパッて電話を切った後 あー着替えなきゃって思って それで何を思ったか、 さっき洗濯機に放り込んだモノをまた全部引っ張り出して、 またシッカリ着直して出てきちゃった って。。 家なのに。。 他のものを着るって考えなかったんだと。 ちゃんと靴下まで引っ張り出して履いて来たんだと。 だから足がクサイんだと。。。 もぉ…お兄ちゃん。。 まぁ 40だぁ 家庭持ちだぁ 長男だぁ 課長だぁ 言うても 母親絡むとカワイイな。 足の臭いはカワイくなかったけど。 そんな可愛い長男も、この一週間毎日来てくれて、 母親は、今日も少し回復傾向にあります。 気力も、極々少しだけど、感じられるようになってきました。 |
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