1メートルの場所にある放射性物質の被曝量と、 肺の中の被曝量では1兆倍もの影響があるチェルノブイリ
・・プルトニウムは距離があれば安全である、と記しましたが、今度はそれら放射性物質を直接体に取り込んでしまった場合・・
「ひばく」 には2種類の表記の仕方があり、「被爆」と記すほうの意味は、原水爆のよる直接の閃光・爆風等を浴びた場合を指し、「被曝」の場合は爆撃によるものではない放射線を浴びたり、原発などで発生した放射性物質や死の灰を体に取り込んだときに記されます。被曝には物理学の法則があり、「被曝量は距離の2乗に反比例する」 ので、距離が2分の1になると2の2乗に反比例することによって「4倍」になります。
距離が半分になると2倍の被曝量ではなくて、4倍の被曝量になってしまいます。
これは外からの場合ですが、内部に、肺に吸い込んでしまうととんでもない被曝量になります。人体から1メートルの距離にあった死の灰を吸い込んでしまったとします。そうすると肺の中の細胞に付着しますから、1メートルのところにあったものは1メートル=1000ミリで、細胞についてしまった場合は、死の灰との距離は1000分の1ミリ単位となってしまいますから、1000分の1が1000あるので1000×1000で100万、距離が100万分の1になります。ということは、先ほどの物理の法則に従うと100万の2乗になって、実に1兆倍の被曝量となってしまいます。 1メートルの場所にある放射性物質の被曝量と、肺の中の被曝量では1兆倍もの影響がある
という恐ろしい結果になり、これが体外被曝と体内被曝の差となります。
チェルノブイリ事故から2ヵ月後に、茨城県東海村の動燃で国際調査団の人たちがプルトニウムを吸い込んでしまいました。 この人たちはかなりの量のプルトニウムを吸い込んでおり、当局によれば被曝量は基準を下回るので大丈夫だという記事が出ていましたが、実際に計算すればとんでもないということが分かります。
この人たちはほぼ100%肺ガンになるでしょう。というのは、当局の基準値の計算がどのように行われているかにかかっているからです。例えばプルトニウムを吸い込んだ場合、そのプルトニウムの出すエネルギーを肺全体の広い面積に平均して計算してしまっています。ところが実際にガン細胞ができるときはそのような形ではおこりません。
実際には肺胞に付着して回りにあるいくつかの細胞を完全破壊します。プルトニウムの出す放射線は遠くには飛びませんが、その分近くにある細胞にそのエネルギーを集中してしまうので、細胞を完全破壊してそこにガン細胞を作ってしまいます。 これがプルトニウムが世界一の猛毒物といわれる恐ろしさです。
ガン細胞ができたからといってすぐにでも肺ガンになるわけではなく、何年も経ってガン細胞が増殖していき、ある日気が付いたときには肺ガンになっているという状態です。
時間がかかっているので、ある肺ガン患者は「遺伝だから」とか、「たばこの吸いすぎ」だからとか、「職業が肺ガンになりやすいものだから」、「ストレスが溜まったから」などと自分の生活環境で肺ガンの原因を決めてしまったりします。
まさに当局にとっては、何人殺そうが”安全”な基準となっています。彼らが自分たちで吸い込んで「安全だ、安全だ」と言っているのでしたらたいへん結構なことですが、この基準が一般に適用されているのが現実です。 事故を起こす側の言うことを聞いていたら命がいくつあっても足りるものではありません。
↑転載おわり
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