みぽりんのブログ

原発の恐ろしい事実を多くの人に知ってもらって、未来を変えられれば・・・

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野菜と海藻(ワカメ・コンブ・のり) 放射能汚染調査の全記録

「隠したがる」「減らしたがる」国より、
環境NGOのほうが信用できる

現代ビジネス http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6353 より引用しています。
 
※(文中に出てくる言葉の説明)
 グリーンピース
 日本では反捕鯨運動をする「過激な団体」というイメージがあるが、
 世界、特にヨーロッパでは信頼性の高い環境NGO
 

なぜ国は海藻を調べないのか

「隠したがる」「(危険な数値を)減らしたがる」国とグリーンピース、どちらが信用できるか、
もはや比較するまでもないだろう。
 
 グリーンピースはこれまで空気、土壌、海水に加えて、
野菜、海藻についても独自に放射能汚染調査を行い、
その結果を公表している。その驚くべき数値を、ここにすべて記そう。
 
 まずは海草。いずれも5月3日~9日の間に、福島県内の沿岸または沖合で獲れたものだ。
 
●久ノ浜港沿岸で採取したホソメコンブ=1万9000ベクレル/kg以上

●久ノ浜港沿岸で採取したフクロノリ=1万6000ベクレル/kg以上

●四倉港沿岸で採取したカヤモノリ=1万4000ベクレル/kg以上

●四倉港沿岸で採取したホソメコンブ=1万8000ベクレル/kg以上

●江名港沿岸で採取したアカモク(ホンダワラ科の海藻)=2万1000ベクレル/kg以上

●富神崎港南沿岸で採取したアカモク=2万3000ベクレル/kg以上

●福島第一原発の南東53km沖合で採取したアカモク=1万3000ベクレル/kg以上
 
 この値は放射性物質の総量を示している。射性ヨウ素の基準値が
2000ベクレル/kg、放射性セシウムの基準値が500/kgだから、
いずれにしてもとんでもなく高い値だ。
 
---(略)---
 
 続いて、野菜のデータに移ろう。4月5日~9日、
グリーンピースが福島県内で調査した結果だ。
 
●南相馬市の野菜畑1の白菜=8790ベクレル/kg

●南相馬市の野菜畑2のほうれん草=4万3485ベクレル/kg
 
 こちらも核種は特定されていないが、
基準値は海産物と同じくヨウ素=2000ベクレル/kg、
セシウム=500ベクレル/kg。
 
もっとも危険性が少ないとされる放射性ヨウ素だったとしても、
南相馬のほうれん草は21倍以上の高い値を示している。
 
 南相馬市は原発からも近く、恐ろしい数値にもある程度心の準備ができるかもしれない。
では、次の値を見てほしい。
 
●福島市郊外の小規模野菜畑のからし菜=1万9940ベクレル/kg

●福島市郊外の小規模野菜畑の小松菜=7万3775ベクレル/kg

●福島市郊外の小規模野菜畑のニラ=2万295ベクレル/kg

●福島市郊外の小規模野菜畑のブロッコリー=1万6180ベクレル/kg

●福島市郊外の小規模野菜畑のほうれん草=15万2340ベクレル/kg
 
 15万ベクレルという桁外れの数値が、福島市郊外の野菜から出ている。
 
福島市は言わずと知れた、県の行政機能が集中する県庁所在地。
 
約30万人の市民が暮らすが、
放射能汚染に注意を払っている人がどれほどいるだろうか。
 
---(略)---
 
 県下第2位の都市、郡山市の北西約10km、本宮市の小規模農家でもグリーンピースは調査した。
 
●ブロッコリー=1万8845ベクレル/kg

●カリフラワー=2万5180ベクレル/kg
 
 さらに同じ場所で、土壌の調査も行っている。
 
その検体は二つあり、一つは3万2980ベクレル/kg、もう一つは、
なんと「高すぎて計測不能」という結果だった。
 
「政府から一定の情報が開示されている現在、最も恐ろしいのは、
『自分たちの住んでいる場所は安全だ』と思い込むことです。
 
福島・郡山両市の人口を合わせると60万人超。それだけの人々が、
長期的かつ無自覚に放射能汚染にさらされる可能性があるのです」
 
「重視しなければならないのは、『ホットスポット』の存在です。
 
少し離れたら何でもないのに、突然、驚くほど測定値が高くなる地点がある。
 
放射性物質の蓄積は、地形や気象の影響を大きく受けるからです。
 
福島、郡山両市の人々を全員避難させるのは、もちろん現実的な対応策ではありません。
我々が国や県に求めているのは、『ホットスポット』を見つけて、
そこをすみやかに除染することなんです」(佐藤氏)
 
---(略)---
 
身をまもるための実行可能なアドバイス
外出から戻ったら丁寧に手を洗う、外出時には必ずマスクをする、
雨にはなるべく濡れないなど。これらを注意して実行することで、無用な外部被曝を防ぐことができる。
 

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安全基準を超えた「内部被曝」(要精密検査)すでに4766人、異常値を示した人1193人

隠された放射能汚染を暴く

現代ビジネスhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/6318 より引用しています。
 
福島に立ち寄っただけで被曝。
「普通ならこんな数字が出るはずがない。残念ですが、
フクシマはすでにチェルノブイリを超えているかもしれない」
(藤井石根・日本科学振興財団副会長)。
 
報じられない恐ろしい事実を紹介しよう
 
「メルトダウン」が起きたということは、原発事故として〝最悪の事態〟が進行中ということである。
 
 仮に、福島第一1号機~3号機までの核燃料がすべて溶融しているとすれば、
そこから放出される放射性物質の量は、もはやチェルノブイリの比ではない。
 
 その結果、いま福島県では、恐るべき事態が進んでいる。
放射性物質を体内に取り込むことで起きる「内部被曝」が、
想像を超えた規模で発生している可能性が出てきたのだ。
 
「全国の原発施設には、体内に取り込まれた放射性物質と、
そこから出る放射線を測定する『ホールボディカウンター』が設置されています。
 
実は福島第一で事故が始まった3月11日以降、計測の結果、
 
要精密検査となる数値の
1500cpmの内部被曝をしている人が続出しているのです。
 
しかも発覚した4956件のうち、4766件は現場の復旧作業員でもなんでもなく
ただ『福島に立ち寄ったことがある』だけでした
 
柿沢氏の質問を受け、答弁に立った原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は、
その事実をあっさりと認めた。しかも、実際には1500cpmどころか、
「1万cpm以上」という異常な数値を示したケースが1193件もあったというのだ。
 
「4766人が福島に立ち寄っただけとは、正直、信じたくない事実です。
 
しかも、1万cpmを超えた人が1193人とは・・・。
普通なら、こんな数字が出るはずがない。
残念ですが、福島はすでにチェルノブイリを超えているかもしれない
 
また、内部被曝の影響に関する権威で、名古屋大学名誉教授の沢田昭二氏はこう語る。
 
「cpmは被曝しているかどうかの目安となりますが、
1万cpmなどという数値は、深刻な値です。
 
計測されたのは、おそらく体内に取り込まれたセシウムによるγ線でしょう。
 
セシウムからは、内部被曝においてもっとも影響が大きいβ線も出ますが、
 
こちらはホールボディカウンターで測れません。β線は透過力が弱いので体内に留まりやすく、
電離密度が高いため、体内でDNAなどの細胞を切断する確率が大きくなる」
 
「直ちに人体に影響はない」
「現時点では安全性に問題はない」という政府の発表を信じ、
 
福島県内やその周辺には、
まだ普通の暮らしを続けている人々がたくさんいる。
 
立ち寄っただけで大量被曝をするような場所にずっと住んでいる人々は、
いったいどれほどの内部被曝をしているのか・・・まったく見当もつかない。
 
「非常に深刻です。直ちに国は、広範囲で被曝調査を行う必要があります。
東京にも、風向き次第で大量の放射性物質が飛来します。
もはや『心配ない』などとは決して、言えません。
 
 福島第一原発からは、いまでも水蒸気と一緒に放射性物質が飛散しています。
福島県の住民の方々には、将来にわたって国にきっちりと責任を取らせるため、
被曝者手帳を持たせるべきです」
 
さらに、「パニックになるから」(細野豪志首相補佐官)
という理由で非公表になっていた、
 
SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の被曝データ。
 
地上から18m~20mで放射性物質を測定し、
地表より検出される数値が小さくなっていることを黙っていた事実。
 
そして、今回明らかになった、住民の大規模な内部被曝を物語る危機的な現実・・・。
 
 政府と東電は、グルになって事故を過小評価し、情報を後出しし、
意図的に「大したことはない」との印象操作を続けてきた。
 
こんなことをしておきながら、
東電は「賠償は国が面倒を見て欲しい」と主張している。
つまり、税金で自社を助けろと言う。
 
 バカを見るのは結局、彼らを信じた末に命と健康を危険に晒し、
なおかつ税金や電気料金を搾り取られる国民ということだ。
 
 

平均寿命が20年縮む

 実は25年前、チェルノブイリ原発の事故が起きた際も、関係者たちは自己保身と責任逃れ、情報隠蔽に終始した。
 
その結果、どんなことが起きたのかを示しているのが、
事故現場となったウクライナの現状だ。
 
 同国は、事故の5年後の1991年に旧ソ連からの独立を果たした。
その当時の人口は約5200万人。ところが年々、人口が減り続け、2010年には約4500万人になってしまった。
19年で700万人もの人口減、その減少率は13%にもなる
 
---(略)---
 

敦賀、浜岡でも事故が発生

 福島第一の危機的状況の裏では、5月8日に福井県の敦賀原発2号機で、
41億ベクレルの放射性ガスが外部に流出するという事故が発生した。
 
41億ベクレルとはかなりの量に思えるが、敦賀原発を管理する日本原子力発電は、
「年間規定値の40万分の1で、周囲に影響はない」と説明する。
 
 だが、41億ベクレルを40万倍すると、1640兆ベクレル(1640テラベクレル)。
 
国際評価尺度では、外部への放出量が数百テラベクレル以上になった場合、
「レベル5」の事故とされる当社比〟による規定値は高過ぎるようで、クビを傾げざるを得ない。
 
 また、菅直人首相の要請により、
冷温停止に向け作業中だった静岡県・浜岡原発5号機では、
作業の途中に配管が破断し、海水400tが漏れ出す事故が発生した。
 
そのうち約5tは原子炉内に流入したと見られ、一歩間違えれば、
こちらも大事故に繋がりかねなかったことが判明している。
 
 
 いったい原発の、どこが「安全」だったのか。
 
安全どころか、日常的に故障やトラブルが繰り返される、
非常に脆く危ういシステムが、原子力発電所の実態だった。
 
そして福島第一のように、ひとたび大事故が起きれば、
人間ができることはほとんどない。
 
 
水素爆発や水蒸気爆発による〝破局〟の恐怖に慄きながら、
ひたすら水をかけ、「鎮まってくれ」と祈るしかないのだ。
 
 
 前出の藤井氏は、「人が放射能と共存できないことは、
最初から分かっていたこと」として、こう語る。
「放射能を効率よく生み出すのが原発ですから、当然、共存することはできません。
しかし日本では、驕りと過信から、この狭くて地震が多い国土に54基もの原発を並べてしまった。
 
原発は、できる限り早く止めなくてはなりません。危ないのは浜岡だけではない。
 
もし、福島に次いで他の原発も事故を起こしたら、今度こそ壊滅的打撃を受けます。
 
経済的にも負担をしきれず、国際社会からも見放され、日本は終わりです」
 
 この期に及んでも「原発は必要だ」とする推進派は、
「不測の大停電が起きる」「電力が足りなくなり、
日本経済も産業も立ち行かなくなる」と言う。
 
 しかし、果たしてそれは本当か? 答えは「否」だ。
 
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、
「電力は足りています。
54基の原発すべてを止めても停電にはなりません」と断言する。
 
現在使われていない火力発電所を稼動させれば
電力はまかなえるという。
 


2011年5月23日参議院行政監視委員会での小出裕章さんと孫正義さんの発言の抜粋

小出裕章
日本には、もちろん、放射線に関する被ばくの法律があります。
 
一般の方々に関して言えば、1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくは許さない
という法律があります。
 
そして、1平方メートルあたり4万ベクレル以上の汚染が
あるところは放射線の管理区域にしなければいけないという法律もあります。

そして、その法律をもし厳密に適用しようとするならば、福島県全体を無人地帯に
しなければいけないという事態に追い込まれるのだろうと私は思います。
 
でも、それはたぶん不可能ではないかと思います。
私は何とか人々の被ばくをしないようにと行政や皆さん議会の方々に
動いてほしいとは思いますけれど、でも、
 
それをどうしてもやってしまうと人々の故郷を追う、
難民にするということになってしまうわけですから、
 
ほんとにどういう施策をとるのがいいのか、
ということを真剣に皆さんにも考えていただきたいと思います。
 

孫正義
福島の子どもたちを原発労働者なみの20ミリシーベルトの
レベルで放置していいのか、10ミリ、あるいは、それ以下にしてほしい。
 
今までの政府報告は、ガンマ線だけの報告しかされていない。
 
疑問を持っている。特に、体内被ばくについて再検討していただきたい。
 

小出裕章
3月15日の東京の空間線量を測定した。
 
ヨウ素、テルル、セシウム、1立方メートルあたり数百ベクレル。
 
1986年にチェルノブイリから飛んできた量の約1000倍、
それを東京の人は呼吸で吸い込んでしまっていた。
 
内部被ばくで換算すると1時間吸っただけで約20マイクロシーベルト
なってしまう、というくらいの被ばく量でした。
 

孫正義
私は現在、4台の線量計を持って毎日見ています。
政府が発表している新宿で0.07マイクロシーベルトくらいの数字が
発表されていますが、概ねその倍くらいの数値が私の線量計では出ています。
 
政府が発表しているのは、ガンマ線だけの数値で、
私のはガンマ、アルファ、ベータの3つとも合計した線量を示すものでした。
 
政府が発表している数値に嘘はないんだろう、
ただしそれはガンマ線のみを計っている。
 
ほんとにそれのみの計測でいいのか、
体内被ばくなどを考慮すると、トータルの線量で見るべきではないか、
というのが素朴な疑問です。

小出先生どうなんですか?
 

小出裕章
今、孫さんが非常に重要なことを御指摘下さって、
いわゆるガンマ線による外部被ばく線量と空気中の放射性物質を
吸い込んで内部被ばくをする場合の線量とは別々に考えなければいけないのです。
 
普通、政府が公表している、あるいは、マスコミに流れているのは
1時間あたり何マイクロシーベルトというのが公表されています。
それは外部のガンマ線被ばく線量だけを公表しています。
 
私、先ほど東京に飛んできた放射能の空気を1時間吸入して
20マイクロシーベルトの内部被ばくをしたと話しましたが、
そのときの外部被ばくは、1時間あたり2マイクロシーベルトでした。
つまり、内部被ばくが10倍多いということです。
 

孫正義
内部被ばくの方が怖いわけですよね。
 

小出
そうです。
 

孫正義
内部被ばくの方がはるかに怖いのに、
一番怖い体内被ばくのそれを線量として発表しないというのが、
何か意図があるのか、何なのかというのが僕には分からない。
 
ですから、今日、この場で先生方がチェックされるべきは、
なぜ体内被ばくを議論しないのか。
 
それを議論するのに必要なベータ、アルファも合わせて計測し公表すべきではないか。
 


 
 
■内部被ばく
 呼吸や飲食などで放射性物質を体内に取り込み、体内から放射線を浴びること。
 体外からの外部被ばくに比べ継続的で危険が高い。
 
 
■被爆量の測定値、正しくは両方の値を考慮しなければならない
 外部被爆量+内部被爆量
 
 もし、上記の話に出てきた、「内部被爆は外部被爆の10倍」を適用して計算すると・・・
 年20ミリシーベルト(外部被爆)+200ミリシーベルト(内部被爆)=220ミリシーベルト(年)
 
 ※政府の年20ミリシーベルトは、外部被爆のみを考慮した値となっていたようです。
 したがって、最大被爆量はこんな感じになってしまいます。
 
 恐ろしい値になってしまいます。


シリーズ 原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか 

2011年6月5日(日) 午後9時00分〜9時58分
総合テレビ
 
 
6/5(日)夜9時〜9時58分【NHKスペシャル】事故はなぜ深刻化したのか
いまだに危機的な状況が続き予断を許さない原発事故。当初の想定を超え、
水素爆発やメルトダウンなどが進行し、後手後手の対応の中で、汚染は拡大していった。
なぜ、ここまで事故は深刻化したのか。事故対応にあたった官邸、保安院、原子力安全委員会、
そして東京電力はどう動いたのか。
当事者たちの証言と内部資料をもとに徹底検証する。
【正論】竹中平蔵【東電救済】辛くて残念です。O!!
 
 
賛同しますね!!
 
 
 
但し、下記の数値をあげるのは、最も大切な賠償金額は到底一割も出来ないでしょうね。辛くて残念です。(桁が違いますからね、後年わかります)
 
「最大8兆円ともいわれる賠償金額は到底、民間企業で負担できるものではない」
 
 
 
                                                                                                             

【正論】
慶応大学教授・竹中平蔵 負担を国民につけ回す東電救済

2011.6.3 03:02
 ◆モラルなき経営・株主責任不問
 
 福島第1原発からの放射能汚染で、農業や漁業に甚大な被害が生じている。損害賠償のため、東京電力は政府に支援を要請していたが、5月13日、その枠組みが関係閣僚間で合意された。実に驚くべき内容である。関係者の責任を問うことなく、全てを国民の負担に求めている。モラルなき東電救済策は根本的な見直しが必要だ。
 まず、基本問題を確認しておこう。しばしば、東電の負担はどこまでで政府の負担はどれだけか、という議論がなされる。実務上の問題として当然、線引きは必要である。しかし、決して本質的な問題ではないとあえて主張したい。東電負担なら電力料金を通して住民(国民)が負担し、国なら税金を通して国民が負担するからだ。要するに範囲や形態の違いこそあれ、全て国民の負担になる。問うべき本質は、いかに国民全体の負担を最小化できるか、である。
 東電賠償問題の基本は、公的な性格を負った民間企業が経営破綻のリスクに直面したとき、政府はどう対応すべきか、という点に尽きる。最大8兆円ともいわれる賠償金額は到底、民間企業で負担できるものではない。だが、債務超過に陥った事業者が破綻して清算されれば、二重の意味で大問題が生じる。住民が電力供給を受けられないこと、および被害者が賠償を受けられないこと、である。
 
 ◆破綻銀行への公的介入に倣え
 
 こう考えると、東電の問題は債務超過に陥って破綻した金融機関への公的介入と類似している。2003年の足利銀行一時国有化を思い出せばいい。この時、預金保険機構を通じて公的資金が活用された。今回の賠償でも、預金保険機構と同様の機能を果たす「機構」が設けられ、そこに全事業者(電力会社)がお金を出し合い、不足分を国が負担(交付国債を交付)する仕組みである。ただし銀行のスキームとは1点で異なる。関係者の責任が一切追及されず、当事者(株主、債権者など)の負担が求められていないことだ。
 閣僚合意の文書を読むと、こうした問題点が実に素直に記述されている。まず、「すべてのステークホルダーに協力を求める」とある。求めるのは、責任ではなく協力だ。そして「電力事業者を債務超過にしない」と記されている。しかし現実問題として、東電は債務超過になると考えられる。だからこそ、国の支援が必要なのであり、さもなければ、そもそも国が心配する必要もない。電力事業者の場合、こうした政策措置は現行法では定められていないので、今回、預金保険法を参考に法律の枠組みを作らねばならないのだ。
 預金保険法では、ルールは明確だ。債務超過で株式価値がゼロ以下になったのを確認したうえで、一時国有化し、経営責任を求めて経営陣を替えて、株主も権利を失うことで責任を果たす。国から送り込まれた新経営者(実質管財人)がリストラなどを徹底し、新経営主体に売却する。足利銀行も約2年間の国有化を経て無事、別の民間経営主体に売却された。したがって、東電はなくなるが、関東の電力会社はなくならない。賠償は、国有化した段階で政府が全責任をもって行えばよいのだ。
 東電には約3兆円弱の自己資本がある。賠償額が8兆円として、株主が3兆円を負担すれば、国民の負担はその分軽減される。これが、銀行の例から分かるように普通の処理方法といえる。菅内閣のスキームはしかし、関係者の協力は求めても責任は求めない。負担は全て国民につけ回しされる。
 
 ◆協力、お願いで逃げる菅政権
 
 こんな、責任を曖昧にした案がほとんど明示的議論もないまま決まった。東電関係者の責任を求めないのは、原子力政策に関する政府・経済産業省の責任に話が及ぶのを避けんがため、と勘ぐられても仕方あるまい。内閣自身にある種の後ろめたさがあるからこそ、官房長官が、とってつけたように銀行の債権放棄に言及したのだろう。もっともその場合も、法律論の常識として、債権者以前に株主責任をまず求めるべきである。
 責任を明確にせず、「協力」や「お願い」で曖昧な決着をするのは、現内閣の特徴ともいえる。浜岡原発の操業停止も、首相が中部電力に「お願い」した。節電では経済団体に「協力」を呼びかけ、原発周辺の避難ももとは「自主避難」だった。誰も責任を負わず、なし崩し的に事態が進み、全てが政府の責任回避につながる。東電を一時国有化すれば、情報開示も全て政府の責任になる。現状のように、不都合を何でも東電の責任にすることもできなくなろう。
 いま必要なのは、賠償を可能にし新たな民間経営主体に引き継ぐための一時国有化である。これは非常時の対応策として有効だ。そして、新たな民間主体に売却する際に「送電」と「発電」を分離すればよい。いずれも政治の意思で可能なことばかりなのである。
 放射能汚染の被害者を人質にとる形で、露骨な東電救済が行われようとしている。東電に甘く国民に厳しい、こうした仕組みは、根本的に修正されねばならない。(たけなか へいぞう)
 
 
転載は、御自由です。 (一部転載も御自由です)
 
 
顔アイコン
放射線を
正しく怖がり
正しく使い
正しく説明するよう心がけてください
という表現がありました。これが専門家からのメッセージだと思います。
 
イメージ 5
 

転載元転載元: 脳脊髄液減少症

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