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>>(5〜6)原発がどんなものか知ってほしい
初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていない
経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20431242.html 放射能垂れ流しの海冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、 海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。
はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、 安心して食べられる魚はほとんどありません。
日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。
海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、 定検の時だけではありません。
原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、 その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、 一分間に何十トンにもなります。
原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、 電力会社はそれ以上に隠そうとします。
それに、国民もほとんど無関心ですから、 日本の海は汚れっぱなしです。
防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、
それを最初は水洗いして、全部海に流しています。
排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。
こういう所で魚の養殖をしています。
安全な食べ物を求めている人たちは、 こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。
このままでは、放射能に汚染されていないものを 選べなくなると思いますよ。
数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、
八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。
「私はいままで原発のことを知らなかった。
今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、
そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、
今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。
原発のことは何も分からないけど、
初めて実感として原発のことが分かった。
どうしたらいいのか」って途方にくれていました。
みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。
内部被爆が一番怖い原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。
物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。
どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。
体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、 一番怖いのは内部被曝です。
ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。
原発の中ではこのホコリが放射能をあびて 放射性物質となって飛んでいます。
この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、 それが内部被曝になります。
原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、 この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が 外部被曝よりもずっと危険なのです。
体の中から直接放射線を浴びるわけですから。
体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と 一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。
また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、 決してゼロにはなりません。
これが非常に怖いのです。
どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。
原発を見学した人なら分かると思いますが、 一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、 職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、 それは当たり前なのです。
きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。
私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。
癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。
でも、私の母が何時も言っていたのですが、
「死ぬより大きいことはないよ」と。
じゃ死ぬ前になにかやろうと。
原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
原発がどんなものか知ってほしい(8)
>>次回へ続く
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元原発技術者の衝撃証言
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>>(1〜4)原発がどんなものか知ってほしい
素人がつくる原発の実態。 名ばかりの検査 例えば、お米の検査をしていた人が原発の専門検査官として運転許可。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20431242.html いいかげんな原発の耐震設計阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、 その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」 というあきれたものでした。
私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に 考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、 大丈夫だなんて、とんでもないことです。
1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、 自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。
なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような 工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。
わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、 突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。
これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような 簡単なことではありません。
5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、 5では止まらない可能性もあるということなんです。
つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。
こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも
起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。
これは地震と原発のことを考えるとき、
非常に恐ろしいことではないでしょうか。
原発がどんなものか知ってほしい(5)
定期点検工事も素人が原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、 定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、 150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、
水といっても300℃もある熱湯ですが、 水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、 配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。
そういう配管とかバルブとかを、 定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、 この作業に必ず被曝が伴うわけです。
原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、 その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。
そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、 防護服に着替えて入ります。
防護服というと、放射能から体を守る服のように 聞こえますが、そうではないんですよ。
放射線の量を計るアラームメーターは 防護服の中のチョッキに付けているんですから。
つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。
作業している人を放射能から守るものではないのです。
だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、 被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、
いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、 放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。
また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、 この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、 大事な働く足元がちゃんと定まりません。
それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。
そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、 実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。
普通の職場とはまったく違うのです。 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。
お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。
言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。
そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。
例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、 「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、 作業する現場は放射線管理区域ですから、 放射能がいっぱいあって最悪な所です。
作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、 現場は場所によって放射線の量が違いますから、 作業の出来る時間が違います。分刻みです。
現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、 その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、 その現場が20分間作業ができる所だとすると、 20分経つとアラ−ムメーターが鳴るようにしてある。
だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。
でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、
時計が放射能で汚染されますから腹時計です。 そうやって、現場に行きます。
そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、
15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。
アラームメーターが鳴るのが怖いですから。
アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、
初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。
これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、
レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。
ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、
言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、
どうしてもいい加滅になってしまうのです。
すると、どうなりますか。
原発がどんなものか知ってほしい(6)
>>(7〜8)原発がどんなものか知ってほしい
日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、 これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20465178.html |
放射能垂れ流しの海冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、 海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。
はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、 安心して食べられる魚はほとんどありません。
日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。
海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、 定検の時だけではありません。
原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、 その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、 一分間に何十トンにもなります。
原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、 電力会社はそれ以上に隠そうとします。
それに、国民もほとんど無関心ですから、 日本の海は汚れっぱなしです。
防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、
それを最初は水洗いして、全部海に流しています。
排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。
こういう所で魚の養殖をしています。
安全な食べ物を求めている人たちは、 こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。
このままでは、放射能に汚染されていないものを 選べなくなると思いますよ。
数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、
八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。
「私はいままで原発のことを知らなかった。
今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、
そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、
今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。
原発のことは何も分からないけど、
初めて実感として原発のことが分かった。
どうしたらいいのか」って途方にくれていました。
みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。
内部被爆が一番怖い原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。
物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。
どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。
体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、 一番怖いのは内部被曝です。
ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。
原発の中ではこのホコリが放射能をあびて 放射性物質となって飛んでいます。
この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、 それが内部被曝になります。
原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、 この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が 外部被曝よりもずっと危険なのです。
体の中から直接放射線を浴びるわけですから。
体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と 一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。
また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、 決してゼロにはなりません。
これが非常に怖いのです。
どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。
原発を見学した人なら分かると思いますが、 一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、 職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、 それは当たり前なのです。
きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。
私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。
癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。
でも、私の母が何時も言っていたのですが、
「死ぬより大きいことはないよ」と。
じゃ死ぬ前になにかやろうと。
原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
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原発がどんなものか知ってほしい(8)
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【動画】元東電技術者木村氏暴露「東電は津波によるメルトダウンを事前に認識」豪ABCインタビュー映像東電の隠蔽体質を恐れ、10年前に退社した、元技術者のインタビュー映像
☆東電は津波によるメルトダウンの可能性を事前に 認識していたにもかかわらず、対策を採らなかった。
☆10年前の東電による事故隠しとデータ改竄についても言及 豪ABCが元東電木村氏にインタビュー:津波によるメルトダウンを認識 (豪ABC)元東電技術者木村氏:東電は津波によるメルトダウンを事前に認識
オーストラリアABCは元東京電力技術者の木村としお氏にインタビューし、
その証言に基いて、東電は津波によるメルトダウンの可能性を 事前に認識していたにもかかわらず、対策を採らなかったと主張している。 10年前の東電による事故隠しとデータ改竄についても報告している。 Nuke worker speaks out about tsunami taboo http://www.abc.net.au/news/stories/2011/06/09/3240251.htm?site=news 木村としお氏の証言部分 "I asked my boss back in the late '90s what would happen if a tsunami hit the Fukushima reactors," 90年代後半に上司にもし津波が福島原発を襲ったら何が起きるか尋ねました "I said surely a meltdown will happen. 私は確実にメルトダウンが起きると言いました He said 'Kimura, you are right'. 上司は「木村、お前の言う通りだ」と But it was made clear that the issue of a big tsunami was taboo. しかし大津波の問題はタブーであることがはっきりしました "If they'd moved the emergency diesel generators to a position above the expected tsunami level it would have cost the company a lot. 予想津波水位より高く非常用ディーゼル発電機を移動させれば 会社に高いコストがかかります So nobody proposed it," だから誰も提案しませんでした 木村氏は90年代後半に上司にもし津波が福島原発を襲ったら 何が起きるか尋ねたという。 木村氏は「確実にメルトダウンが起きる」と述べ、 上司も「その通りだ」と認めたという。 それを回避するためには、 予想津波水位より高い所に非常用ディーゼル発電機を移動させればよいのだが、 それには会社に高いコストが掛かる。 そのため誰もそれを提案しなかったという。 検察よ何をしている! 転載元:日々雑感
ここから、続きを書き起こし
10年前、東電は原子炉の亀裂を隠蔽し数年後
原発のデータを捏造しました。 経産業省から保安員が視察に来ると、 接待し100%合格となる。 帰りにはビールとスナックとタクシー券。
国内の原発は、次の地震と津波への
備えができるまで全原発の操業を停止すべきです。 それが私からのメッセージです。
おわり
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原子力の技術は全然確立していなかった Part1
・・とにかくハチャメチャなんですね、施工というか原発を造っていく工事の段階で。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20383646.html 原子力の技術は全然確立していなかった Part2
推進する側の人は本当の原発の実態を知らなさすぎます。 ・・人間が放射能まみれの炉の中に入っていくことは確かです。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20383622.html 原子力の技術は全然確立していなかった Part3
電力会社にも国にも隠しているトップシークレットってあるんです。 そういうものはみんな隠されたまま安全だと宣伝されているんです。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20383601.html 原子力の技術は全然確立していなかった Part4 廃棄物処理建屋から放射能を液体、気体、固体と別々に処理して外に出しているんですけど、 薄めて出せばいい事になっているんです。 http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20383568.html |
私は原発反対運動家ではありません私は原発反対運動家ではありません。
二○年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。
原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、 私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。
そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、 毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。
はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、 それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。 原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話を する人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。
私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。
転載元:原発がどんなものか知ってほしい(1)
「安全」は机上の話去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、 国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。
原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。
国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので 安全だと強調していますが、これは机上の話です。
この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、 改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が 横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。
世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が 行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には 型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。 一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、 溶接部が全部はずれてしまっていました。
なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計
ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因
ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。
転載元:原発がどんなものか知ってほしい(2)
素人が造る原発原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を 入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラー があまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも 、設計通りには造られていないからです。
机上の設計の議論は、最高の技量を持った 職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人 であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。
原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって 造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を 起こしても、不思議ではないのです。
日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、 どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。
しかし、これは設計の段階までです
。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。
仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、 大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、 残念ながら、これが日本の原発なのです。
ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、 現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。
職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、 事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。 全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、 なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。
それが今の原発の実情です。
例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、 1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。
本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故に つながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も 危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。
現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化 されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、 工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、 ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。
そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、 全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、 事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。
また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが 出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも 付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。
これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、 年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。
だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。
また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、 細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは 使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こう かなあということになります。
皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと 思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。
ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、
本当にどうしようもなくなってきます。
転載元:原発がどんなものか知ってほしい(3)
名ばかりの検査・検査官原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。 しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査 ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。
検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と 自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官 にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整って いれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。
原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが 閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。
私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。
というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり 素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。
その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。
折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導を していた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。
そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。
美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、 その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の 運転許可を信用できますか。
東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、 読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当して いる原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。
なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの 素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、 いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。 だから何も知らなかったのです。
そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、 この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。
この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと 仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言って もただ見に行くだけです。
けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、 その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、 このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、 その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも 電力会社ではなく、メー力−でないと、詳しいことは分からないのです。
私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、
本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く
関係のない機関を作って、その機関が検査をする。
そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が
検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、
いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。
転載元:原発がどんなものか知ってほしい(4)
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