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卒業式、何度目だろう!
空っぽの教室、残された黒板の文字 子どもたちの残り香。 初めて、卒業生を送り出した夜 押入れの布団に顔を突っ込んで泣いた。 明日から、目の前に、あの子達がいないことが信じられなくて、次の日、誰もいない、まだ片付いていない教室で、一人、ギターを鳴らした。 愛葉が、昨日ずっとひとりごとのようにつぶやいていた。 「私、五年生になりたくない」 げんちャンは 「来年、先生のクラスじゃなかったら、 学校こないからね」 いつも、私の無二のライバルに言われつ づけている言葉がある。 「先生やってますか」 もちろん |
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